【Krush】卜部と城戸がフランス人選手に勝利、石川と竹内はダウン合戦を制する
グッドルーザー
「Krush.23」
2012年10月8日(月・祝)東京・後楽園ホール
▼第5試合 スーパーファイト 3分3R延長1R ※契約ウェイトは調整中
○“狂拳”竹内裕二(菅原道場/WMAF世界スーパーフェザー級王者)
KO 3R1分35秒 ※左フック
●大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB)
竹内は7月29日のMA日本キックボクシング連盟『鉄拳5』で約1年ぶりに復帰して勝利。その竹内に挑む大沢は挑戦者決定トーナメントを制し、7月21日 の『Krush.20』では-60kgタイトルに挑戦した(卜部弘嵩にKO負け)選手。両者ともパンチ主体で強打の持ち主であり、激しい打ち合いが予想さ れる。
1R、竹内はローを蹴りながら左フックを狙う。大沢は前蹴り、ローを出しつつ左フックと右ボディ。大沢は強烈な左ボディを叩き込む。
コーナーに追い詰めようと竹内が前蹴りを放った直後、大沢は飛び込むような左フックでダウンを奪う。さらにもう一度左フックを打ち込み、竹内を突き飛ばす。
2R、両者は奇声を上げて打ち合うが、竹内の左フックをもらった大沢が一瞬間をおいてダウン! 竹内はボディに2発 打ち込み、顔面へのパンチにつなぐ。ボディからの左フックで2度目のダウンを奪う竹内。さらにボディを攻めていくが、今度は大沢が左フックでダウンを奪い 返す!
大沢はハイキック、飛び込んでの左右フックと大技を狙う。竹内は顔面へのフックを飛ばしていく。
3R、いきなり左フックで突っ込んだ大沢は右フックもヒットさせる。竹内はしつこいボディ打ちから顔面へのコンビ ネーション。竹内が放ったインローがローブローとなり、試合は一時中断する。再開後、蹴りを混ぜながら左右フックを叩きつける大沢に、竹内が右フックから の右ストレートでダウンを追加する!
さらに、立ち上がって打ち合いを挑んできた大沢に左フックの強打! 大沢をダウンさせる。すぐに立ち上がろうとした大沢だったが、足元がおぼつかず宇宙遊泳のようにリング上をさまよう。レフェリーが試合をストップし、竹内が両者合計6度ものダウンがあった乱戦を制した。
竹内はマイクを持つと「余裕と言いたいけれどけっこうもらっちゃった。まあ、勝ってよかったですよ。Krushは宮田(代表)が頑張っているんで、俺も頑張るからもっと大きな大会になると思うので宮田をよろしく」と、上から目線でマイクアピールした。
▼第4試合 スーパーファイト Krush -60kg Fight 3分3R延長1R
○板橋 寛(スクランブル渋谷/元RISEスーパーフェザー級王者)
KO 1R1分54秒 ※パンチ連打
●後藤勝也(池袋BLUE DOG GYM)
板橋はRISEスーパーフェザー級王者として長きにわたり“絶対王者”に君臨。しかし、今年6月8日の『Krush.19』でKrush初参戦を果たすも、石川に敗れた。
今回が名誉挽回の一戦となる板橋と戦うのは、同じくRISE出身の後藤だ。板橋の王者時代、前座で試合をしていた後藤が世代交代を果たすのか? パンチの板橋vsハイキックの後藤という図式となった。
1R、サウスポーの板橋はジャブから左フック、ジャブから左ロー。後藤の右ローに左ストレートを合わせてダウンを奪う。一気にラッシュを仕掛ける板橋に後 藤も打ち合いを挑む。板橋は左ボディを叩いて左ストレート、左ロー。後藤は板橋の手数に押されながらも左右フックを返す。
後藤は一度離れたが、そこへ板橋の左フック! 2度目のダウンとなる。
再び詰めていく板橋と後藤は正面から打ち合う。後藤にロープやコーナーを背負わせてボディ、顔面とパンチを打ち分けてさらにヒザを打ち込む板橋。後藤のパ ンチをもらう場面も多かったが、ひるむことなくパンチを打ち続け、後藤をコーナーで釘付けにしたところでレフェリーがストップ。板橋の復活KO勝利となっ た。
板橋はマイクを持つと「6月は悔しい思いをしたんですが、このまま終わらないです。60kgのベルトを獲るので応援よろしくお願いします」と、再びベルト獲得を宣言した。
▼第3試合 GAORA杯・Krush -63kg WILDRUSH League 2012公式戦 3分3R
○山崎秀晃(チームドラゴン)
判定2-0 ※30-28、30-30、30-28
●高橋幸光(はまっこムエタイジム)
※山崎が勝ち点11点で優勝。
2位の塚越が第2試合で敗れたことで、すでにリーグ戦優勝が決まっている山崎。あとは全勝でリーグ戦を終えることがテーマとなった。高橋は山崎に唯一の黒星を付けることが出来るか?
1R、サウスポーの高橋にいきなり右ミドルを蹴っていく山崎。パンチもローも思い切って踏み込んで打っていく山崎に、高橋は左ミドルと右フック。山崎の左右フックを空振りさせて左フックを命中させる。
2R、山崎は飛びヒザ蹴りを放つと、左フックを連発して突進。山崎の突進をかわして左ミドルから右ストレートを突き刺す高橋に、山崎は飛び込んでの右ボ ディストレート。高橋も左ミドルを打ち返し、両方のセコンドから「腹が効いた!」と声が飛ぶ。山崎は左フックを空振りしてのバックブロー。
3R、左ミドルを蹴る高橋と左フックを狙い打ちする山崎。左ミドルを蹴られるとワンツーを返す山崎。高橋は左ミドルを一発蹴るたびに動きが止まるため、そこを山崎にパンチ連打で狙い撃ちされる。
最後は山崎がパンチをまとめて高橋を防戦一方にさせ、山崎が全勝(11点)でリーグ戦を終えた。
優勝カップを手にした山崎は、「始まる前にリーグ戦は通過点と言わせてもらったけれど、Krushを見に来てくださ る方の応援と声援、志の高い選手たちのおかげで盛り上がったと思います。来年2月か3月に60kgのベルトに挑戦します。尾崎圭司さん、梶原龍児先輩が敗 れてしまっていますが、僕がここで一発トーマスを倒して日本にベルトを持って帰ってきます。これからも派手に試合をしていくので注目してください」と、タ イトルマッチへ向けて意気込みを語った。
▼第2試合 GAORA杯・Krush -63kg WILDRUSH League 2012公式戦 3分3R
○TaCa(triple-y)
判定3-0 ※29-25、29-25、30-25
●塚越仁志(シルバーウルフ)
塚越は勝ち点が7。この試合でKO勝ちを奪い、第3試合の山崎が高橋に敗れれば逆転優勝の可能性がある。その望みをつなぐためにもKO勝利を収めたいところだが、勝ち点3で優勝戦線から脱落しているTaCaは試合前に「俺がKO勝ちする」と宣言した。
1R、塚越はジャブから右ローと左フックを使い分ける。左フックからの飛びヒザ蹴り。TaCaは左右ローを蹴りつつパンチを狙う。
TaCaの左フックで塚越がひるみ、一気にラッシュをかけるTaCa。ここで塚越のバッティングがあり、試合は一時中断となる。再開後、すぐに塚越の左目上から血が流れ、試合は再び中断。再開後に塚越は左右フックでラッシュを仕掛ける。
2R、TaCaがボディからのラッシュを仕掛けて右のショートパンチでダウンを奪う。すると今度は塚越がバッティングにより左目上から流血。ドクターチェック後、TaCaが左フックからの右ストレートで2度目のダウンを奪う。
TaCaが左ボディを打てば塚越はヒザ蹴り、TaCaのワンツーにもヒザ蹴りを返す。お互いに左フックを当て合う中、塚越がヒザ蹴りと右ストレート。
3R、塚越の蹴りをキャッチしてしまうTaCaに口頭注意が与えられる。塚越は左ジャブからの左フックでTaCaを 追い詰めていくが、ヒザ蹴りを放ったところでTaCaに右ストレートを合わせられて通算3度目のダウンを奪われる。TaCaが右フックからの右ストレート でグラつかせ、塚越も左フックを打ち返すが、TaCaの右ストレートに仰け反る。
TaCaのパンチにグラつく塚越だが、飛びヒザ蹴りからの右ハイキックで形勢逆転。左フック、ヒザ蹴り、ハイキックと逆転を狙って攻め続け、場内も逆転 KO勝利の期待に沸きに沸いたが、TaCaは最後まで立ち続け大差の判定勝利を飾った。優勝戦線に残っていた塚越が脱落したことで、この時点で最終戦を待 たずに山崎のリーグ戦優勝が決まった。
▼第1試合 GAORA杯・Krush -63kg WILDRUSH League 2012公式戦 3分3R
○NOMAN(DTS GYM)
KO 1R1分26秒 ※左ハイキック(ヒザ)
●寺崎直樹(青春塾)
NOMANは勝ち点3、寺崎は勝ち点1で優勝戦線には絡んでいない。しかし、このリーグ戦最終試合でインパクトは残しておきたいところだ。
1R、NOMANは顔面に細かくパンチを集め、ガードを上げさせておいてのボディブロー。これが何度か決まったところで放った左ハイキックでヒザ部分がヒット! 寺崎は前にバッタリと倒れ、身動きひとつとれずNOMANのKO勝ちとなった。
▼オープニングファイト第2試合 Krush -60kg Fight 3分3R
○神戸翔太(POWER OF DREAM/TEAM AK)
KO 2R2分31秒 ※左フック
●大滝裕太(ネクサスジム)
▼オープニングファイト第1試合 Krush -55kg Fight 3分3R
○Kazuyoshi(シルバーウルフ)
KO 2R57秒 ※左フック
●鎌田裕史(韓道場)
★ダブルメインイベント第2試合(卜部弘嵩vsグザヴィエ・バスター)、ダブルメインイベント第1試合(城戸康裕vsラドウィック・ミレー)、セミファイナル(石川直生vs翔・センチャイジム)の試合結果はこちら
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