井岡一翔がタトゥー問題を海外メディアに語る“日本がNGなら海外視野”
◾️外国人のタトゥーはOKで日本人がNG、テレビ局も規制の背景
国によってタトゥーの歩んだ歴史が違う。JBCのみならず、今年の東京五輪でも日本と海外のタトゥーの認識の違いが問題になった。それは主に日本の浴場がタトゥーお断りで多くの外国人が入店拒否になること。東京五輪に合わせ一部浴場で解禁の動きが出たが、この日本でどこまで寛容になれるか。
そもそも日本や中国、韓国は古くは歴史的に入れ墨は罪人に施され、特に日本では、暴力団関係者の多くが和彫の入れ墨を入れていることもあり、イメージがよくない。対してロシアでは20世紀初頭にロシア皇帝が日本で肩に和彫の入れ墨をしたことからロシアでは身体芸術として広まったとされ、ヨーロッパ地域の多くでは入れ墨はタトゥーと呼ばれ、アメリカでもポップカルチャーの一部として流行している。タイでは昔から宗教の一環で彫られてきた。
近年、国際的に広がるタトゥーだが、国内で徐々に浸透するも、イメージの良く無い日本。このJBCのタトゥールールの理由はあくまで観客(テレビ視聴者含む)が不快に思うからだ。外国人のタトゥーを認めたのも海外タトゥー事情を考慮してのことだろう。
視聴者も外国人には別の見方をするのではないだろうか。
日本のテレビ局もタトゥー規制はスポーツを問わず厳しいが、外国選手がタトゥーを入れている場合は放送される。19年7月の村田諒太の相手ロブ・ブラントは腕に大きくタトゥーが入るが、フジテレビで放送された。しかし昨年大みそかのRIZINで注目されていた平本蓮vs萩原京平のカードは両者上半身に大きくタトゥーが入っている理由から、日本人で唯一フジテレビで放送されなかった。平本はSNSで「テレビ放送するならラッシュガード(タイトなTシャツ)を着用してほしいと言われたが、着たくないので断りました」と語っている。
井岡の言うように選手のパフォーマンスに関係はないが、プロである以上、集客での興行となり、観客にどれだけ楽しんでもらえるかが重要になる。日本の観客には不快に思う人がいることは確かだ。米ボクシングシーンでは、「どこかの時点で21世紀の文化に合わせるバランスと柔軟性が望まれる」としているが、この日本では、どこかの時点が果たしていつの時点になるか。JBCだけでなく、日本のテレビ放送でもタトゥー放送規制は厳しい。
今回の試合がお茶の間に生放送されたことも含め、JBCはどう判断するか。井岡の問題は週明けに倫理委員会で処分の有無が決定される。
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