【コラム】大ピンチなのは天心か、スアキムか?
2月12日(月・祝)に東京・大田区総合体育館にて開催される『KNOCK OUT FIRST IMPACT』で対戦が決まった那須川天心vsスアキム戦ですが、既に大々的に発表されており、多くのキックファンの注目を集めています。ツイッターなどSNSでも様々な、専門家でもびっくりするくらいコアな情報も載っていたりして、その注目度合が伝わってきますね。
こちらのコラムでは、ムエタイを知り尽くした筆者があらためてスアキム選手のデータを分析し、実際のところどのような試合展開になるのか、予想してみたいと思います。(文:佐藤孝也)
■ラジャのスーパーバンタム級王者、ルンピニーのフェザー級王者より実力は上
スアキム・シットソートーテーウ。タイ中部チャンタブリー県出身の22歳、身長174cm・通常体重59kg(公称)。これまで獲得したタイトルはルンピニースタジアム118ポンド(バンタム級)、7チャンネル(BBTV)122ポンド(スーパーバンタム級)、タイ国プロムエタイ協会122ポンド。最新のランキングではルンピニースタジアム130ポンド(スーパーフェザー級)10位、7チャンネル同級3位、タイ国プロムエタイ協会同級9位となっています。
現王者というわけではありませんが、タイトルはその時の選手やプロモーションの勢いのようなものですので、より強さやメジャー度合いを測るものとしてのファイトマネーは一流の証である10万バーツを超えています。
タイでは“チャンタブリーの悪魔の虎”(スアキムのスアは虎の意味)というニックネームの通り、アグレッシブなファイターに分類されています。パンチ、ヒジが武器でKO勝利も多い。最近の試合ではルンピニーの130ポンド王者・ナワポンを左ヒジでKO、その前は一度敗れているルンピニー3位モンコンデートレックをパンチでKO、さらにその前はラジャダムナン126ポンド(フェザー級)5位ペッダムをパンチでダウンさせ(ダウンコールはありませんでしたが)返り討ちに。
特筆すべきは、スアキムは元々スーパーバンタム~フェザー級の選手でありながら、スーパーフェザー級のトップクラスにも勝っているところ。おそらく、現在ラジャダムナンのスーパーバンタム級王者ヨードクンスック、フェザー級王者ペッタクシンではスアキムとの試合は組まれないでしょう、賭けにならないくらい実力が違いすぎるのです。それだけスアキムのレベルがこの階級では突出しているということなんです。
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