■第2章 あのムエタイ戦士と自分もぜひ戦いたい!
ーー今年の試合を振り返ると、5月のWPMF世界スーパーフェザー級暫定王座決定戦でSHIGERU(新宿レフティー)選手にまさかの判定負けを喫しました。
「あの試合に関しては……自分の中で調整が出来なかったという感じです。集中しきれなかったと言うか何と言うか、それしか言いようがありません」
ーー1月に“ムエタイの爆撃機”と呼ばれる怪物ポンサネー・シットモンチャイ(タイ)と殊勲のドローを演じ、せっかく評価が高まったところでの敗北は残念な気がしました。
「はい、その通りです。そこが自分のいけないところですね。ポンサネーとああいう試合をやって、5月は相手を下に見てしまった自分がいたのかもしれません。そこで集中しきれず、仕上げきれなかった感じがあったのでもったいないことをしてしまいました」
ーー今回の試合が終わったら、12月1日には『ビッグバン~統一への道~其の十五』での駿太(谷山ジム)戦がもう決まっています。こちらも注目度の高いカードですね。
「駿太選手は自分がデビューした時からすでにトップ選手で、昔からやってみたいという気持ちがありました。だから今回、試合が決まったのは嬉しいですね。同じジムの先輩である前田尚紀(=引退)さんが負けていることもあるので、いい感じで燃えています」
ーーそれがありましたね。今、国内ではスーパーフェザー級が盛り上がっているじゃないですか。
「えっ、そうなんですか? ウェルター級くらいが盛り上がっているのだと思っていたので、そう言ってもらえるのは嬉しいです」
ーースーパーフェザー級には梅野源治選手、秋元皓貴選手、SHIGERU選手、ヤスユキ選手など強い選手が集結していますよ。森井選手はフェザー級でやってきましたが、前回からスーパーフェザー級に上げましたね。
「フェザー級はもうキツくなってきたので、スーパーフェザー級でやりたいと思っています。フィジカルを鍛えるために体幹トレーニングなどいろいろやっているので、その成果が出てきています」
ーー以前、お話をお聞きした時には走り込みをやられていると言われていましたね。
「はい。ずっとやっています。そのほかにもいろいろと取り入れてやっていますね」
ーー最近はどんなことに力を入れていますか?
「走り込みにプラスして、技術面を……いろいろと」
ーー何かありそうですね?
「詳しくは言えませんが、パンチの打ち方や入り方などを工夫しています」
ーー5月の試合から間が空いてしまったのは、その修正をしていたからですか?
「ここ3カ月間ですね。自分なりに悩んでいて、どうしようかなと考えて。試合を振り返って“ここが足りないな”と自分で研究し、まだ挑戦していないこともあったので取り入れてみようと思いました」
ーーでは、今回の試合は新しいスタイルを試してみる、という感じですか?
「いえ、基本的なスタイルは変わりません。どうなるかは分かりませんが、新しい部分を出せたらいいなとは思っています」
ーーなるほど。スーパーフェザー級に関してですが、この階級にはいま話題のゲーオ・フェアテックスがいます。ゲーオに関してはどう思っていますか?
「梅野選手が負けたと聞いたので、自分もゲーオとやってみたいです。まだ日本人は勝ったことがないですよね? メッチャやりたいです!」
ーーそれこそモチベーションが上がる相手ですか?
「今、一番やりたい相手がゲーオです」
ーー実は吉鷹弘さんが、もしゲーオに勝てる日本人選手がいるとしたら、森井選手が一番可能性があると言われていましたよ。なぜかと言うと、山本元気選手のように右ストレートが強いのが絶対条件だと。右ストレートで相打ち覚悟で打ち合える選手が勝つ可能性が高いと言っていました。
「本当ですか! 嬉しいですね。ぜひ自分もゲーオとやりたいです。勝つことが出来れば、今までのマイナス部分が全て帳消しに出来るような相手だと思うので、もの凄くやりたい相手です」
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