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【ONE】青木真也がTKO圧勝、強烈エルボーでタイ人エースを血祭りに上げる

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2018/07/27(金)UP

マウントを奪った青木(上)が強烈なパンチとエルボーを連打し、ウィラチャイ(下)を防戦一方に追い込む

ONE Championship
「ONE:REIGN OF KINGS」
2018年7月27日(金・現地時間)フィリピン・マニラ モール・オブ・アジア・アリーナ
Photo by ONE Championship

▼セミファイナル ライト級 5分3R
○青木真也(35=パラエストラ東京、EVOLVE MMA/元ONE世界ライト級王者)
TKO 1R 2分16秒
●シャノン・ウィラチャイ(29=タイ)

試合前には握手を交わしながらも、青木(左)は鋭い目つきでウィラチャイ(右)を睨みつけた

 青木は2016年11月のONE世界ライト級タイトルマッチでTKO負けして王座から陥落。昨年11月には階級を上げてONE世界ウェルター級王座にも挑戦したが、ここでもTKO負けしてキャリア初の連敗を喫することに。しかし、今年5月の再起戦ではロシアの難敵ラスル・ヤキャエフから会心の一本勝ちを収め、復活の狼煙を上げた。

 対するウィラチャイはONEにレギュラー参戦中のタイ人エースで、戦績は他団体のものも含めて9勝(5KO)2敗1ノーコンテスト。青木が5月に一本勝ちしたヤキャエフには、昨年12月の試合で判定負けしており、今回の青木戦で真価が問われることになった。

 1R、青木が早々にタックルを仕掛け、組みの攻防から粘るウィラチャイの体勢を巧く崩してテイクダウンを奪う。ウィラチャイは下からすぐに両足で青木の片足を挟み込み、ハーフガードで懸命のディフェンス。

 だが、青木は表情ひとつ変えずに足を抜いてマウントに移行すると、上から強烈なエルボーを何度も振り落とす。この連打でサンドバッグ状態になったウィラチャイは顔面がみるみるうちに血で染まり、最後はレフェリーストップとなった。

 青木がウィラチャイに圧倒的な実力差を見せつけてTKO勝ち。ONEで他の日本人トップファイターの苦戦が続く中、青木が価値ある2連勝を飾った。


近藤(手前)の背後からチョークを仕掛けるヘンゾ(奥)

▼ウェルター級 5分3R
○ヘンゾ・グレイシー(51=ブラジル)
一本 2R 1分40秒 ※リアネイキドチョーク
●近藤有己(42=パンクラスイズム横浜/元パンクラス・ミドル級&ライトヘビー級&無差別級王者)

 ヘンゾはかつて日本の『PRIDE』でグレイシー一族の一人として桜庭和志や田村潔司と対戦するなど活躍。世界最高峰の『UFC』にも2010年4月に一度だけ参戦し、元UFC世界ウェルター級王者マット・ヒューズにTKO負けした。これ以降はMMA(総合格闘技)の試合に出場しておらず、今回はなんと8年3カ月ぶりの復帰戦となる。

 対する近藤は主戦場の『パンクラス』でミドル級、ライトヘビー級、無差別級の三階級を制覇し、PRIDEにも日本人トップファイターの一人として参戦。戦績は60勝34敗9分を誇る。2016年以降は1勝4敗と黒星が先行しているが、今回は初参戦となるONEで心機一転、復活を目指す。

 1R、左構えの近藤は細かい右ジャブから左インロー。ヘンゾは右ストレートから一気に間合いを潰すが、近藤は組ませない。しかし、この序盤の攻防以降は両者が消極的な試合運びとなり、終盤にはレフェリーからイエローカードが掲示される。

 2R、なおも消極的な両者に対し、観客からのブーイングがひときわ大きくなる中、気合いの咆哮を上げたヘンゾがタックルを仕掛け、近藤のバックを取りながらテイクダウンに成功。ヘンゾは背後からしっかりと両足で近藤の体をロックして動きを封じ、そこから一気にチョークを極めてタップを奪った。

 ヘンゾが8年3カ月ぶりの復帰戦、そして元PRIDEのレジェンドファイター対決で一本勝ち。試合後にマイクを向けられたヘンゾは、「1Rは(展開を)安定させたかったんだ。2Rにテイクダウンを奪えれば、そこからは俺の一族が100年以上続けてきたことを実践するだけさ。俺は51歳だが、これから若い世代に教えていきたいこともある」と、無邪気な笑顔を見せながら喜びのコメントを述べた。

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