【ムエローク】天才少年・佐々木がTKO勝ち、15歳にして二冠王達成
尚武会
「ムエローク2016 1st」
2016年3月13日(日)東京・新宿FACE
▼第10試合 メインイベント WPMF日本スーパーフライ級王座決定戦 3分5R
○佐々木雄汰(尚武会/MuayThaiOpenスーパーフライ級王者)
TKO 2R1分12秒
●鳩(あつむ/TSK Japan/J-NETWORKスーパーフライ級1位)
※佐々木が王座に就く
今最も日本ムエタイ界で将来が期待される天才ムエタイ少年・ 15歳の佐々木雄汰がリングに登場。昨年12月13日に奪取したMuayThaiOpenスーパーフライ級王座に続き、2本目のベルトを狙う。対するは、J-NETWORKのトップランカー・鳩。軽量級ながら相手をリングに沈めるハードパンチでKOを積み重ねている。天才少年の進化が見られるか、注目の集まる一戦となった。
相手の攻撃の起こりを捉える佐々木が鳩の軽く出したローにパンチを合わせ、その鋭さに会場がどよめく。しかし鳩は冷静に強烈なボディを佐々木に当てるなどパンチのうまさをアピール。噛み合いそうな好カードに会場からは期待のため息が漏れた。1Rのジャッジは3人ともにドロー。
続く2Rは先に攻める佐々木に鳩がカウンターを合わせる。鳩がドンドン間を詰め佐々木をコーナーに追い詰めたかのように見えたが、 佐々木がここで「タイのスパーリングでよく食らってるので練習しています」という、本場仕込みの相手のラッシュの合間に下がりながらのヒジを鳩の顔面に入れ、これにより鳩は出血。この傷が深く2R1分12秒、TKOで佐々木の勝利となった。
▼第9試合 セミファイナル WPMF日本女子フライ級王座決定戦 2分5R
○グレイシャア亜紀(NEXT LEVEL渋谷/初代&第3代J-GIRLSフライ級王者、WMCインターコンチネンタル女子スーパーフライ級王者)
判定3-0 ※50-46、50-47、50-47
●佐々木蝶里(尚武会)
※グレイシャアが王座に就く
実弟佐々木雄汰が次戦のメインイベントに控えた姉・佐々木蝶里が第8試合に登場。弟のタイトルマッチへ勢いをつけたいところだが、相手は女子格闘技界のレジェンド、プロキャリア15年の大ベテランでもあるグレイシャア亜紀。今最も勢いのある蝶里に対して、女子格闘技界を牽引してきたレジェンドというまさに世代を懸けた新旧カリスマ対決となった。
試合開始まで笑顔を振りまく佐々木に対して、目つきの鋭いグレイシャア。対照的な表情を見せる2人の1Rは、先手を取るグレイシャアにゆったりと大きく構える佐々木。グレイシャアのローキックをカットし、その足を下ろさずに顔面へ前蹴りと変化するなど、器用さをみせる佐々木に、グレイシャアはともかくローキックをコツコツと当てる。このラウンドはジャッジ3人ともにドロー。
2Rは、グレイシャアがしっかりローキックを当てていった印象。ダメージが蓄積しはじめた佐々木が少し嫌がる表情をみせる。ジャッジは2人がグレイシャアを支持。
続く3Rはさらにローキックを重ねるグレイシャアに、顔面への攻撃を集めた佐々木。一発逆転を狙うも、大きな技に隙をつかれカウンターをもらう場面も。この辺りにさすがにグレイシャアの試合のうまさが見える。このラウンドも2人がグレイシャアを支持した。
4Rは先に手を出し、印象を残したい佐々木に、今回はグレイシャアがクリンチを多用。焦る佐々木にクリンチで間合いとチャンスを潰し、逆にコーナーに追い詰めたグレイシャアがやはり試合を作った印象。
いよいよ雌雄決する5Rは、後が無い佐々木が必死に前に出てコンビネーションを繰り返すも、疲労とダメージの蓄積で技が雑になったところをやはり狙われ、グレイシャアが圧倒。
ベテランの味を見せつけ、まさに教科書通りの試合の組み立てで若い佐々木を退けた。
▼第7試合 WPMF日本ライト級 3分5R
○小川 翔(OISHI GYM)
TKO 3R34秒
●中尾 満(エイワスポーツジム)
K-1甲子園2012王者の小川翔と、2015年は怒涛の7試合をこなした中尾滿との戦い。空手の小川と、キックボクシングの中尾がヒジ有りのムエタイルールで行われるムエロークの舞台でどんな戦いを見せるか注目される。
1Rは距離の測り合いから静かに始まった。ハイキックで中尾の出鼻を止める小川に対し、パンチを合わせる中尾。互いに手の内を探る戦いの中盤、小川が執拗に上段蹴りを中尾のガードに当てる。1R終了時にはすでに中尾の左腕は小川のハイキック被弾で赤く腫れあがる。
2R、間合いを急速に詰め、カウンターのヒジを狙う中尾に、小川はローキックへと焦点を変えながらも攻撃を上下に散らしながら、一瞬空いたボディに前蹴りが見事に決まり、中尾の体がくの字に曲がったところへさらに追撃の膝。これにたまらず中尾はダウン。立ち上がったところでさらに右ボディで小川はダウンを奪うも、2R終了のゴング。
続く3Rは先に中尾が勝負をかけたが、カウンターの小川の膝が中尾のボディをとらえ、ダウン、なんとか立ち上がるも、小川の追撃にたまらずダウンを重ね、3R34秒左フックでテクニカルノックアウトとなり、小川の勝利となった。
▼第8試合 WPMFライト級国際試合 3分5R
○覇家斗(ウルフキックボクシングジム)
TKO 5R54秒
●ポンチャン・OZジム(タイ)
中間距離からローキックで間合いを作るポンチャンに対して、中に入りたい覇家斗。ポンチャンの鋭い蹴りの終わりに覇家斗が近距離で回転の早いコンビネーションを当てる展開。
5R、意を決して先手を攻めてコンビネーションで当てた覇家斗がポンチャンのスタンディングダウンを奪い、さらに止まらずポンチャンはパンチを多く被弾。レフェリーが止め5R54秒、覇家斗の勝利となった。
▼第6試合 WPMF日本フェザー級次期挑戦者決定戦 3分5R
○裕・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
判定3ー0 ※49-47、49-47、50-48
●テル(尚武会)
▼第5試合 WPMF日本ウェルター級 3分3R
○レック・エイワスポ-ツ(タイ/エイワスポーツジム)
KO 1R
●直人(UACSキックボクシング)
▼第4試合 WPMF日本スーパーフライ級 3分5R
○レック達也・ルークカムイ(尚武会)
TKO 5R1分47秒
●秀和ラジャサクレック(ラジャサクレック)
▼第3試合 WPMF日本スーパーライト級 3分3R
〇キョソンセン(タイ/FLYSKY)
判定3ー0
●加藤真也(平井道場)
▼第2試合 WPMFバンタム級 3分3R
〇ジョッキーレック・GTジム(タイ/GTジム)
判定3ー0 ※三者とも30-28
●Mr.ハガ(ONE’S GOAL)
▼第1試合 ウェルター級 3分3R
〇誠(レンジャージム)
判定3ー0 ※三者とも30-28
●翔平(尚武会)
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