【J-GIRLS】宮城県から参戦のモニカが高橋を返り討ち「みんなに勇気を与えたかった」
▲被災地・宮城県から参戦し、共に勝利をあげたモニカ(左から2人目)、MINA(右から3人目)に募金が手渡された
J-NETWORK
「J-GIRLS 2011 ~Born This Way~」
2011年5月15日(日)東京・新宿FACE
開場17:00 開始17:30
▲モニカ(右)は長い手足で高橋を圧倒
▼メインイベント(第12試合) 68kg契約 サバイバルマッチ1
○モニカ(スウェーデン/DRAGON GYM/Muaythai Against drugs Title 66kg級王者)
KO 3R1分45秒
●高橋洋子(FIGHT CHIX/第3代スマックガール無差別級女王)
3月11日に起きた東日本大震災の被災地・宮城県からモニカが緊急参戦。モニカは2009年12月にデビューしたスウェーデン出身の新鋭選手。格闘技歴2年半で8戦6勝1敗1分(3KO)という実績を誇る。
対する高橋は総合格闘技を主戦場とする1996年デビューのベテラン選手。2人は今年2月に仙台のドラゴンジム主催興行で対戦し、地元の大きな声援に後押しされ、モニカが判定勝利を収めた。
そのモニカはもちろん、東北での試合が続いていた高橋にとっても特別な思いがあり、被災された多くの人々のために、2人は魂を込めて再戦に臨む。
1R、モニカは長い手足から繰り出す蹴りと左右ストレートで前へ出て、接近すると高橋のボディにヒザを突き刺す。高橋は下がりながら時折左右フックを返していくが、モニカの前進を止めるには至らない。高橋はヒザ蹴りのダメージで早くも腹を押さえる。
2Rも同じく左右ストレートで前へ出て接近するとヒザを突き上げるモニカ。高橋は頭を振りながら左右フックを返し、打たれながらも反撃するが、ヒザをボディにもらうと後退。コーナーに詰められ、モニカの右フック連打でスタンディングダウンを奪われる。
鼻血を出した高橋にドクターチェックが入り、再開後、高橋は足を止めてパンチで打ち合う。
3R、同じ戦法で追い詰めていくモニカに下がり続ける高橋。何度か左右フックを返していく高橋だが、動きがどんどん鈍くなっていき、打たれ続ける。モニカ が右フックの2連打で2度目のスタンディングダウンを奪い、最後も右フックで下がった高橋に連打を見舞ったところでレフェリーがストップ。モニカがKOで 返り討ちにした。
モニカは「私は仙台に住んでいます。大変だけれど、みんなあっちで頑張っています。地震があった時はビックリして本当に大変だったけれど、友だちもみんなで頑張りました。
友だちとなかなか連絡が取れなかったり、亡くなった人もいたり……でも、みんな凄く頑張っています。私も練習が大変だったけれど、みんなに勇気をあげた かったので凄く頑張りました。応援ありがとうございました」と、観客にお礼を述べた。
なお、今大会ではJ-GIRLS選手たちによる募金活動が行われ、集まった募金は全試合終了後にリング上で宮城県から参戦したモニカとMINAの2人に手渡された。
▲MIKA(右)が左ミドルを多用して勝利
▼セミファイナル(第11試合) J-GIRLSフライ級次期王者挑戦者決定トーナメント1回戦 サバイバルマッチ1
○☆MIKA☆(MA・ワイルドシーサー群馬)
判定2-0 ※30-28、29-29、29-28
●エミNFC(KAKUMEI・ナゴヤファイトクラブ)
※☆MIKA☆がトーナメント決勝戦に進出
グレイシャア亜紀が持つフライ級王座への挑戦権を懸けたトーナメント。MIKAは2008年11月大会以来の参戦となり、これまで田嶋はる、神村エリカ、 安倍基江、RENAといった早々たるメンバーと拳を交えており、初代M-1女子ミニフライ級王者の岡田敦子には王座戴冠後初の試合で黒星をつけたことがあ る。そのMIKAと対戦するのは、こちらも2009年5月大会以来、久々の参戦となる名古屋出身でローキックを得意とするエミとなった。
1R、サウスポーのMIKAは左ローと左ミドルで距離を取った攻めを見せるが、序盤は勢いがあるエミのパンチ連打で押されてしまう。しかし、後半はMIKAの蹴りがよく当たる展開に。
2R、お互いに左ミドル、右ローを蹴ってのパンチ。MIKAは右フック、エミはワンツーを繰り出す。エミがワンツーで前に出ると、MIKAは左ミドルの連打を立て続けにヒットさせる。エミが負けじと右フックでMIKAの腰を落とさせる場面も。
3R、MIKAは左ミドルの連打と左ロー、それに右フックと左フックを混ぜる。エミはワンツーを繰り出して前に出るが、MIKAの的確な蹴りで前進を阻まれ、MIKAが判定2-0でいつかの待つ決勝戦へ進出を決めた。
MIKAは「久しぶりにJ-GIRLSさんのリングに立てて、しかもトーナメントということで凄く練習を積んできたんですが、イマイチな試合だったので反省しています。勝って嬉しいけれどベルトを獲るまでは終わりではありません」とマイクアピールした。
▲いつか(右)が乱打戦を制した
▼第10試合 J-GIRLSフライ級次期王者挑戦者決定トーナメント1回戦 サバイバルマッチ1
○いつか(新宿レフティー)
判定2-0 ※30-29、29-29、29-28
●トモコSP(ウィラサクレック・フェアテックス)
※いつかがトーナメント決勝戦に進出
共に7年近い格闘技歴を持つベテラン選手だが、J-GIRLSには今回が初登場。いつかは元レースクィーンという異色の経歴を持ち、総合格闘家からキックボクサーに転身、現在2戦2勝と順調に白星を重ねている。
1R、右ストレートで前へ出るトモコに、いつかは右ミドルで応戦して右ストレートも突き刺す。トモコはそれに構わず前へ出てパンチの連打を繰り出し、いつかは前蹴りで離してワンツーを返す。
2R、連打で攻めまくるトモコにいつかは重みのある右ストレートを返し、乱打戦が繰り広げられる。いつかの右ミドル、右ロー、右ストレートがヒットするが、トモコは手数で負けていない。
3R、お互いにミドルキックとパンチで激しく打ち合い、片方が押せば引く、引いては押すというシーソーゲーム に。しかし、パンチの重さでいつかが優り、右ストレートでトモコの頭が大きく揺らぐ。最後まで前へ出て攻める気持ちを見せたトモコだったが、判定2-0で いつかが決勝戦進出を決めた。
いつかはマイクを握り、「私は宮城県塩竃市(しおがまし)の出身です。地元の人たちが私がチャンピオンになるのを待っているんですよ。
だから東北出身の私が絶対に勝ってみんなに勇気を与えないといけない。絶対チャンピオンになってベルトをみんなに持って帰りたい。応援お願いします」と、ベルトに懸けた想いをアピールした。
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