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【パンクラス】王者タクミがドロー防衛、シウバ軍との対抗戦は1勝1分

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2013/03/17(日)UP

パンクラス
 「PANCRASE 246」
2013年3月17日(日)東京・ディファ有明
観衆=2,013人(超満員札止め)

▲タクミ(左)がバックからパンチを入れながらスリーパーを狙う

▽第2部
▼メインイベント(第13試合) フェザー級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
△タクミ(パラエストラ大阪/王者)
判定1-0 ※30-29、29-29、29-29
△大石幸史(パンクラスism/挑戦者・フェザー級1位)
※タクミが2度目の防衛に成功

 タクミは2011年9月に暫定王座を獲得、昨年6月にジョン・ショレスに一本勝ちし、初防衛に成功した。その後、正規王者マルロン・サンドロがベルトを返上したため、タクミが正規王者に。対する大石は昨年12月にフェザー級転向、ショレスに勝利し、今回のタイトル挑戦権を獲得した。

 1R、リーチで勝るタクミが細かいフェイントを入れながらジャブ、スイッチしながらの右フック。

 大石も右ストレートで飛び込み、左フックを狙う。タクミは距離が詰まると首相撲に捉えてヒザ蹴りを狙う。このラウンドはジャッジ3名とも10-10でイーブンとした。

 2R、ここもタクミがリーチを活かしたジャブと左ミドル。大石が左フックから飛び込み、パンチでプレッシャーをかけていく。両者のパンチが交錯し、距離が詰まるとバランスを崩す大石。

 タクミはすぐにヒザ蹴り、アッパー、フックと手数を増やし、グラウンドで下のポジションになった大石の体が外に出てブレイクとなる。

 ここで大石がバッティングがあったと主張し、レフェリーもそれを認め、大石にはインターバルが与えられた。再開後、タクミが右ストレートを当てると、そのままテイクダウン。

 一気にマウントポジションを奪い、そこから後ろに回り込むと、両足をしっかり組んでチョークスリーパーを狙いながら、コツコツとパンチを落とす。ジャッジは3名とも10-9でタクミを支持する。

 3R、ポイントでリードを許した大石は顔面とボディにパンチを打ち分けて前進。タクミは足を使って距離を取りながら、細かくジャブを当てる。

 アウトボクシングに徹するタクミに対して、前に出続ける大石だがクリーンヒットはない。最後はタクミがタックルでテイクダウンを狙い、大石がそれを切ったところで試合終了となった。最終ラウンドジャッジ2名が10-9で大石としたものの、トータルではドロー。タクミがドローながら2度目の王座防衛に成功した。


▲マカコのしつこいタックルとテイクダウンを苦戦を強いられたISAO(左)

▼セミファイナル(第12試合) ライト級 パンクラシスト vs WANDA FIGHT TEAM 5分3R
△ISAO(坂口道場一族/第5代キング・オブ・パンクラシスト)
判定0-0 ※3者とも29-29
△ジョルジ・パチーユ・マカコ (ブラジル/WANDA FIGHT TEAM)

 パンクラス×ヴァンダレイ・シウバ率いるWANDA FIGHT TEAMの対抗戦にライト級王者ISAOが登場。かつてPRIDE武士道やDEEPに参戦したことがあるマカコと対戦した。

 1R、両者サウスポー、ガードを固めるマカコにISAOが左ストレートと右アッパー、マカコに首投げを許すが、すぐに立ち上がる。ISAOが右フックからタックル、マカコもすぐに立ち上がり組みヒザ。

 逆にテイクダウンを奪い、サイドポジションで押さえ込む。背中を見せて立ち上がったISAOは正対。マカコがヒザ蹴りを出せば、ISAOは左アッパーと右フックを返す。ジャッジ3名とも10-9でマカコを支持。

 2R、ISAOが左アッパーから組み付いてバックに回る。マカコも正対してタックルに入るが、ISAOはそれを潰してハーフガードで上を取り、マカコの潜りスイープを潰してパンチを落とす。

 さらにISAOは立ち上がって勢いよく左のパンチで飛び込むが、マカコはISAOの脇をくぐるようにバックに回り込む。しかしISAOもすぐにマカコを前に落とし、パンチ、サッカーボールキックで畳み掛ける。マカコもISAOの足の間をくぐって、上のポジションを取り返したが、このラウンドはジャッジ3名とも10-9でISAOにポイントをつけた。

 3R、ISAOが左ミドルと左ストレート、右アッパーから左ストレートと手数を増やす。マカコはタックルからバックに回り込む。グラウンドでバックポジションを許したISAOだが正対して上のポジションからパンチを落とし、パスガードを狙う。マカコもその動きに合わせてタックルに入ると、後ろに回り込みつつ、テイクダウンを仕掛ける。ISAOも必死に立ち上がり、逆にテイクダウンを奪ってサッカーボールキック。最後は足を止めて打ち合ったところで試合終了。1R=マカコ、2R=ISAO、3R=イーブンという形でドローに終わった。


 

▲パンクラス無敗の高橋(右)がコスタに完勝

▼第11試合 ライト級 パンクラシストvsWANDA FIGHT TEAM 5分3R
○高橋“Bancho”良明(パラエストラ八王子/ライト級3位)
判定3-0 ※30-26、30-26、30-27
●マイケル・コスタ(WANDA FIGHT TEAM)

 ヴァンダレイ・シウバ率いるWANDA FIGHT TEAMとパンクラスの対抗戦。高橋はパンクラス戦績4勝1分と無敗、対するコスタは過去に戦極のリングに上がったこともあるファイターだ。

 1R、いきなりコスタのインローがローブローとなる。再開後、コスタが左右のフックで前に出ると、高橋も右アッパーや左フック、左ハイキックを狙う。組みの攻防になると、高橋がテイクダウンを奪い、細かくパウンド。コスタも終了間際に腕十字を狙うが、高橋は両腕をクラッチして耐える。ジャッジ3名とも10-9で高橋を支持。

   2R、フック系のパンチで前に出るコスタ。高橋の蹴りにタックルを合わせて尻餅をつかせると、立ち際にヒザ蹴り。首を取ってギロチンチョークを狙う。頭を抜いた高橋は、立ち上がったコスタにヒザ蹴り。逆に高橋がグラウンドで上を取ってパンチを落とす。ジャッジ1名が10-10、残り2名は10-9で高橋にポイントをつける。    

  3R、ジャブを突く高橋。コスタはそこに左フックを狙う。高橋が片足タックルから組み付いてコーナーへ。ここでコスタのヒザ蹴りがローブロー、しかもブレイク後も攻撃を続けてしまい、コスタにはイエローカードが提示される。

 再開後、高橋がテイクダウンを奪って細かくパンチ。ブレイク後、コスタが後ろ回し蹴りを狙うが不発。高橋が最大4ポイント差をつけて判定勝利した。これでパンクラス戦績を6戦5勝1分とした高橋は、王者ISAOの持つベルトへの挑戦をアピールした。


▲得意のアームロックを狙う佐藤(左)、村山もそれを許さない(右)

▼第10試合 ウェルター級 5分3R 
△佐藤豪則(TRIBE TOKYO M.M.A/第6代ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト)
判定0-0 ※3者とも30-30
△村山暁洋(GUTSMAN/修斗第4代環太平洋ミドル級王者) 

 パンクラス王者・佐藤と修斗環太平洋王者・村山がワンマッチで激突。

 1R、佐藤が距離を取りながら片足タックル。村山はコーナーに体を預けて倒れない。佐藤は左フックと右フック、左ミドル。村山が蹴り足をキャッチしてテイクダウンを狙うと、佐藤は得意のアームロック。そのままグラウンドになると、アームロックを狙いつつ鉄槌を落とす。ジャッジ3名とも10-10のイーブン。

   2R、組み付いてテイクダウンを狙う佐藤。しかし村山が大外刈りで逆にテイクダウンを奪う。立ち上がった佐藤がアームロックを狙うと、村山が両腕をクラッチしてブレイクを待つ。試合がスタンドに戻ると、お互いにミドルを蹴り合う。このラウンドもジャッジ3名とも10-10のイーブンで差がつかず。  

 3R、村山が右フックで前進。佐藤は片足タックルからテイクダウンを狙うが、村山は倒れない。距離を取り合う展開から、佐藤が再び片足タックルからテイクダウンを狙うが村山はやはり倒れなかった。

 佐藤がそのままバックにつくと村山は投げ。下になった佐藤がすぐに片足を取って寝かせようとしても、村山は立ち上がる。スタンドでは村山が右フック、佐藤も右フックを返し、村山の蹴り足をキャッチしてテイクダウンを仕掛ける。佐藤が投げ、村山がアームロックを狙ったところで試合終了。両者に差はつかず、ドローに終わった。  


▲石渡(手前)がパンチでダウンを奪ったあと、顔面を蹴り上げる

▼第9試合 バンタム級 5分2R
○石渡伸太郎(CAVE/第2代バンタム級キング・オブ・パンクラシスト)
KO 1R3分36秒 ※グラウンド状態でのキック
●吉武伸洋(パンクラス稲垣組)

   バンタム級王者の石渡がワンマッチで参戦。対戦相手の吉武が計量オーバーのため、石渡が勝利した場合のみ公式記録となり、それ以外はノーコンテストとなる。

 1R、サウスポーの石渡に右のパンチで前に出ていく吉武。やや後退する場面のあった石渡だがタックルも狙いつつ、吉武の右の蹴りにカウンターの右フック、そして左ストレート。これでダウンを奪うと、追撃のサッカーボールキックでKO勝利を収めた。


▲内村(左)の左ハイキックがショレスをとらえる

▼第8試合 フェザー級 5分3R
○内村洋次郎(イングラム/フェザー級5位)
判定2-0 ※29-29、30-28、30-28
●ジョン・ショレス(ロデオスタイル/フェザー級2位)

 メインイベントでタイトルマッチが行われるフェザー級のランカー対決。

 1R、ショレスがサウスポーの内村にタックル。内村はコーナーに体を預けて、ショレスの頭を潰してコントロールし、テイクダウンを許さない。

 終盤、内村が左ボディと左ハイキックを当てる。ジャッジは3名とも10-10のイーブン。  

 2Rも内村がショレスのテイクダウンを阻止し、左ストレートと左ハイキックからラッシュ。ショレスのローブローで一時中断となるが、再開後に内村が左ハイと左ヒザ蹴りを当てる。鼻から出血するショレスだが、内村の左ミドルに右フックを合わせる。

 さらにバランスを崩した内村にサッカーボールキックを連打。ジャッジ1名が10-9でショレス、2名が内村と割れた。    

 3R、疲れの見えるショレスは何度もタックルに入り続けるが、内村はそれをことごとく阻止。残り1分、左フックの連打からタックルを潰して上のポジションを取り、一気にパンチを落とす。判定は2-0で内村が勝利。試合後、内村はタイトル挑戦をアピールした。


▲日菜太(左)がパンクラスのリングでワンサイドのKO勝利

▼第7試合 REBELS提供試合 キックルール 70kg契約 3分3R
○日菜太(クロスポイント吉祥寺/K-1 WORLD MAX2008日本トーナメント第3位)
TKO 1R2分50秒 ※3ノックダウン
●安河内将一(和術慧舟會総本部)

 パンクラスとREBELSの提携により、日菜太がREBELS提供試合という形でパンクラスに参戦。

 日菜太はパンクラス初参戦の安河内を序盤から左ミドル、左ハイ、左ストレートで圧倒。奥足ローを効かせてからの左ハイキックでダウンを奪うと、奥足ローで立て続けに2度のダウンを奪い、TKO勝利を収めた。  

▼第6試合 ~ROAD TO 植松直哉~長谷川孝司 試練の勝負 第七戦 キャッチレスリングルール 無差別級 5分2R
○豊永 稔(格闘技スクールTRY)
判定3-0 ※20-19、20-19、20-18
●長谷川孝司(パンクラス稲垣組)     

▼第5試合 ライト級 5分3R
○AB(和術慧舟會 駿河道場/ライト級4位)
TKO 3R2分1秒 ※レフェリーストップ
●岡澤弘太(ノヴァウニオン ジャパン/ライト級5位)   

▼第4試合 スーパーフライ級 5分3R
○山本 篤(KRAZY BEE/スーパーフライ級5位)
判定3-0 ※30-29、30-28、30-29
●北方大地(パンクラス稲垣組/スーパーフライ級1位)   

▼第3試合 ウェルター級 5分3R
○石川英司(GRABAKA/ウェルター級3位)
TKO 2R3分45秒 ※レフェリーストップ
●永木健二(WRESTLE-WIN/2012年NBTウェルター級優勝&MVP)  

▼第2試合 フライ級 5分2R
○木内崇雅(和術慧舟會GODS/2012年NBTフライ級優勝)
判定3-0 ※20-19、19-18、20-19
●タイガー石井(パラエストラ吉祥寺/フライ級4位)  

▼第1試合 ライト級 5分2R
○アキラ(久我山ラスカルジム)
TKO 1R2分48秒 ※レフェリーストップ
●網潤太郎 (和術慧舟會AKZA/第16回ネオブラッドトーナメント・ライト級優勝)

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