フルトンからダウン奪った相手「なぜ負けなのか、受け入れられない」海外報道も辛口
9月14日(現地時間)米国ラスベガスで行われた[フェザー級10回戦]では、元WBC&WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(米国)が、フェザー転級初戦で、カルロス・カストロ(米国)に僅差の2-1(96-93 , 95-94 , 94-95)で、辛くも判定勝利。しかし海外識者たちも”フルトン負けていた”の声が多い。
会場からのブーイングにフルトンは「黙れ!」と一喝していたが、相手のカストロも16日、敗北後初めてSNSを更新「言葉が出ないくらい失望している」と落ち込んでいる様子を見せていた。
【フォト・動画】フルトンがダウン奪われる瞬間!8Rの”大ピンチ”場面も
今回の試合を老舗リング誌は「あのクール・ボーイ(フルトンの2つ名)はここにはいないようだった」といつものフルトンでは無かったと評価。序盤は手数が出ず、相手のジャブに苦しめられた。
5Rには相手の右カウンターでダウンを喫し、6Rには「目を覚ましたよう」にギアを上げ、優勢となったが、8Rにはまたも効かされクリンチとなった。
スプリット判定で勝利をもぎ取ったフルトンだったが、リング誌は「これはフルトンがフェザー級に進出したかった方法ではなかった」「彼が”贈り物”のような判定をもらったと言う人もいるだろう」と辛口評価で締めていた。
その通り、元WBC世界王者セルジオ・モラや、元ESPNボクシング記者ダン・ラファエルは「カストロがこの試合を取っていた」とSNSに記す。
また『ボクシング・シーン』の著名記者ジェイク・ドノヴァンは「フルトンは最終10ラウンド目で試合を奪い取った」と接戦だったが、最後のラウンドが勝敗を分けたと分析した。
そして相手のカストロは16日、SNSで 「言葉が出ないし、スコアカードには失望している。これまで男らしく謙虚に、負けを受け入れてきたが、今回は非常に受け入れ難い」と落ち込み、納得していない様子だ。
判定後には会場からはブーイング、フルトンはマイクで「黙ってろ!」と一喝、「厳しい試合だったが、(ダウンから)立ち直り逆転した。全力を尽くした」とコメントした。
しかし「もう少し手数を出しても良かったかも。調子が良かったので、あまり足を使ったボクシングをしすぎたくなかったけど、そうした方が良かったかもしれない」と持ち味である”スクーター”のようなアウトボクシングが少なかったと反省する。
ネットでは1年2ヶ月のブランクや、井上尚弥戦での初敗北の影響を指摘する声もあったが、フルトンは「(ブランクは)かなり影響した。スパーリングとは違う。錆びつきも感じたが、復帰して調子も良くなった」と試合を通じて復調したとのこと。
SNSでフルトンは、批判するファンに「お前らは悪い所ばかり指摘する。1年以上前、初敗北を喫してから、乗り越えようと常に努力し続けていていた。勝利を楽しむことも出来ないよ」と不満を語っていた。
そんな”イライラ”気味のフルトンに、フェザー級に転級したルイス・ネリが「楽勝」「すぐにでもやれる」「12月に会おうぜ」(※現在は削除)と対戦要求している。現在のフルトンを「くみし易し」と見たのか。
WBAフェザー級2位のフルトンは、WBA世界同級王者ニック・ボール(英国)の王座を狙っているが、ネリは同3位に位置している。ボールへの挑戦者決定戦として行われる可能性もあり、もし戦わば、どちらが勝利するのか。
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