"ブッカーK"としてPRIDEやK-1に多くの外国人強豪選手たちをブッキング、ヴァンダレイ・シウバを始めとして未知の強豪たちを発掘してきた川崎浩市が、独自の視点で格闘技界・選手たちの裏話を綴っていくコラム。

【連載】ブッカーKの格闘技の裏側　第9回　アメリカで急成長を遂げる女子総合格闘技

▲ハリウッド映画出演も決まったUFCの女王ロンダ・ラウジー（左）とミーシャ・テイト（右）

■TUF新シリーズは男女16名の格闘家による共同生活

　UFCのTUF（ジ・アルティメット・ファイター＝UFCファイターを育成する人気テレビ番組）の新しいシリーズは過去のシリーズとは大きく異なり、男女16名での合宿で行われる。UFCのディナ・ホワイト社長も「男女が同じ屋根の下で共同生活なんだ、何が起きるか分からない」と発言した。先月から始まったTVチャンネルのFOX Sports 1で9月4日から放送が開始された。

　やはり一番の見所は2人のコーチを初めて女子選手が務めること。UFC初の女子王者ロンダ・ラウジーとミーシャ・テイトが務め、年末の『UFC168』で2人のコーチ同士が戦うところまでが今回のストーリーだ。

　元々、女子選手の試合は日本がパイオニアだが、現在では世界中の総合格闘技の大会で女子の試合が行われている。昨年4月に旗揚げした『INVICTA FIGHTING CHAMPIONSHIP』は女子だけの大会で、・・・

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