4月28日(日)東京体育館で開催される極真会館『第5回全世界ウェイト制空手道選手権大会』。軽重量級に出場する鎌田は、「今まで軽重量級ではすべて日本人選手が優勝しているので、今回は自分が優勝したいと思います」と優勝宣言。後ろ廻し蹴りにこだわり、一本勝ちを追求する鎌田が提唱する“鎌田理論”とは何か?(取材日:4月22日)
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■第1章 外国人選手への苦手意識は、今はなくなっています
ーー大会が目前に迫ってきました。今のご心境を聞かせて下さい。
「やれることは全てやったので、人事を尽くして天命を待つ、という心境です。自分のスタイルを貫いて、目の前に来た相手を一人一人倒していくだけです」
ーー一昨年の第10回全世界大会、そして去年の第44回全日本大会と世界トップクラスの外国人選手と対戦してきて、どのような感想をお持ちですか?
「強いだろうな、という漠然としたイメージは持っていましたが、カパナーゼ選手にしても実際に戦ってみると、技の威力などは今まで戦ってきた一線級の外国人選手たちとさほど変わりませんでした。絶対に勝てない相手ではないし、むしろこれならいけるという自信が付きました」
ーー逆に手応えを感じたのですか?
「そうですね。全日本大会で手応えを感じました」
ーー結果的にはカパナーゼ選手に準々決勝で敗れてしまいましたが、勝つためには何が足りなかったと思いますか?
「カパナーゼ選手との試合に関しては自分のミス(顔面殴打で減点1)が敗因なのですが、その前までは自分でも良い流れだったと感じていますし、これからというときだったので残念です。ただその試合で手応えを掴みましたし、外国人選手への苦手意識は、今はなくなっていますね」
ーー凄い自信ですね。
「外国人選手は確かに強いですし、選手としても尊敬しています。カパナーゼ選手は自分の顔面殴打のダメージがあるにも関わらず、次の試合でも最後まで戦い抜きました。あの精神は本当に尊敬できます。また、そのカパナーゼ選手に勝ったナヴァロ選手も凄いです。しかし、越えられない壁ではないと感じました」
ーー外国人選手との対戦を経験してきて、日本人選手との違いはどう感じますか?
「気持ちの部分、ですね。トップクラスの外国人選手は効いてもガムシャラに前へ出てくるんです。他の選手は技が効くと心が折れることが多いんですが、トップクラスになるとなかなか折れない。効いても効いた素振りを見せません。そこに精神的な強さを感じます。日本選手は気持ちも強いですし、技術的な部分でも世界基準なので、全く劣っているとは思っていません」
ーーよく日本選手が外国人選手よりも上回っているのは精神力だと言われますね。
「世界大会や全日本大会で上位に勝ち上がる選手は、外国人、日本人に関係なくみんな強いですよ」
ーーでは、鎌田選手はトップの外国人選手に対してどのようにすれば勝てると考えていますか?
「やはり精神面です。何が何でも諦めず、実際にはやりませんが噛み付いてでも勝つくらいの気持ちで臨めば、勝利は見えてくると思います」
ーー外国人選手の執念を上回る執念ということですね。
「そうです。今回はそれだけの稽古を積んできたので、技だけでなく精神面でも自信があります」
ーー軽重量級には昨年の全日本王者ナヴァロ選手もエントリーしています。
「ナヴァロ選手とは2011年の全世界大会で対戦していますし、先々月に行われたヨーロッパ大会の試合も見ています。相手の手の内は分かっているので、大丈夫だと思います」
ーー他に警戒している選手はいますか?
「警戒はないです。目の前に来た相手と戦うだけですね。ですから自分は試合前に、この選手が上がってくるだろうなといった予想もあまりしないです。あまり考えすぎると硬くなる気がするので」
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