5月26日(土)大阪・アゼリア大正ホールで開催される『女子総合格闘技ジュエルス19th RING 大阪大会』でanna(FIGHT CHIX)と対戦する長野。annaはプロレス、キックボクシングのリングにも上がる選手だが、ジュエルスは4戦全敗、キックは1敗といまだ勝ち星に恵まれていない。現在3連敗を喫している長野にとっては絶対に負けは許されない一戦だ。崖っぷちに追い込まれた長野の決意とは?(取材日:2012年5月19 日)
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■annaと戦うことで、何か感じられるものがあるんじゃないか
ーー長野選手は現在、藤井惠戦(2011年7月9日)、V.V.Mei戦(同年12月17日)、藤野恵実戦(2012年3月3日)とキャリア初の3連敗中です。どういうご心境でしょうか?
「2011年は強い相手とやっていきたいという希望があって、そういう試合が出来たんですけれど結果的に負けてしまって……。“今後どうしよう”と思った時期もありましたが、藤野選手との試合後はいろいろと今後やるべきことが見えてきました。3連敗してようやく自分を見つめることが出来たというか、いろんな気持ちが出来たというか。
格闘技を始めた頃も負けが多かったので、その頃の気持ちを思い出しましたし、他の連敗している選手の気持ちが分かりました。それと、負けないと反省点がなかなか見えてこないので、今の自分に足りないものも分かりましたね。3連敗したことは凄くキツイですけれど、今はそういうことが分かってよかったなという気持ちもあります」
ーー心は折れなかったですか?
「1回折れました(笑)。でも、直すところは直していけば、自分はまだ伸びるという気持ちになれましたね」
ーー3連敗を喫した時、佐伯繁ジュエルス・スーパーバイザーから「長野は上ばかりを目指すのではなく、これからは下から上がってくる選手の挑戦も受けなければならない」と言われていました。
「今までは強い相手とやりたいと思っていたんですが、3連敗を喫してそういう試合もやらなければいけないと思いました。今回、大阪大会でanna選手と戦うことで、何か感じられるものがあるんじゃないかなって思います。
試合前の今でも、考えることはあるんです。anna選手の試合映像を見ていても、彼女は負けても負けても試合を続けているじゃないですか。その部分は尊敬しますし、よく気持ちが折れないなって思います」
ーー逆にプレッシャーはありませんか? 勝って当然の相手に負ければ、大きな後退を意味します。
「もの凄く大きなプレッシャーがあります。いろんな選手がanna選手に1RでKOや一本勝ちしているじゃないですか。そこでもたもたはしていられませんよね。セリーナ選手にもみんな勝っているのに、私は負けてしまいました。そういうことを1回経験しているので、また同じことを繰り返さないようにと心がけています」
ーーセリーナ戦の時は相手をなめていたんですか?
「その時はたまたま舞台をやらせていただいた時期だったんですね。稽古漬けの毎日で、全然練習が出来ていませんでした。そういう状態であの試合に臨んだので、なめていたと言われても仕方がありません。また、セリーナ戦の前は5連勝していたので、どこかで気持ちが緩んでいたのかなって思います。セリーナ戦で敗れた時は心が折れたんですが、気持ちをリセットすることが出来たので、マイナスだけではありませんでした」
ーー強い相手との連戦は長野選手自身が望んだものだったんですね。
「そうです。 ・・・
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