苦労人タノンサックが涙の戴冠、ダウン奪われるもパンチ止まらず、京口戦”コロナ中止”から5年
6月19日(木)東京・大田区総合体育館で行われた[IBF世界ライトフライ級王座決定戦]では、日本のグリーンツダジム契約選手で同級2位のタノンサック・シムシー(25=タイ)が、同級1位クリスチャン・アラネタ(フィリピン)に判定2-1(115-112、113-114、116-111)で勝利し戴冠した。
3Rにダウンを奪われるも根性で手数を出した勝利。タノンサックはグリーンツダジムの仲間と泣きながら抱き合った。
アラネタは19年、21年と敵地でIBF王座に挑戦した経験があり、3度目の正直で世界ベルト獲得に燃える。今回は同郷のノニト・ドネアと練習を積んできたと言う。戦績は25勝(20KO)2敗で、KO率は74%の強打者だ。
タノンサックも38勝(34KO)1敗のKOアーティスト。コロナ禍だった20年、当時のWBA王者の京口紘人への挑戦が決まるも、京口のコロナ感染で急遽中止に。今回は5年ぶりの王座挑戦。昨年12月、谷口将隆に判定勝利し、チャンスを得た。
家族7人が一ヶ月1万円で暮らす生活の中、ボクシングに奮闘。19年に大阪でアジア王者に1R KO勝利し、グリーンツダジムと契約した。それからは日本とタイで半分半分の生活を送る。
試合はサウスポーのアラネタに、タノンサックが固そうなワンツー、アラネタは待ちながら左ストレート、アッパーで返す。
3R、タノンサックがギアをあげ、フック連打で前進すると、アラネタが待ち構えていたかのような強烈な左!タノンサックが一瞬ヒザをつき、ダウンする。
ワンツーで攻めるタノンサックに対し、アラネタはほぼ手を出さず、カウンター狙いか。5Rにはアラネタがついに強烈なボディを入れ、その後もフックを入れた。
その後も手数を出すタノンサックに、待ち続けるアラネタが、狙いすました一撃を入れる展開に。次第にタノンサックもカウンター狙いとなり、互いに手が出にくいが、10Rからはタノンサックが手数を盛り返した。
判定は手数を出し続けたタノンサックが2-1勝利。グリーンツダジムでは、現会長になってから初の世界王者となった。
タノンサックは涙を流しながら、絶叫し喜ぶ。家族や親せきに「見てくれたか」と呼びかけると、グリーンツダジムの仲間たちにも「私はやりました!」とガッツポーズで叫ぶ。最後には陣営に抱き着き抱き着かれ、涙ながらに喜び「ありがとうございます」と4方へ頭を下げた。
▶タノンサック、アラネタの強打でダウン!
- アラネタのフックでダウン
- アラネタのフックでダウン
- アラネタの右がヒット
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