2024/02/15（木）UP
（最終更新：2024/02/15 17:13）

元ONE世界王者・猿田洋祐

　2月17日にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催される格闘技イベント『ONE FIGHT NIGHT 19』のストロー級MMAマッチにて、同級5位のマンスール・マラチエフ（32=ロシア）と対戦する、元同級王者の猿田洋祐（36=和術慧舟會HEARTS）が、試合前インタビューに応じ、「僅差でもいいから、勝つ結果にこだわりたい」と語った。

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　猿田は修斗とONEの2団体で世界王座を獲得した日本屈指の軽量級ファイター。しかし、直近の2試合は本来の実力が発揮できず。21年9月にジョシュア・パシオのベルトに挑戦するもKO負け。22年4月の再起戦では元五輪レスラー、グスタボ・バラートに判定負けした。

　対するマラチエフはロシア・ダゲスタン共和国出身の強豪。Eagle FCなどで10戦全勝と鳴り物入りでONEに参戦。昨年6月のデビュー戦でジェレミー・ミアドに一本勝ちしたが、同10月に前王者パシオに判定負け、自身初の黒星を喫した。

猿田は大会第2試合目に登場する©️ONE

　約1年10か月ぶりの復帰戦で強豪マラチエフと激突する猿田。猿田にとって、試合間隔が2年間近く開くことは自身のキャリアでも初めてだ。

「怪我の時も大体1年位で復帰したので、2年は初めて。感覚や試合の雰囲気は相手に触れてみないとわからないが、コンディションとか変わりなく、現地入りからの感覚も思い出しながらやっている感じ。ただ、体調は万全だし、動きもいいです」と、良い緊張とリラックスを感じさせる。

　オファーから1ヶ月間、猿田はこれまで通り、スパーリングなどは所属する和術慧舟會HEARTSで行い、基礎、技術、フィジカルの練習は埼玉県川口市にある自身が運営する『FIGHT BEAT WORKOUT』で行ってきたという。

　対戦相手の印象については「レスリングのバックボーンを持っているが、打撃もしっかりできているし、首系のサブミッションとか、フィニッシュできる技を持っているので、オールラウンダーだと思います」と警戒。その実力も王者を含めたトップ3に入ると高く評価をした。

　その強敵を相手に猿田はどう戦うのか。「弱点は正直見つからない。全部満遍なくできるし、後半スタミナ切れても、頑張れる強いメンタルも持っている」と、かなり厳しい戦いになることを覚悟し、特に相手の危険な技として、ダースチョークの様な首系のチョーク、打撃は、長く伸びて倒しに来る左右のフックなどを警戒していると語った。

　自身の動きについては、今回の戦いのイメージは“デメトリアス・ジョンソン”の様に。自分の距離感や、一つ一つの動きに拘らず、色々な動きをミックスしながらやっていく感覚を大切にし、その中で、打倒極の繋ぎの部分、場面展開の際の部分をより集中して勝負すると語った。

　ONEのMMAは猿田が戦うストロー級が世界的に見ても激戦区と称されているが、今回マラチエフを倒せば、一気にタイトル挑戦も見えてくる。

「勿論、今はマラチエフ戦に集中していますが、本当に強い相手なので、僅差でもいいから、まずここでしっかり勝ちたい。勝つ結果にこだわりたい。（その後は）ランキング関係なく、やったことない選手と戦いたい」といい、昨年から参戦したパンクラス王者の山北渓人との日本人対決も興味があると語った。

　現在自身が運営する『FIGHT BEAT WORKOUT』も、当初は身体作りを目的とした初心者向けのサービスが多かったが、最近は格闘技のコースも人気が集まってきたという。応援してくれるこれまでのファンの方々同様に、会員の方々のためにも良い戦いを見せると力強く語った猿田。約2年ぶりの復帰戦、勝ち名乗りを上げる姿に期待だ。

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