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佐々木尽、5Rで衝撃の失神KO負け！担架送りに…王者ノーマン「彼は真のファイター」

2025/06/19（木）UP

佐々木が衝撃KO負けで王座に届かず

　6月19日（木）、東京・大田区総合体育館で行われた［WBO世界ウェルター級タイトルマッチ］では、王者ブライアン・ノーマンJr.（米国）が、WBO同級2位・佐々木尽（八王子中屋）を1Rで2度ダウンさせ、最後は5R46秒、KO勝利した。ノーマンは2度目の防衛に成功し、佐々木は日本人初のウェルター級王座に届かなかった。

【フォト】もはや衝撃！この失神KOの瞬間

佐々木の反撃！

　ウェルター級で日本選手が世界タイトルに挑むのは16年ぶりであり、これまで戴冠者はいない。偉業達成に挑んだ佐々木は、19勝（17KO）1敗1分のハードパンチャーである。
　王者ノーマンの戦績は27勝（21KO）無敗2無効試合で、今回は2度目の防衛戦。パワー、スピード、ディフェンスのいずれにも優れたバランスを持つ。

　試合は1R、佐々木がボディジャブを連打。しかし、ノーマンの左フックで佐々木がダウン。しかし即座に立ち上がる。
　佐々木が渾身の右オーバーハンドを繰り出すも、ノーマンが即座に強烈なワンツーからの左フック。佐々木が2度目のダウンを喫する。
　立ち上がった佐々木は得意の左フックを連打し、さらに左ボディも打ち込んでいく。

襲い掛かるノーマン

　2R、佐々木は前に出て、ノーマンの素早い右でグラつくも「来いよ」と手招きし、右ストレートを当てる。さらに左フック、左ボディも入る。
　3R、ノーマンが佐々木をロープに詰め、左手で押さえながら、しなる鞭のような強烈な右を連打。佐々木は応戦するもフラついている。佐々木は足元が定まらず、ノーマンは余裕を見せる足取りで、右を打ち続ける。

　4R、佐々木コールを背に受け、佐々木は接近してフックを振るうも、ノーマンは落ち着いてかわし、右を当てていく。

　そして5R、ノーマンはボディジャブの直後、即座に左へターンし、強烈な左フック。佐々木は大の字で倒れ、起き上がらない。カウントされるも、失神したようだ。ノーマンが貫録のKO勝利を決めた。
　佐々木は担架で運ばれ、リングを後にした。

　ノーマンはマイクで「彼は本当にハートがある真のファイター。自分に向かってきてくれた。彼が本当に強い選手であることを、皆がわかっていると思う。未来のチャンピオンになる可能性を持つ選手」と佐々木を称えた。

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