【シュートボクシング】宍戸が3連敗で引退危機!?鈴木が大激闘を制す
シュートボクシング協会
「SHOOT BOXING2012~Road to S-cup~act.1」
2012年2月5日(日)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始17:30
※オープニングファイト17:15~
▼第8試合 54.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○魅津希(みずき/空手道白心会/ROUGH STONE GP 2010 -56kg級 優勝)
延長R 判定3-0 ※三者とも10-9
●高橋 藍(シーザージム/SB日本女子フライ級王者、Girls S-cup2010世界第2位)
※本戦は30-29(魅津希)、29-29、30-30
高橋は昨年6月、女子エースのRENAを下してSB日本女子フライ級王者に君臨。「Girls S-cup2011」ワンマッチで神村エリカとの頂上決戦が組まれるも、練習中に眼窩底を骨折し、長期欠場を余儀なくされた。昨年6月のRENA戦以来、 8カ月ぶりの復帰戦となる。
対する魅津希は、空手をベースとした非凡なる打撃センスで、立ち技だけではなく女子総合格闘技ジュエルスの「ROUGH STONE GP 2010」-56kg級をも制した“天才格闘少女”。軽やかなステップワークから繰り出す的確なパンチの打ち分けは一級品だ。
1R、魅津希は大きく回り込み、ジャブから回転の速いパンチのコンビネーション。右ボディストレートから顔面への右ストレート、左フック。高橋は首相撲に捕まえるとヒザ蹴りを連打。頭を左右に振りながら左右フックを当てていく魅津希。高橋も右ストレートを打ち返す。
2R、ワンツーで前に出る高橋は魅津希が頭を下げるとヒザ蹴り。魅津希は動き回って左右のフックをヒットさせる。前に出る高橋と下がりながらもパンチを当てる魅津希。高橋は捕まえてのヒザ蹴り。
魅津希は捕まえられても離れ際にフックを入れる。高橋に捕まると魅津希は太ももへヒザ蹴りを入れる。高橋のパンチ連打に魅津希が打ち返すと、高橋はすぐにヒザ蹴り。パンチの連打と組んでのヒザ蹴りを高橋はうまく使い分ける。
3R、魅津希は右ボディストレートから左フック、ジャブから飛び込んでの右ストレート。高橋もワンツーと組んでのヒ ザ蹴り。魅津希は組まれても左フックを入れる。魅津希が抱え投げにいくが、これは失敗。高橋のパンチをヘッドスリップでかわしながら左右のフックを回転さ せる魅津希!
高橋が組んでくると太ももへのヒザ蹴り。高橋も必死の形相で打ち返すが、魅津希のパンチが当たるたびに場内からはどよめきが起こる。組んでのヒザにいく高橋と組まれてもパンチを連打する魅津希!
判定はジャッジ1名が魅津希を支持したが、ほかの2名はドロー。決着は延長戦にもつれ込んだ。ジャブから左右のフックを連打し、高橋のパンチを鮮やかにかわしてまた連打する魅津希に場内がどよめく。高橋もパンチで前に出て組んでのヒザ蹴り連打。
魅津希がパンチで前に出る! ワンツーで前に出て組んでのヒザ蹴りにいく高橋だが、魅津希が圧倒的な当て感でパンチをヒットさせる。魅津希が左フックから 右ストレート、高橋の右ストレートをヘッドスリップやスウェーでかわしてパンチを叩き込む!
判定はジャッジ三者とも10-9で魅津希! 現役高校生の天才格闘少女が、SBクイーンを破るという番狂わせを演じた。
▼第7試合 56.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○マモル(シューティングジム横浜/元修斗世界バンタム&フェザー級王者)
判定2-0 ※30-29、29-29、30-29
●伏見和之(シーザー力道場/SB日本スーパーバンタム級2位)
マモルは総合格闘家でありながら、過去に現SB日本フェザー級王者ナグランチューン・マーサM16やSB日本スーパーバンタム級暫定王者えなりのりゆきに 勝利し、立ち技でもその実力を発揮。アメリカで試合を続けていたため、SBのリングからは遠ざかっていたが、今回、久しぶりのSB参戦となった。
一方の伏見はSB日本スーパーバンタム級のトップランカーで、タイトル挑戦も視野に入っており、この試合は絶対に落とすことができない。
マモルが再びSB軽量級戦線を脅かすか? それとも伏見がこの試合をタイトル挑戦への切符とするか?
1R、圧力をかけるのはマモルの方。じりじりと近づいてジャブとロー、伏見は下がりながらも左ボディを叩いていく。 伏見の右ローにマモルは蹴り足をキャッチして組みにいく。伏見は力なく倒れ、マモルは投げることができない。伏見はマモルが近づいてくるとアッパーから フックにつなげる。
2R、伏見は左ロー、マモルが組んでくるとバランスを崩して倒れる。伏見はフェイントを入れながら左右ロー、マモルはジャブと前蹴り。マモルが何度も伏見 の蹴り足をキャッチしてコカす場面が見られる。伏見がパンチから左ロー、マモルが蹴り足を取ると伏見はマットに転がる。
3R、伏見が右ストレートから左ロー、マモルは組み付くと首投げにいこうとするが伏見は堪える。
パンチから組み付くマモルだが伏見を投げることができない。伏見は左ローを蹴り続け、マモルは何度も投げにいくが、伏見が転がってしまいシュートポイント に結びつかない。伏見にはついにイエローカードが提示された。その後も投げを連発したマモルだが、投げることができず判定に。噛み合わない内容でマモルが 判定勝ちを収めた。
▼第6試合 65.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○松花征也(まつはな・まさや/グラップリングシュートボクサーズ/SB日本ライト級2位)
判定3-0 ※30-28、30-26、29-26
●不死身夜天慶(ふじみや・てんけい/シューティングジム横浜/修斗世界ライト級10位)
不死身夜は修斗でもトップレベルの打撃技術を持ち、2010年6月にSB初参戦。“怪物くん”ことSB日本スーパーフェザー級1位・鈴木博昭と対戦し、延長ラウンドにもつれ込む接戦を演じて改めてその実力の高さを証明した。
対する松花は、アマチュア時代からK-1甲子園中部地区大会で優勝を収めるなど、その非凡な才能に大きな期待を寄せられるも、プロデビュー後は思うように実力を発揮できずにいた。
しかし昨年夏に一念発起し、東京のシーザージムで1カ月間におよぶ強化合宿を行い、大きな自信を身に付けると一気にその才能は開花。高速コンビネーション を武器に元MA日本キックボクシング連盟2階級制覇の水町浩に投げでTKO勝ちするなど現在SBのリングで3連勝中、今最も勢いに乗る若手のホープだ。
1R、不死身夜は右フック、左フックから左ボディと重いパンチのコンビネーション。
松花の蹴り足を払うと同時にバックを奪い、バックドロップでシュートポイント2を奪う(※試合終了後、シュートの基準を満たしていないということで取り消された)。
松花もコンビネーションパンチを回転させ始め、両者左右フックからのボディを叩き合う。松花が右フックから左フック、打ち合いの中で松花が左ミドルからバックブローを繰り出して不死身夜からダウンを奪う!
一気にパンチのコンビネーションで襲い掛かる松花に、不死身夜は防戦一方となった。
2R、松花が左ローを狙い撃ちにし、右ストレートのカウンターも狙う。両者ともに左右フックから左ボディブロー、パ ンチ一辺倒になりがちな不死身夜に松花は左ローを狙う。不死身夜は強烈な左ボディを叩き込むが松花はバックブローから左右の連打、そして左ボディブロー。 松花の左フック、左ロー、右ストレートに不死身夜は下がる。
3R、松花は左ロー、不死身夜の左フックをブロッキングしながら左フックを狙う。両者パンチの打ち合いを繰り広げるが、松花はブロッキングしてしっかり返 し、ヒザ蹴りも織り交ぜていく。松花の左フック、左ミドル、左ヒザ蹴りをもらって下がる不死身夜。左ボディ、左右フックを打ち返すが、前に出る松花の勢い と手数に押されて不死身夜は下がり続け、松花が驚異のスタミナで押し切った。
▼第5試合 65.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○菅原勇介(TARGET/J-NETWORKスーパーライト級王者・RISE同級1位)
延長R 判定3-0 ※三者とも10-9
●タップロン・フォースジム(タイ/Force Gym/元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級5位、元WMAF世界スーパーライト級王者、元WMC世界フェザー級王者)
※本戦は30-29(菅原)、30-30、30-30
タップロンは2007年8月にMA日本キックに参戦。壮泰を1RでKOし、WMAF世界スーパーライト級タイトルを獲得した。その後、一昨年9月にSB初 参戦を果たし鈴木博昭と対戦。炸裂音が会場中に響くような強烈なミドルキックとKO狙いの豪快なパンチで鈴木を圧倒し、判定勝利を収めた。続く1月の大阪 大会では、通常試合をしている階級よりもかなり重い68kg契約で対戦した百武政敏をも撃破しており、今回が3度目のSB参戦となる。
一方、今回が2度目のSB参戦となる菅原。昨年9月の異種格闘技戦ともいえるMMAファイター大澤茂樹との大激戦はベストファイトの呼び声も高く、SB再 登場を望む声も多かったという。今回も、SBで元ムエタイ王者タップロンとの異色対決に挑む菅原が、一体どのような戦いを見せてくれるのだろうか。
菅原はシュートボクサーの象徴であるロングスパッツを初着用。腰にはRISEの文字がある。
1R、タップロンの右ローが快音を発して決まると、場内からはどよめき。菅原は右ロー、左フックで応戦し、ロープに追い詰めて左右フックをクリーンヒット させる。しかし、タップロンは右フックで菅原をグラつかせ、ハイスピードの左ハイキック! これを菅原がダッキングでかわし、場内は歓声に包まれる。前に 出て強引に攻める菅原と、スピードとパワーのある蹴りを放つタップロン。
2R、菅原が右ストレートをクリーンヒットさせ、タップロンの頭から水しぶきが上がる! 負けじとタップロンは右ハイキック、右フック。菅原はタップロンの右ミドルを受け止めての右フック。
ローの蹴り合いと左右フックの打ち合い、右ミドルを蹴るタップロンに菅原は左フックを狙う。前へ出る菅原をタップロンは首相撲に捕まえるが、菅原は膝を上げてタップロンのヒザ蹴りをブロックする。
3R、ぐいぐいと前に出る菅原は右ローと左右フック、タップロンもローを蹴り返し、左フックを合わせてくる。右ローからパンチで前へ出る菅原と、パンチと右ミドルで迎え撃つタップロン。
パンチの打ち合いで的確に当てるのはタップロンの方で、組むとヒザ蹴り。前へ出て手数で攻める菅原だが、タップロンに右フックを合わせられてしまう。
両者ゆずらない戦いは判定でドローとなり、延長戦へ突入する。タップロンは菅原が前に出てくると右ミドルを合わせ、それ以上近づいてくると首相撲に捕まえ てのヒザ蹴り。菅原は右ストレートと右ローで攻めるが、タップロンは右ミドルを返してくる。ワンツーで前に出る菅原! タップロンに組まれるが、ブレイク になると菅原は再びワンツーで飛び込む! 菅原は最後もパンチで前に出る。判定はジャッジ三者とも菅原! 強豪タップロンに日本人初勝利を収めた。
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