【UFC】モンターニョが先駆者モダフェリを破り、女子フライ級初代王者に輝く
激しいパンチの応酬を繰り広げたモンターニョ（右）とモダフェリ（左）
UFC
「The Ultimate Fighter 26 Finale」
12月1日（金・現地時間）アメリカ・ネバダ州ラスベガス パーク・シアター
▼メインイベント 女子フライ級初代王座決定戦 5分5R
○ニコ・モンターニョ（28＝アメリカ）
判定3-0 ※50-45、49-46、49-46
●ロクサン・モダフェリ（35＝アメリカ）
Invicta FC時代には、戦隊ヒーロー姿で計量に臨むなど、茶目っ気たっぷりなモダフェリ（左）
UFCの女子部門がフェザー級、バンタム級、ストロー級に続き、新たに世界王座を認定したフライ級。今回、UFCの選手育成番組「The Ultimate Fighter」（通称TUF）で初代女王の座を争うトーナメントが行われ、ニコ・モンターニョとシジャラ・ユーバンクスが決勝に駒を進めた。
だが、ユーバンクスは前日計量当日の朝に体調不良で入院。急遽、準決勝でユーバンクスに敗れたロクサン・モダフェリが、モンターニョと王座を争うこととなった（モダフェリは今大会でバーブ・ホンチャックと対戦する予定であった）。モダフェリは日本でも知られる女子MMAの大ベテランで、プロ戦績は21勝13敗。対するモンターニョのプロ戦績は3勝2敗だ。
モダフェリ（右）の右ストレートがモンターニョ（左）のアゴを打ち抜く瞬間
1R、序盤は互いにパンチからローにつなげる攻め。モンターニョがミドルをキャッチしてテイクダウンを奪うが、モダフェリは下から足を絡ませ腕十字やオモプラッタを仕掛ける。モンターニョがいったん立ち上がると、モダフェリがすぐさまタックルを仕掛けてテイクダウンを奪い返し、トップをキープしてラウンド終了を迎えた。
2R、モダフェリの右ストレートでモンターニョが一瞬よろめく。モンターニョはパンチ連打を浴びてケージに押し込まれるが、モダフェリがいったん離れると左ハイ。終盤に組みの攻防からモダフェリがテイクダウンに成功。だが、モンターニョはすぐさま三角絞めに捕らえ、エルボーを打ち込む。
3R、アグレッシブにパンチを交換する両者。ひたすらストレート系のパンチで前進するモダフェリに対し、モンターニョは左右フックからインローやミドルにつなげる攻め。終盤にはモンターニョがパンチ連打で、モダフェリにケージを背負わせる場面を作る。
4R、モンターニョが足を使って回り込みながらフック、ロー、ハイを次々と放ち、モダフェリは勢いに押される。モダフェリも終盤に右フックを2発クリーンヒットさせるが、モンターニョはすぐに組みついてテイクダウン奪ってこれを凌ぎ、上から強烈なパウンドを落とす。両者とも顔面から流血。
5R、パンチの応酬からモンターニョがタックルでテイクダウンを奪いマウントへ。モダフェリが足を戻してエスケープすると、両者はスタンドの状態に戻る。モダフェリはすぐに組みついてテイクダウンするが、モンターニョは素早く反応して上を取る。
スクランブルから再びスタンドの状態に戻る両者。劣勢のモダフェリは組みの攻防から下になったところで起死回生の腕十字を仕掛けるが、これは惜しくも極まらず。両者が再度スタンドに戻ったところで試合終了となった。
勝敗の行方は判定に。モンターニョが大差をつけてモダフェリを破り、初代女王の栄冠を勝ち取った。試合後、モンターニョは「UFCチャンピオンになれたなんて夢みたい。ロキシー（モダフェリの愛称）のような選手を倒せたことを誇りに思う」と満面の笑みを浮かべた。
Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images
＜そのほかのメインカード試合結果＞
▼バンタム級 5分3R
○ショーン・オマリー（アメリカ）
判定3-0 ※三者とも29-28
●テリオン・ウェア（アメリカ）
▼女子フライ級 5分3R
○ローレン・マーフィー（アメリカ）
判定2-1（28-29、29-28、28-29）
●バーブ・ホンチャック（アメリカ）
▼ミドル級 5分3R
○ジェラルド・マーシャート（アメリカ）
TKO 2R 2分18秒
●エリック・スパイスリー（アメリカ）
▼女子フライ級 5分3R
△ディアナ・ベネット（アメリカ）
ドロー 判定1-0 ※28-28、29-27、28-28
△メリンダ・ファビアン（ハンガリー）
▼バンタム級 5分3R
○ブレット・ジョーンズ（ウェールズ）
一本 1R 30秒 ※カーフスライサー（ヒザ固め）
●ジョー・ソト（アメリカ）
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