【ムエタイオープン】小笠原瑛作が藤原あらしを1RでKO、世代交代
センチャイムエタイジム
「MuayThaiOpen33 & Lumpinee Boxing Stadium of Japan」
2015年12月13日(日)東京・新宿FACE
▼第7試合 Lumpinee Boxing Stadium of Japan ランキング査定試合 バンタム級 3分5R
○小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/MuayThaiOpenスーパーフライ級王者)
KO 1R 1分34秒 ※左フック
●藤原あらし(バンゲリングベイ・スピリット/元WPMF世界スーパーバンタム級王者)
メインイベントで注目の対戦が実現。長年にわたり日本軽量級のトップに君臨する藤原と、日本軽量級のホープ小笠原が初激突した。
藤原は2002年1月にデビューし、55kg級を中心に数多くのタイトルを獲得。ムエタイ最高峰ルンピニー王座へ2度挑戦などの実績を積み、今年は8月と10月にルンピニースタジアムで勝利を収めている。
対する小笠原は2011年7月に16歳でプロデビュー。9戦目で無敗のままREBELS-MUAYTHAIフライ級初代王者となり、2015年3月にはMuayThaiOpenスーパーフライ級王座も獲得。さらに、ヒジ打ちなしのREBELS 52.5kg級王座も獲得した。
1R、挨拶代わりに小笠原が右ローで先制。藤原は得意の左ではなく右の蹴りを使い意表を突く。小笠原が前に出てワンツーを放つと藤原は下がってこれをかわすが、小笠原はワンツーで終わらずにもう一発左ストレート。
これが見事に決まり、藤原はグラつく。チャンスと見た小笠原は一気に距離を詰めてパンチを連打し、コーナーに追い詰めて左ストレートでダウンを奪う。
場内が騒然となる中、小笠原はさらなる連打で藤原をめった打ちにし、左ストレートでダウンを追加。最後は左フックで応戦しようとした藤原に左フックを叩きつけ、藤原を大の字にする衝撃的なKO勝ちを飾った。
鮮やかに世代交代を果たした小笠原は、「僕がまだアマチュアの時にメインをはっていた選手と戦えて光栄です。これからもリスペクトしている選手です。ありがとうございました」と藤原に敬意を払うと、「まだまだ強くなれると思うので応援お願いします。次は3月にREBELSに出ます」とアピールした。
試合後のインタビューでは、「実は1、2Rは様子を見て3Rから上げていき、4Rと5Rで勝負するプランだったんです。判定でも勝てればいいと思っていました。でも一発いいのが入ってグラついたので、ここだと思って勝負をかけました」と、速攻勝負をかけるつもりではなかったと打ち明けた。
「ビッグネームの選手に勝ったのは大きいですね。でも勝って当たり前、と思っていました。ここで勝てなかったら上にはいけないですから」と大器らしく頼もしいコメントをした小笠原は、「もうバンタムでは相手がいないので階級を上げたい。55kgを目指したいです」と、かねてから対戦を希望している那須川天心と同じ階級まで上げて行きたいと語った。
▼第6試合 Lumpinee Boxing Stadium of Japanランキング査定試合 ライト級 3分5R
○翔・センチャイジム(センチャイムエタイジム/MuayThaiOpenライト級王者)
KO 2R 1分31秒 ※左ヒジ打ち
●ウィーラサク・ヒマライジム(タイ)
翔は今年1月のREBELSでヤスユキに敗れ、眼窩底骨折を負ってこれが約11カ月ぶりの復帰戦。対するウィーラサクは小柄な選手が多いタイで180cmの長身を誇る。戦績は52勝19敗2分。
1R、両者ゆっくりとしたリズムから、ウィーラサクがいきなり飛びヒザ蹴りを放つ。さらに打点の高いハイキックを繰り出し、翔に蹴り足をキャッチされると片足でジャンプして飛びヒザ蹴りをしようとするなど、派手な技を連発して観客をどよめかせる。
2Rもウィーラサクはハイキック、前蹴りと長い足を利した攻撃を出し、ハイキックで翔を転倒させる。しかし、最初こそ戸惑った感はあったものの、翔は目が慣れてきたのかウィーラサクの蹴り足をキャッチして転倒させる。
そして右フックをヒットさせるとパンチの連打でウィーラサクをロープ際に追い詰め、飛び蹴りで反撃してきたウィーラサクにパンチから左ヒジ打ち。2発目の左ヒジが顔面を直撃し、翔がKOで復活勝利を飾った。
翔はマイクを持つと、「1月にヤスユキ選手とやって眼窩底をやってしまい…」とまで喋ると「泣きそう」と目頭を抑える。
その後は泣きながら「もう引退しようと思って仕事ばかりして酒を飲んで、そんな生活ばかりしていて。だけど会長やジムの仲間たちが応援してくれて、ジムに行くようになって少しずつ気持ちが戻っていきました。僕を見捨てないでくれたから、今こうやって戦っています。また上を目指します」と語った。
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