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【RIZIN】パトリッキーに大流血勝利の野村駿太、伝統派空手の高速ワンツーにファンは「まるで堀口恭司だ」大きな期待度

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2025/07/28(月)UP

強打を打ち込む野村

 7月27日(日)に開催された『超RIZIN.4』(さいたまスーパーアリーナ)のセミファイナルでは、DEEPライト級王者・野村駿太(BRAVE)が、元ベラトール世界ライト級王者パトリッキー・ピットブル(ブラジル)をパンチ連打で大流血に追い込み、判定勝利を収めた。その伝統派空手仕込みの強烈なワンツーに、「パンチ力レベチ」「マジで堀口恭司」と驚きの声が上がっている。

【フォト・動画】野村の連打でパトリッキーが血まみれに…速すぎるステップも

 野村は現DEEPライト級王者。伝統派空手仕込みの打撃を武器にKOを量産。RIZINでは今年3月、グスタボをテクニカル判定で打ち破った。

 対する“ピットブル”パトリッキーは、過去には19年のRIZINライト級トーナメントで準優勝。23年にはホベルト・サトシ・ソウザにKO勝利している剛腕の持ち主である。

 試合では、野村が遠距離からのワンツーを中心に、後半ではペースを上げて攻勢をかけ、強烈なパンチでパトリッキーを大流血に追い込んだ。

 このパンチは伝統派空手では“刻み突き”と呼ばれ、頭の高さを変えずに踏み込んで前手で突く技である。伝統派空手では最も基本的な技の一つとされるが、実際には未経験者から見えにくいと、多くの格闘家が語っている。

 同じく伝統派空手の強豪だった堀口恭司も、この遠距離からの飛び込みワンツーを得意としていた。試合では解説席からも「堀口選手のようだ」と、なぞらえる声が上がっていた。

野村がパトリッキーをパンチで攻める

 野村は大学時代、RIZINで活躍する堀口の姿を見て衝撃を受けていた。23年7月のイーファイトのインタビューでは、大学卒業後、自衛隊に入り全日本選手権に出場。しかし半年後にMMAに転向したと語っていた。
 名門・帝京大学に自衛隊体育学校というエリートコース、しかしそこを蹴ってまでのMMA転向だった。

 当時は江藤公洋に敗北直後のインタビューだったが、「DEEPの王者になり、海外の強豪に挑戦したい」と語っていた通り、江藤にリベンジして戴冠。グスタボ、そして今回のパトリッキーと、見事に海外強豪を打ち破った。
 次戦は9月の名古屋大会で、RIZINライト級王者サトシ・ソウザへの挑戦が見込まれている。

 SNSにアップされた今回の試合映像には、「マジで堀口恭司」「デカい堀口」「じゃあ堀口恭二か」「ガチで天才」「(映像だけでも)打撃のすごさ伝わってくる」と、堀口と重ねて賞賛の声が並んでいる。

 野村の武器である、飛び込んでの遠距離からのワンツーは、伝統派空手独特のもので、非常に見えにくい。ただし伝統派空手のルールはポイント制のため突き込まず、寸止めとも言われる。
 そのため、威力が軽い選手が多いとされるが、野村は別格である。関係者によると、空手時代も当てが強く、反則で負けることも多々あったという。
 そのパワーをMMAに生かし、現在大きく開花中だ。9月に予定されるサトシへのタイトルマッチも注目したい。

▶次のページは【フォト・動画】野村の連打でパトリッキーが血まみれに…速すぎるステップも

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