【ボクシング】井上尚弥、ドヘニーに貫禄の7R TKO勝利!ドヘニーなぜか腰を押さえギブアップ「長く試合していればこんなこともある」(井上)=試合結果
9月3日(火)東京・有明アリーナにて行われた[世界スーパーバンタム級4団体統一世界王者防衛戦 12回戦]では、同級王者の井上尚弥(大橋)が挑戦者でWBO同級2位のTJ・ドヘニー(アイルランド)に7R16秒のTKO勝利。7R開始すぐに井上がラッシュをしかけた途端、ドヘニーが腰を押さえながら続行不能を訴え試合がストップした。
井上は27勝(24KO)無敗、米RING誌のPFP(パウンドフォーパウンド)ランキングでも現在2位で今回が同級で4戦目。
対する挑戦者ドヘニーは26勝(20KO)4敗で元IBF世界スーパーバンタム級王者、現在3連続KO勝ちで5年ぶりの世界王座復活を狙う強打のサウスポーだ。
試合は1R、井上はジワジワと圧力をかけながら前進。ロープ側に追い込みながら、手探りのパンチを放つ。慎重な姿勢のドヘニーから余り手は出ない。
2R、井上が強いプレッシャーからドヘニーをロープ側に追い込むと、井上がボディを強打。ドヘニーの上半身がロープから出てしまう迫力ある打撃に会場から歓声がわく。終盤、井上がボディに攻撃を集め、ドヘニーをコーナーに釘付けにする。
3R、井上がドヘニーをコーナーに追い込み右ボディをヒット。足を使い単発ながらもパンチを放つドヘニーに対し、井上はスカウティングするかのように冷静にいなし、ゴング直前に右ボディストレートを当てる。
4R、前半にドヘニーが踏み込んでの左ボディを被弾する井上だが、試合ペースは井上。攻撃を上下に散らしながら終盤、ジャブから右ボディストレートを叩き込む。
5R、井上がコーナーポストを背にしドヘニーの攻撃を誘うカウンターの構え。しかしドヘニーは乗ってこない。井上が距離を縮め左ボディを連打、ボディへのダメージを蓄積させる。
6R、ギアを上げたかドヘニーがガードの上から強振。手数も増やしていくが、井上はノーモーションの右ストレート、右ボディをヒット。ドヘニーが嫌がる表情を見せる。残り10秒、井上が上下に攻撃を散らしながらラッシュ!ドヘニーはダウンをしないまでも、顔は腫れ上がる。
7R開始すぐ、井上が右ストレートを連発し、動きが止まったドヘニーにボディ連打。すると、ドヘニーが腰を押さえながら、ギブアップをアピール。まさかの結末で井上がTKO勝利を飾った。
井上は勝利マイクで、意外な結末について「ダメージの蓄積はあったかと思います」とコメント。序盤の慎重な試合運びについて問われると「今回のテーマは丁寧にボクシングを組み立てる。ボクシングは簡単なものではないので、倒しに行こうと思っても倒せるスポーツではないので、しっかりボクシングというものを理解して、組み立てるように意識しました」と作戦通りだったことを明かす。
続けて「皆さんの期待していたような試合内容ではなかったと思いますが、長く試合をしていれば、こういった試合もあるということで、また次に期待して欲しい。まだまだ未完成だと思うし、今日の試合の内容は、自分の出来の悪さではなく、ドヘニーのキャリアだったり試合運びの上手さもあったと思うので、まだまだ自分としては上を目指して頑張りたい」と語った。
リングに上がったトップランクCEOのボム・アラム氏が「年内に東京で(井上の試合を)もう1試合を行い、来年には米国ラスベガスで大きなイベントを開催したいと思います」と、井上に約束した。
『Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ 井上尚弥 vs TJドヘニー & 武居由樹 vs 比嘉大吾』
2024年9月3日(火)東京・有明アリーナ
▼メインイベント 世界スーパーバンタム級4団体統一世界王者防衛戦12回戦
○井上尚弥(大橋/WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級王者)
TKO 7R 16秒 ※試合続行不可能のため
●TJ・ドヘニー(アイルランド/WBO世界スーパーバンタム級2位)
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