【コラム】”アンゴラの暴走王”ケイプとRIZIN参戦選手たちの間に因縁勃発
年末のRIZINバンタム級トーナメントでは、堀口恭司が圧倒的強さを見せて優勝した。その堀口を唯一苦戦させたのが、準決勝で対戦した”アンゴラの暴走王”マネル・ケイプだ。ケイプは準々決勝で元UFC戦士イアン・マッコールを1R TKOで破っている。マッコールはケイプ戦後、SNSでケイプ批判を展開。そこに “ドイツの剛腕ファイター”カリッド・タハとアンソニー・バーチャクも加わって、さながら”ケイプvs反ケイプ軍団”の抗争状態になりつつある。彼らの因縁と、舌戦の詳しい内容とは?(文:稲垣 收)
■マッコールとケイプがSNSで挑発合戦
イアン・マッコールは、”堀口恭司を破った現UFCフライ級絶対王者”デメトリアス・ジョンソンと引き分けた男だ。RIZINバンタム級トーナメント準々決勝でのケイプ戦で、1Rに出血のためレフェリーストップでTKOになったが、「俺は固いリング・ロープで顔が切れたんだ、あの大口野郎の打撃でじゃない」とケイプの打撃など全く効かなかったと試合翌日にツイート。
さらに「あのロープは超固いLED入りパイプなんだ。そして日本では他の国と違って選手の顔にワセリンを塗ることを許可しない。次回の契約ではその点を変えてもらう」とRIZINではUFCと違って選手が試合前に顔にワセリンを塗ることを禁じていることにも不満を漏らした。
そして堀口が準決勝でケイプを破った直後に、「マネル・ケイプを倒すのに時間がかかりすぎた。あいつは史上最高にラッキーな野郎だ……。寝技勝負がしたいなら、俺は1Rでサブミッションを極(き)めてやるぜ。だが、俺はむしろお前(ケイプ)をスタンドでボコボコにしてやりたい。お前の顔を踏みつける前にな。(堀口)キョウジ、ありがとう、タイトルを獲ってくれ、そして俺もあんたとの試合を実現させるぜ」とケイプに一本勝ちした堀口に感謝し、ケイプへの憎しみをあらわにした。
ケイプは10月のRIZINバンタム級トーナメント1回戦で山本アーセンをハイキックで71秒KOし、準決勝では前述の通りマッコールを血まみれにして1R TKO勝ちし、マッコールを倒したことでケイプの評価は急上昇した。そして同トーナメント準決勝でケイプは堀口恭司と対戦して3Rに肩固めで一本負けしたが、堀口を苦戦させたことで、ますます評価は高めた。
だがケイプが注目を集めたのはマッコール戦前日の公開計量だった。写真撮影のため2人並んだ際に、ケイプがマッコールの後頭部を平手ではたいたのだ。これにマッコールが激怒して乱闘寸前になり、まわりにいたスタッフが必死で止めたのだ。この時から、マッコールとケイプの因縁は始まった。
ケイプが堀口に敗れた後のマッコールのツイートに、ケイプは「お前は完全な負け犬だ。お前は俺の左パンチがアゴに入ったとたん、ビビり始めた。キョウジの勝利が嬉しいのか?」「俺が運がいいだと? お前の顔にブチ込んだヒザ蹴りもラッキーだって言うのか? お前なんぞ、生きたまま食ってやるぜ!!!」と応戦した。
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