【ボクシング】具志堅会長が比嘉の右を入念チェック=2.4凱旋試合へ
ボクシングのWBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅)が、出身地の沖縄で同級10位・元世界二階級制覇王者のモイセス・フエンテス(30=メキシコ)と2度目の防衛戦を行う。
凱旋防衛戦まで1ヵ月を切った。9日には8ラウンドとスパーリングで本格化。11日から練習を非公開にしてフエンテス戦に備える。勝てばデビューからの15連続KOとなり、同郷の元WBC世界スーパーライト級王者・浜田剛史の日本KO記録に並ぶ快挙。具志堅会長が沖縄凱旋試合で敗北し37年、”カンムリワシ2世”をアピールに豪快なKOパフォーマンスが注目される。
沖縄は具志堅会長を始め7人の世界王者を生んだ輩出県。具志堅会長の13度の日本人最多連続王座防衛記録はいまだに破られていない。その具志堅会長が「比嘉がチャンピオンになった時から一度は沖縄で防衛戦をと考えていました」と悲願は具志堅会長の夢の具現でもある。
具志堅会長は1976年10月にグスマン(ドミニカ)から王座を奪取。初防衛戦では43・2%の視聴率(関東地区、ビデオリサーチ調べ)をマーク。その後も30%台と高視聴率でファンを魅了した。
沖縄凱旋試合でもあり、王座を明け渡した1981年3月のペドロ・フローレス(メキシコ)戦は、沖縄県民の8割がテレビを見たと言われる。ボクシング好きの県民性に具志堅会長は比嘉に「(視聴率)50%以上は行きたいね」と期待する。
比嘉のデビューから無傷の14連続KOの戦績に対し、挑戦者のフエンテスは25勝(14KO)4敗1分。タイプは右ボクサーファイター。具志堅会長は「典型的なメキシカンスタイル。ビデオを見たが、かみ合うんじゃないかな」と分析。9日のジム練習では自らミットを持って比嘉の持ち味の右を入念にチェックしていた。
残る不安は興行の成功。課題は比嘉の沖縄での知名度だが「まだ人気は俺の方が…。先日、那覇マラソンでスターターを務めたのは良かった。あれで半分くらい俺に近づいたかな」といいムードを強調した。ジムには毎日数十件のチケット問い合わせが来ているそうで「売り切れになるのではないか」と安堵の表情を見せる。あとは比嘉がどんなパフォーマンスで県民を引き付けるかだが、「フエンテスは2階級制覇していて弱い相手ではない。しっかり対策を練って戦うが、地元からこういうチャンピオンが生まれたというのを県民に見せられたらいい」と比嘉。KOに拘った豪快なボクシングで防衛に自信をのぞかせた。(山崎照朝)
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