【空道】巨漢柔道家が大暴れも加藤が5度目の優勝
全日本空道連盟
「2014北斗旗全日本空道体力別選手権大会」
2014年5月11日(日)宮城・仙台市青葉体育館
▼+260クラス 決勝戦
○加藤久輝(大道塾安城同好会)
本戦 効果優勢勝ち ※加藤に効果3
●野村幸汰(大道塾札幌西支部)
加藤が3週間前にプロMMA(総合格闘技)のHEATミドル級王者になったばかりであれば、対する野村は2週間前の全日本柔道選手権でベスト16入り。最後は日本最重量級のエース・上川大樹に屈したとはいえ、試合終盤まで食い下がる展開をみせていた。
野村は名門大学柔道部の出身で、2014年北海道柔道選手権大会優勝の実績を持ち、身長188cm、体重120kgの巨漢。今年3月に行われた空道北海道地区予選で優勝し、今大会に出場する権利を得た。
今大会でも、野村は決勝進出までの3試合全てにおいて投げからの関節・絞め技で一本勝ちを収め、会場をどよめかせていた。
しかし、決勝戦は加藤が遠い間合いから左ストレートを放ち、あっさり効果を3つ奪い、あとは組ませずに本戦で判定勝利。今大会5度目の優勝を飾った。
敗れたとはいえ身長188㎝、体重120㎏の体格を有し、22歳と若い野村がみせたポテンシャルの高さは、確かなもの。柔道と並行して、ブラジリアン柔術、サンボ、空道の試合に出場していく意志を表明しているだけに、今後が期待される。
▼-260クラス 決勝戦
○加藤和徳(大道塾吉祥寺支部)
本戦 有効優勢 ※加藤に有効1、効果2(いずれもパンチ連打)あり
●渡部秀一(大道塾岸和田本部)
加藤は前年王者・平塚洋二郎から延長戦で勝利を得て決勝進出を決めた。渡部は準決勝、21歳の新鋭・伊藤新太のキレのある蹴りに劣勢だったが、寝技に引き込み、アキレス腱固めでタップを奪い逆転勝利で決勝へ進出。
これまでムエタイに近いスタイルで、距離を取る蹴り技と首相撲を中心に戦ってきた加藤だが、今大会では、中間距離でのパンチの連打に比重を傾け、初優勝を遂げた。
▼-250クラス 決勝戦
○アレクセイ・コノネンコ(大道塾東北本部)
延長 有効優勢勝ち
※コノネンコに有効1(左フック)、効果2(いずれも右ストレート)
●勝 直光(大道塾関西本部)
勝がキレイなフォームの蹴り技や、相手に飛び付いてバックに回っての襟絞めなど、多彩な攻撃でコノネンコを崩しにかかったが、コノネンコは強打一発でポイントを取り返す。
終わってみれば、コノネンコの完勝だった。コノネンコは通算10度目の優勝という偉業を達成。
▼-240クラス 決勝戦
○堀越亮祐(大道塾日進支部)
延長 効果優勢勝ち ※左上段膝蹴り
●内田淳一(大道塾総本部)
この二人、一昨年の全日本決勝では内田が勝利、昨年の準決勝では堀越が勝利している。今回は堀越が勝利を収めたが、両者とも、その戦いぶりは、年を重ねるたびに進化を感じさせた。
▼-230クラス 決勝戦
○末廣智明(大道塾吉祥寺支部)
延長 判定4-1 ※谷井に反則1(金的蹴り)
●谷井翔太(大道塾総本部)
蹴り技と投げで谷井が末廣に対し攻勢に立つが、金的蹴りで反則を採られていたいたことが響いてか、スプリットデシジョンで敗戦。しかしながら、谷井は平成生まれ世代の中で、最も王座に近い戦いを見せたといってよいだろう。
▼女子クラス決勝戦
○庄子亜久理(大道塾多賀城支部)
延長 判定5-0
●前原映子(大道塾北本支部)
このところ、常に女子大会の決勝を争っている両者の対戦。庄子が右ストレートや組んでの右膝をヒットさせ、初勝利を手に入れた。22歳の庄子は、全日本空道連盟のトップ選手に関するフィジカル・データをみると、1500m走の記録は5分を切っている。これくらいの心肺機能があれば、動きに動いて、パワー溢れる海外勢を翻弄することも可能だろう。
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