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【UFC】メキシコと韓国のエース対決は残り1秒で神技KO決着

セラーニが一本勝ち「デンバー、愛してるぜ! カウボーイ・イズ・バック」
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2018/11/12(月)UP

歯を食いしばって腕を捻り上げるセラーニ

Ultimate Fighting Championship
「UFC Fight Night 139」(2P目)
2018年11月10日(土・現地時間)アメリカ・コロラド州デンバー ペプシ・センター
Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/UFC

▼セミファイナル ウェルター級 5分3R
○ドナルド・セラーニ(35=アメリカ/UFC世界ウェルター級12位)
一本 1R 4分46秒 ※腕ひしぎ十字固め
●マイク・ペリー(27=アメリカ)

 セラーニは33勝11敗1ノーコンテストの戦績を収めるベテラン。ここ5試合は1勝4敗と調子を落としているが、今回は地元コロラド州デンバーでの凱旋試合だけあって勝利を掴みたいところだ。何より、UFC最多勝利(21勝)と最多フィニッシュ(15回)の懸かる一戦でもある。

 対戦相手のペリーは12勝3敗の戦績のうち、11勝がKO・TKOという強打を誇り、こちらもペリーに負けず劣らずのフィニッシュ力だ。
 
 1R、ペリーが剛腕の連打で突進して来ると、セラーニはすかさず組み付いてのヒザ蹴り。この展開が続くと、残り2分のところでペリーが組み付いてきたセラーニを押し倒し、テイクダウンに成功する。しかし、グラウンドの攻防になると一転、セラーニが攻勢に。

 なんとか上を取り返したペリーは一呼吸置こうとするが、セラーニはこれを逃さず下から腕十字。ペリーに持ち上げられてマットに叩き付けられてもセラーニは捕らえた腕を放さない。ペリーはマットに打っ伏してしまい万事休す。セラーニが更に腕を捻り上げ、ペリーをタップ(ギブアップの意思表示)させた。

 会心の一本勝ちで記録を達成したセラーニは満面の笑みで地元の観衆からの大声援に応え、「UFC史上最多勝利だぜ! 大きなことを成し遂げた自分を誇りに思う。デンバー、愛してるぜ! カウボーイ・イズ・バック」と復活を宣言した。セラーニのUFC最多フィニッシュ15回の内訳は、KO・TKO勝ちが9回、一本勝ちが6回となっている。


▼女子バンタム級 5分3R
○ジャーメイン・デ・ランダミー(34=オランダ/元UFC世界女子フェザー級王者/現同バンタム級5位)
判定3-0 ※三者とも30-27
●ラケル・ペニントン(30=アメリカ/UFC世界女子バンタム級4位)

 ランダミーは昨年2月に階級を一つ上げて初代UFC世界女子フェザー級王座決定戦に臨み、ホリー・ホルムを判定で下して初戴冠を果たした。その後、クリスチャン・サイボーグを挑戦者に迎えての初防衛戦をオファーされていたが、同選手の禁止薬物使用疑惑を理由にこれを拒否したため、王座を剥奪されることに。それから1年9カ月の時を経て、今大会で復帰することが決まった。

 一方、ペニントンは4連勝で臨んだ今年5月のUFC世界女子バンタム級タイトルマッチで、王者アマンダ・ヌネスに5R・TKO負け。今回は半年ぶりの再起戦となるが、前日計量で規定体重をクリアーできなかったため、対戦相手のランダミーに報奨金の20%を支払う条件の下での試合となる。

 1R、グローブを合わせるや否や、ペニントンが左ジャブの連打で強襲するが、ここはムエタイとキックボクシングで鳴らしたランダミーが素早いバックテップで当てさせない。ペニントンが胴タックルからケージに押し込んで来ると、ランダミーは首相撲からのヒザ蹴りで脇腹を狙い撃ち。残り30秒のところで離れたペニントンに対し、ランダミーは鋭いワンツーをヒットさせた。

 2R、打撃戦で劣勢のペニントンは、フェイントを入れてから右ストレートを振るうが、ランダミーには当たらない。ランダミーは左ジャブでペニントンを下がらせて、すかさず強烈な右ロー。このコンボがペニントンを苦しめる。ペニントンは組み付いてテイクダウンを狙うが、ランダミーの腰は強い。

 3R、なおもペニントンは二段蹴りやスーパーマンパンチなどで意表を突こうとするが、ランダミーには届かない。ランダミーは右ローからの右ハイ強襲。これが顔面をかすめたペニントンは再び組み付くが、ランダミーは最後までテイクダウンを許さなかった。ランダミーが流石の打撃で強豪ペニトンから判定勝ちを収め、ブランクを感じさせることなく復帰戦を飾った。


▼ライト級 5分3R
○ベニール・ダリウシュ(イラン)
判定3-0 ※30-25、30-25、30-26
●ティアゴ・モイゼス(ブラジル)

▼女子ストロー級 5分3R
○メイシー・バーバー(アメリカ)
TKO 2R 2分01秒
●ハンナ・シファーズ(アメリカ)

▼ライト級 5分3R
○マイケル・トリザーノ(アメリカ)
判定2-1 ※28-29、29-28、27-30
ルイス・ペーニャ(アメリカ)

▼女子ストロー級 5分3R
アシュリー・ヨーダー(アメリカ)
判定2-1 ※28-29、29-28、27-30
アマンダ・クーパー(アメリカ)

▼フェザー級 5分3R
○ボビー・モフェット(アメリカ)
TKO 2R 2分43秒
●チャス・スケリー(アメリカ)

▼ライト級 5分3R
○ダヴィ・ラモス(ブラジル)
一本 1R 1分57秒 ※リアネイキドチョーク
●ジョン・ガンサー(アメリカ)

▼ライト級 5分3R
○デボンテ・スミス(アメリカ)
KO 1R 46秒
●ジュリアン・エローサ(アメリカ)

▼フライ級 5分3R
○エリック・シェルトン(アメリカ)
判定2-1 ※29-28、27-30、30-27
●ジョセフ・モラレス(アメリカ)

▼バンタム級 5分3R
○マーク・デ・ラ・ロサ(アメリカ)
判定2-1 ※29-28、28-29、30-27
●ジョビー・サンチェス(アメリカ)

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