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 7月19日(土)東京・ディファ有明で開催された『THE OUTSIDER 第弐戦』の大会後、前田日明・大会実行委員長が控え室でイベントを総括。その発言を全文掲載する。
 

『第2回ジ・アウトサイダー』実行委員長、株式会社リングス代表の前田日明より、『第2回ジ・アウトサイダー』の総括コメントを述べさせていただきます。

「無事に選手も事故だとか怪我がなくて、まず選手が安全に試合をやり終えた、というのが一安心ですね。まあ、相変わらずみんな本当にスタミナ配分も何も考えずに特攻精神で突っ込んでいくという試合で面白かったですね。俺がこういうことを言うのは何だけど、横浜ギャング連合の子たちがワーッとなったけど、あれはあれで別に……またこんなこと言って調子に乗ったら困るんだけど、1回目の黒石君の試合の時に、乗り込んできたのは、別にいいんじゃないかって言ったから全員で上がってきた部分があったと思う。あれはあれで問題だけど、あれでワーッと会場全体に広がってワーッと大騒ぎにならなかったのがよかったなと思いますね。一瞬、人数が多かったので客同士もバーっとなったらマズイなって思って。身構えましたけど何事もなくよかったです」

 

質問がございましたらどうぞ。

――アウトサイダーという大会の性格が鮮明になった、こういう大会なんだよっていうのがハッキリしたように見えたんですが、前田さんはどう思いました?

「そうですね。なんか今の子は自分らの時代の不良とは違って、強くなりたかったら強くなりたいで努力するんですよね。これだけ日本に格闘技ブームが浸透して、空手やら柔道やらをやってる人が多い中で、街で喧嘩しててそういうのに出会う。で、やったりやられたりする。やられたら悔しいから俺もちょっと習ってみようとか、自分で研究しようとか。実際に習うのか、自分でビデオとか本を買って見よう見まねでやるのか。そういう違いはあるにしろ、本当に何もやってないヤツってほとんどいませんでしたからね。ただなんか、基本的な素質という部分では真面目な子と比べて平均値が高い。素質の平均値というかね。やっぱりそれは魅力的ですね。このまま伸びていってくれればな、というのが何人かいましたし」

 

――その中で大嶽伸次選手をMVPに選んだ理由は?

「ただ不良やってるだけじゃないような、なんかこう、試合を冷静に、ピンチになっても慌てずに基本に忠実にいろんな技を勝負どころで混ぜて入れていくっていうところが凄く良かったですね。

 どの技が得意、このパンチが凄いとか蹴りが凄いとか極めが凄いとかそういうのではないんですよ。なんかね、不良たちの子に言えるのは、勝負どころをちゃんと分かってるんですね。勝負どころを絶対に逃さないんですよ。ちゃんと勝負どころが来ている時に勝負どころだと察知して、勝負が懸けられるんですね。それは彼らが普段の生活で身に付けたものか持って生まれたものかは分からないけど、そういうのを見て思います。

 今のプロの選手、総合格闘技もボクシングもキックもそうだし、自分が見ていて絶えずある気持ちは、ここで勝負したらKO出来るのになっていう部分で、勝負にいけずに判定で見逃してしまう選手が多かったりだとか。そういうのあります。そういった意味で言うとそういう部分でのカリスマ性とかある子が多いですね」
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