【ボクシング】ゴングの音と勘違い、後ろを向いた王者に一撃KO勝利
「日本フェザー級タイトルマッチ」
2017年12月1日(金)東京・後楽園ホール
▼日本フェザー級タイトルマッチ 10回戦
〇大橋健典(28=角海老宝石/日本フェザー級8位)
KO 5R 3分6秒 ※右フック
●坂晃典(25=仲里/日本フェザー級王者)
坂は今年4月に3回TKO勝ちで、8連続KO勝利で新王者に。今回が初防衛戦となる。対する大橋は20戦14勝(9KO)4敗2分。プロデビュー9年目にして今回が王座初挑戦だ。
1Rから坂の軽快なボクシングで有利に進めて、大橋は押される展開。しかし3Rから徐々に大橋のフックが坂をとらえ始め、4Rにはストレートもヒットさせ、徐々に追い上げる。
5Rになると坂を左フックでぐらつかせ、ジャブでも坂の顎を跳ね上げる優勢ぶり。
後半、大橋が連打、坂も何とか反撃に転じるが、ここで毎回のラウンド残り10秒を知らせる「カン、カン」という拍子木(ひょうしぎ)の音が。これを終了のゴングと勘違いした坂は大橋から背を向け、自分の赤コーナーに歩き出した。わずかな残り時間だが、ラウンドは終わっていない。
大橋は即座に追いかけ後ろからサイドに回り込みながら右フックを坂の右顎にクリーンヒットさせる。ノーガードだった坂はそのままマットに崩れ大の字でダウン。
大橋の逆転KO勝ちとなり、坂は初防衛に失敗した。
今回のKOのきっかけとなった拍子木とは火の用心などで使う木の音具だが、その音をゴングと勘違してKO負けは非常に珍しく前例は見当たらない。しかし、負けまでいかなくとも、終了のゴングと拍子木の音を間違え、一瞬ガードを落とすなどの選手は世界のトップ選手でも多く、レフェリーまで勘違いして止めに入った例もある。打ち合いなど、集中していたり、観客などの声援にまぎれたりで、つい間違ってしまうのだろう。こうなると拍子木がきっかけでKOも不思議ではない。ゴングと音の高さが近いのだろうか。音からアナウンスに変えるなど、別の方法での一考の必要はあるかもしれない。(吉倉拓児)
▼衝撃のKO直前から再生されます。
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