11月20日(土)21日(日)の2日間にわ たって東京体育館で開催される国際空手道連盟・極真会館(松井章圭館長)『第42回オープントーナメント全日本空手道選手権大会』。その優勝候補筆頭に挙 げられるのが、昨年のチャンピオンであり大会2連覇(通算3度目)を目指す田中だ。日本のエースと目されている彼が、大会目前となった今、想うことと は……?(2010年11月11日up)
PROFILE |
■成嶋竜先生に教わり、自分の全てが変わりました
ーー田中選手はこちらの本部直轄恵比寿道場の方で稽古をされているんですか?
「はい、7年前から週に1回こちらへ来て成嶋竜先生(総本部師範代)に教えていただいています」
ーーどんな目的で通われているんですか?
「試合で勝つためと、勝つためだけではなく空手の深さを知るためです」
ーー空手の深さを知る、とは?
「勝つためだけのテクニックではなく、もっと深い武道としての空手を追求するためです。成嶋先生も試合に勝つためだけではなく、“倒す”ことが空手だと常日頃からおっしゃっているので、そういう意識に触れることによって自分の意識も高まっていきます」
ーー成嶋師範代に教わるようになってから、自分のどんなところが変わったと感じていますか?
「全てが変わりました。例えば凄い技があるとします。その技をどういう考え方や意識で作っていったのかというところまで考えるようになりました。自分の意識の低さや反省すべきところがたくさん見つかって、それを自分の道場に持ち 帰って稽古に対する意識をもっと高くしなければいけないと思っています」
ーー稽古は基本的に成嶋師範代、田中選手、赤石誠選手の3人だけでやられているんですか?
「基本的にはそうです。たまに海外の道場生が研修に来ている時は一緒にやることもあります」
ーー試合で対戦するかもしれない赤石選手と一緒に練習することにためらいはありませんか?
「今回の大会で言えば、試合で当たるということは決勝戦で闘うことになるので、それを目指しています。それに関しては、あまりためらいはありませんね」
ーー目前にまで迫ってきた『第42回全日本大会』のトーナメント組み合わせをご覧になって、どう思いましたか?
「組み合わせが決まる前から、1年間かけて全日本で優勝することを考えて稽古してきました。こういう選手と当たったらこうしようというのは常に頭の中に入っているので、特に誰と当たりそうだから大変だなどとは思わないですね」
ーー勝ち上がりを予想して、山場だと思うのはどこですか?
「ある程度、強豪選手や実績のある選手はトーナメントの各ブロックの端に位 置されますが、トーナメントは何があるか分かりません。6月の全日本ウェイト制でも新しい選手が出てきたので、気をつけなければいけないとは思いますが、 一番肝心なのは自分自身です。どんな選手が出てきても対応できる自分を作っておこうと思っています」
ーーご自分のブロック(Dブロック・128番)で特に気になる選手はいますか?
「や はりレチ(・クルバノフ=Dブロック・104番、田中と当たるとすれば準々決勝)選手がいるのは気になります。その前に村田(達也=Dブロック・97番、 レチと当たるとすれば3回戦)選手がいるのでどうなるか分かりませんけれども、上がってくる可能性は大いにあると思います。ただ、1人だけ気をつけている と他の選手との試合でミスがあったりしますので、あくまでも気をつける選手の中の1人と考えています」
ーー去年、全日本チャンピオンに返り咲くまで時間がかかりましたが(※前回の優勝は2004年の第36回大会)、それについてはどう思っていますか?
「自分に必要な時間だったと思っています。幅が出来たというか。一度上がって落ちたことによって、落ちたところからの上がり方も学びました。そういう意味で変に“落ちたらどうしよう”という恐怖心はなくなりましたね」
ーー再び這い上がれた要因は何だったのでしょう? ・・・
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