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【ONE】19歳アンジェラ・リーがV.V Mei破り初代女王の座に就く

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2016/05/07(土)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

日本トップの実力者であるV.V.Mei(左)を破り、王座に就いたリー(右)

ONE CHAMPIONSHIP
「ONE:ASCENT TO POWER」
2016年5月6日(金・現地時間)シンガポール

▼ONE世界女子アトム級王座決定戦 5分5R
○アンジェラ・リー(シンガポール)
判定3-0
●V.V Mei(Riki Gym/和術慧舟會GODS)
※リーが初代王座に就く。

 Vは昨年2月に開幕したDEEP JEWELSフェザー級GP2015トーナメントにエントリー。5月の決勝戦ではSARAMIを4RTKOで下し、DEEP JEWELSタイトルを獲得。ヴァルキリーフェザー級王座と合わせて二冠王に輝いた。寝技を得意とするが、シュートボクシングにも積極的に出場して打撃と投げに磨きをかけている。今大会では、三冠王を狙ってONE初の女子タイトルマッチに臨む。

 対戦相手は地元シンガポールで人気選手のアンジェラ・リー。19歳で、戦績は5戦5勝無敗で全て一本勝ちしている。この一戦はメインイベントとして行われた。

 1R、上背で優るリーはワンツーを打ち下ろす。Vは組み付くとヒザ蹴り、リーも蹴り返す。離れるとリーが右ハイを蹴り、Vは蹴り足をキャッチしてテイクダウンするが、すぐに反転したリーが上になってマウントポジションからパンチ。Vはすぐに立ち上がって組み付くがリーはフロントチョークの体勢に。

 後ろに倒れたリーはフロントチョークでVを絞めあげる。これは極まるかと思われたがVは耐えて徐々に技を外し、首を引き抜いて脱出すると上からパンチを落とす。リーの下からの腕十字は防いだが、下から蹴り上げられる。

 2R、組み付いたVはヒザ蹴り。リーはまたもフロントチョークを狙ってくる。リーが前へ出てテイクダウンにいくと、Vが反転して上になる。中腰から強い右のパウンドを落としたVは、リーの下からの攻めを防ぎながらパンチを落とす。

 リーの下からの腕十字を持ち上げて外したVだが、リーは立ち上がる。すぐに組み付いたVがテイクダウンに成功。またも下からの腕十字を仕掛けるリー。それを防いだVはパウンドを叩き込む。さらに起き上がろうとしたリーを後ろへ投げ、フロントチョークの体勢に。

 3Rが開始すると同時にVの右フックがクリーンヒット、リーは豪快にダウンする。Vはすかさず上に乗り、マウントポジションを奪ってパウンド連打。そして腕十字を極めかけるが、リーは耐えて脱出。今度はリーがマウントを奪う。

 上からヒジを落とすリーにVはまたも腕十字。これも極まるかと思われたがリーは脱出、するとVはヒザ十字を狙いに行く。回転して上になるリーがパンチを入れ、Vは下からの蹴り上げ。めまぐるしくポジションを入れ替える中、リーはフロントからチョークを仕掛ける。

 そしてヒザ蹴りからスピニングチョークに移行するリー。Vはこれも防ぐがリーが首を取ったままこのエキサイティングなラウンドを終えた。

 4R、Vが組み付いていくとリーが逆にテイクダウン。マウントを奪うと肩固めを仕掛けるリー。Vはディフェンスしているが、リーは肩固めの体勢をキープし続ける。残り2分、ようやく肩固めを解除したリーだが、すかさず三角絞めに移行する。

 これも極めさせなかったVだが、立ち上がるとテイクダウンを奪われ、起き上がるとリーはフロントチョークの体勢に。次々と仕掛けられる寝技にVは極められずも防戦一方だった。

 5R、両者かなり疲れが見える中、左ミドルを放ったVにリーが右ストレート。リーが組み付いてのヒザ蹴り、離れるとVはパンチを繰り出すが、リーも打ち返して左ミドル、前蹴りをヒットさせる。そしてリーがテイクダウン。

 サイドポジションを奪うリーは横三角絞めを仕掛けるが、これは体勢不十分。それでもVの動きを封じる形となる。残り1分を切るとリーは肩固めに移行。Vは防御しているが、動けないまま試合終了のゴングを聞いた。

 技を次から次へと仕掛け続けたリーが判定勝ち、初代王座に就いた。


 

▼ONE世界ライトヘビー級王座決定戦 5分5R
○ホジャー・グレイシー(ブラジル)
一本 1R 2分13秒 ※肩固め
●ミカエル・パスタルナック(ポーランド)
※ホジャーが初代王座に就く。

 グレイシー柔術の始祖カーロス・グレイシーの娘であるヘイラ・グレイシーを母親に持つホジャー。MMA(総合格闘技)デビューは2006年だが、一時引退を示唆してブランクがありキャリアはわずか9戦(7勝2敗)。今回の試合は約1年半ぶりとなる。対するパスタルナックは11戦無敗。

 1R、大きく右へ回り込むパスタルナック。粗いパンチで前へ突進すると、ホジャーが胴タックルでテイクダウンに成功。すぐにマウントポジションも奪う。一度バックを奪うと反転しようとしたパスタルナックに肩固めを極め、絞め落として秒殺でタイトルを獲得した。

 7人ものラウンドガールに囲まれてチャンピオンベルトを巻いたホジャーは、ご満悦の表情で「この勝利を一族に捧げたい。次はミドル級のタイトルも欲しい」と二階級制覇を口にした。

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