【月間ベストファイター・9月】ダウン応酬の1R KO勝利、森岡悠樹がKNOCK OUT2冠を達成!その”破壊力”の秘密を明かす
■「力が逃げない角度」を探し続けた
また、拳や手首以外の部分も重要である。
ストレートばかりでなく、フックを打つときにも「なるべくヒジを直角に。サンドバッグを打って、一番力が逃げない位置を全部自分で探って、打っている」と、力が逃げないパンチ角度を探し続けてきたという。
そしてストレートのときは「体全体に衝撃が来る位置がある」と言い、「どんなに(拳が)押されてもびくともしない、肩がはまっている位置がある。ここでインパクトできるように」と、体全体が“ロック”されている位置で当てるようにするとのことだ。
これらを意識した練習をすることで、オープンフィンガーグローブで戦っても、手首をけがしたことがないという。
もっとも、打つ瞬間以外は「肩の力は抜いて」と、インパクトの一瞬のみに固める。
■“打ち合いの技術”の磨き方、OFGの効果も
今年6月、OFGでのタイトルマッチでKO勝利し、REDルール王者に。こうして磨いた強打を、打ち合いの中で「ここぞ」というときに打っていく。
森岡は、マススパーリング練習のときには特に“隙間を通す”ことを意識している。「上からひねり潰すのではない」という。激闘に見えても、相手のガードの空いたところを常に探しているのだ。
そのために「練習でも、相手を追い込んだときは、自分からパンチを出して、相手にわざとパンチを出させて、そこを狙う。打ち終わりでないと入らない。相手がパンチを出してくる距離にずっといる」と、打ち合いを利用しながら、相手に隙を作らせる練習をしているという。
リスクの高い距離にいるため、自分がダウンすることもあった。しかし「オープンフィンガーグローブ(OFG)マッチの効果が大きい」という。KNOCK OUTでは近年、REDルールでOFGを使用し、森岡も何度か試合を行っている。
森岡は「OFGマッチをやる前は、ガードの意識は高かったけれど、OFGだとガードではどうにもならない。最初は全然見えなかった。それが、パーリングしたり、頭をずらして避けたり、パンチが本当によく見えるようになった」と、ディフェンス技術が向上したという。これが最近の“6連勝”につながっているのかもしれない。
■次戦クンクメール戦も“打ち合い勝負”「捻り潰す」
森岡は今後の展望として「自分はKNOCK OUTに育ててもらったKNOCK OUTファイター。KNOCK OUTが少しでも大きくなるように、1試合1試合、目の前の試合を盛り上げる」と意気込む。
次戦は11月8日(土)、カンボジアの格闘技クンクメールとの[5vs5対抗戦]の大将として出場する。森岡は会見で「相手はガンガン来るファイター。自分も負けずに前に出て、それ以上の圧力をかけて捻り潰す」と語っていたが、圧力と打ち合い勝負の中、右ストレートなどの強打を狙っていくのだろう。
最後に「KNOCK OUTは本当に強い選手を呼べる団体。自分はKNOCK OUTにいて、ONEなど世界から来る強力な選手を倒して盛り上げ、KNOCK OUTを大きくしたい」と語った。
■森岡悠樹が受賞の喜びを語る
今回受賞した森岡には、イーファイトから記念の盾と、ゴールドジムからアルティメットリカバリーなどのサプリメント3種類が贈られる。森岡は「イーファイトさんは格闘技を始めたときから見ていて、月間べストファイターも知っていました。始めたときには自分が選ばれるなんて思わなかったし、選んでもらって光栄です。選んでもらったからには、格闘技を盛り上げられるように頑張りたい」と喜ぶ。
またサプリメントなどは「いろいろ飲んでいたんですけど、結局わからなくて」と、今はプロテイン以外は使っていないという。食事については「同じものを食べることが多い。試合前は白米に鶏むね肉、ブロッコリー、アボカドを3食、1日2000カロリーくらいにおさえている」と、ストイックな食生活を明かした。
(取材/文=遠藤紘史、編集=イーファイト編集部)
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