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【コラム】RENAや美憂だけじゃない
世界でジョシカク・ブーム沸騰中!

元WOWOWのUFC中継解説者としても知られる格闘技ジャーナリストの稲垣收(いながき・しゅう)氏が、世界を舞台に格闘技のディープな情報を発信する世界格闘技最前線。

今、日本でジョシカク(女子格闘技)が熱い! RIZINでは昨年大みそか、“シュートボクシングの女王”RENAが総合格闘技デビューし、初陣にもかかわらず、ド派手な飛びつき腕十字で一本勝ちして世間をあっと言わせた。元レスリング世界王者・山本美憂にもスタンディングのニンジャチョークで一本勝ちと大活躍、今年の大みそか大会にも参戦する。同大会には美憂の復帰戦のほか、“吉田沙保里のライバル”村田夏南子vs“パンクラスのエロツヨ女王”中井りんも組まれ、注目を集めている。では、世界のジョシカク事情はどうなっているのか? 実は世界最高峰の格闘技団体UFCでも、メインに女子の試合が頻繁に組まれたり、観客動員記録を打ち立てるなど、世界でもジョシカクは一大ブームになっているのだ!(文:稲垣 收)

■北米でも高まるジョシカク人気

“シュートボクシングのツヨ・カワ女王”RENAのRIZINでの活躍で、女子格闘技に注目が集まっている。

日本の女子格闘技界の人気を牽引するRENA

 RENAは昨年大みそかのRIZINで総合格闘技デビューし、イタリアのイリアーナ・ヴァレンティーノと対戦、2R3分31秒、飛びつき腕十字で一本勝ちした。デビュー戦にもかかわらず、難度が高くスペクタクルな大技で勝利したことは、格闘技ファンのみならず、たまたまテレビをつけて見ていただけの一般視聴者も驚かせた。

 そして今年9月のRIZINでは、“神の子”山本“KID”徳郁の姉で、元レスリング世界王者の山本美憂を“ニンジャチョーク”でタップ(ギブアップの意思表示)させ、さらに注目を集めた。

 11月11日にTDCホールで行われたシュートボクシングの興行『S-cup 2016』では、男子の試合もある興行で初めて女子としてメインを務め、シュートボクシング・ルールの試合で、ブラジルのキンバリー・ノヴァスに完勝。この大みそかのRIZINでは、ハンナ・タイソン(ポーランド)と総合ルールで対戦する。

デビュー戦はRENAに一本負けを喫した山本美憂

 また、デビュー戦でRENAに敗れた美憂も元キング・オブ・ザ・ケージ王者のアンディ・ウィン(米)を相手に再起戦に臨むし、29日のRIZINではレスリング時代に“吉田沙保里のライバル”だった村田夏南子(むらた かなこ)がパンクラス王者の“エロ・ツヨ女王”中井りんと対決。さらに“現役女子高生ファイター”浅倉カンナも参戦する。

 こうした女子格闘家の活躍のせいか、ちまたのキックや総合格闘技ジム、ボクシング・ジムでも女性会員が増えており、日本では“ジョシカク・ブーム”が起こりつつある。では、海の向こうではどうだろう?

 実はアメリカなど北米でも、女子格闘技の人気は、かつてなく高まってきているのだ。世界最大の格闘技団体であるUFCでも、女子の試合をメインにした大会が急増している。この12月17日(日本時間18日)にカリフォルニア州サクラメントで行われた『UFC on Fox』は、ペイジ・ヴァンザント(米) vsミッシェル・ウォーターソン(米)の“美女対決”がメインで、1万3千人以上の観客を動員した。

 大みそか(日本時間)にラスベガスのTモバイル・アリーナで行われる『UFC 207』は、女子バンタム級王者アマンダ・ヌネス(ブラジル) vs元同級王者ロンダ・ラウジー (米)の試合がメインで、かつて“絶対女王”と呼ばれたロンダの1年1ヵ月ぶりの復帰戦とあって、この上なく注目が集まっている。

 さらに、2月11日にニューヨーク州ブルックリンで行われる『UFC 208』のメインでは、ロンダをKOした元女子バンタム級王者ホーリー・ホルム(米)が、新設される女子フェザー級の初代王座をかけて、ジャーメン・デ・ランダミ(オランダ)と対戦する。



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