7月3日(土)東京・新宿FACEで開催されるZST事務局『BATTLE HAZARD 04』で引退ラストマッチを行う渋谷。15年の現役生活にピリオドを打つ最後の戦いは掌底・レガース着用、ダウン・ロープエスケープが認められるRXルール、しかもパンクラス時代の後輩にあたる佐藤光留との試合となった。最後の戦いを前にした渋谷の心境を聞いた。(2010年6月24日UP)
PROFILE |
■新しく出てきた選手たちに自分が勝てなくなっているなと感じた
ーー引退試合が正式に決まり、周りからはどんな反応がありましたか?
「ZSTから自分を見ている人たちからは『びっくりした』『まだ現役を続けられるんじゃないか』という声が多いです。逆にデビューから僕をずっと見てくれている人たちは、ようやく踏ん切りをつけたのかという目で見ている人が多いようです」
ーー今まで具体的に引退を考えたことはあるんですか?
「今までに何度かは考えたことはあります。ただ今回は少し違いました」
ーー伊藤有起戦が終わってすぐに引退を決意されたのですか? それとも考える時間があった末に決意されたのでしょうか?
「去年、吉田智彦選手と鈴木信達選手と試合をして、少しずつ(引退を)考えるようになりました。特に鈴木選手にKOされた時に、自分の中でもう勝てないなという気持ちが出てきて。言葉は悪いですが、新しく出てきた選手たちに自分が勝てなくなっているなと感じました」
ーーでは伊藤選手との試合は自分自身に火をつけて戦った試合だったんでしょうか?
「そうですね」
ーー次の試合が渋谷選手にとってはラストマッチになるわけですが、試合までの時間の過ごし方は今までと違いますか?
「それが不思議と普段と変わらないですね。いつものように練習して調整して日々を過ごしています。もしかしたら周りがそうなるように気を使ってくれているのかもしれないですけどね」
ーー試合が近づいてくれば心境は変わりそうですか?
「最近の試合は毎試合どこかで『これが最後になる』という気持ちを持っていたので、次が最後だからという気持ちは、試合そのものに対してはありません。ただ相手が佐藤選手なので、当日リングで向かい合った時に自分がどうなるのかはまだ分からないですね」 ・・・
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