【ムエタイ】元J-NET王者・若山がタイでタイトル奪取
「スッグシンパトン+シットヌムノイ」
2014年8月7日(木・現地時間)タイ・プーケット パトンボクシングスタジアム
▼メインイベント PK-1スーパーフライ級王座決定戦
○若山龍嗣(DRAGON GYM/DBSスーパーフライ級王者、元J-NETWORKスーパーフライ級王者)
KO 3R1分16秒
●クンピニット(タイ)
※若山が新王者に
若山は昨年5月、当時のJ-NETWORKスーパーフライ級王者・優希に挑み、4RKOで下し王座を奪取。今年6月の初防衛戦では優希に敗れ初防衛に失敗しており、今回が再起戦となる。対戦相手のクンピニット(タイ)は50戦以上のキャリアを持つプーケット期待の若手選手。
序盤、動きの固い若山は単発のロー、パンチ連打を当てるがコンビネーションが出ない。対するクンピニットは左ミドルと右ローを返す静かな立ち上がり。1R終盤には、若山のローを嫌がる表情を見せた。2Rに入ると、クンピニットは別人のように前に出て左ミドルと右ロー。この右ローを若山がカットせずに受けたため、クンピニットは右ローを多用する。左ミドルも何発もヒットし、完全にクンピニットが息を吹き返す。
3R、ますます勢いづくクンピニットのミドルをキャッチした若山が右ロー1発でぐらつかせる。このチャンスに左ローを交えながらの狙いすました若山の右ローが炸裂。これでクンピニットはたまらずダウンし、若山がKO勝ちしタイトル獲得。クンピニットは自力で立ち上がることができないほどのダメージで担架で運ばれた。
試合後プロモーターのマニット氏から佐藤は3000バーツ、若山は6000バーツのファイトマネーをもらう。佐藤の次の試合は10月のカオラックスタジアム、DBSとPK-1の2冠王となった若山は9月28日(日)ドラゴンボクシングスタジアムで開催される「戦場13」が予定されている。
▼第4試合 PK-1 36kg王座決定戦
△ライウィン(タイ)
ドロー
△佐藤太陽(DRAGON GYM)
当初、佐藤はPK-1 34kg王者コムピチットとの再々戦の予定だったが、急遽PK-1 36kg王座決定戦となり、対戦相手も2kg重いライウィンに変更となった。ライウィンは上背こそないものの、手足が太くガッチリとした体格のムアイブー(ファイター)で31戦ものキャリアの持ち主。2kg重いタイ人とのタイトルマッチに試合キャンセルも持ち上がったが、佐藤陣営はこれを受けることに。
1R、佐藤の前蹴りにのけぞるライウィン。佐藤の左ミドルや左ストレートが当たるが、体重差もあり前に出てくるライウィン。2R、佐藤の左ハイキックが直撃し、ライウィンがダウン。このチャンスにパンチ連打で倒しに行く佐藤だが、ライウィンもカウンターのパンチやミドルで打ち返し打撃戦となる。
3R、ライウィンのパンチに鼻血を出した佐藤が後退すると、ライウィン逆転劇に会場が大騒ぎとなった。4R、前に出てくるライウィンに佐藤がヒジのカウンターを合わせぐらつかせる。さらには首相撲で3回ライウィンを投げて上になり、ムエタイで一番大事な4Rを取り返した。
ここで勝利を確信した佐藤陣営だったが最終Rに落とし穴が。逃げに入った佐藤の左ミドルを2回キャッチして投げつけるライウィン。さらに佐藤のテンカオを体で受けて掴んでからの投げで上になる。佐藤が負けじと浴びせ蹴りを出すと、ジャッジは佐藤の大技に対し減点1(ムエタイでは浴びせ蹴りは反則)。そこからさらに打ち合う両者。ここで試合終了のゴング、両手を挙げて勝利をアピールする佐藤だったが判定はまさかのドローとなり、今年6月に続いて、またもやPK-1のベルトには届かなかった。
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