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 6月24日(日)東京・ディファ有明で開催される『M-1ムエタイチャレンジ Sutt Yod Muaythai vol.2』で元NKBバンタム級王者・野呂裕貴とIT’S SHOW TIMEルールで対戦する闘魔(新宿レフティージム)。これまでヒジありルールでWPMF日本バンタム級&スーパーフライ級、WBCムエタイ日本バンタム級、M-1スーパーフライ級、J-NETWORKスーパーフライ級の5本のタイトルを獲得してきた闘魔だが、1月の出貝泰佑戦から突然ヒジなし路線に転向した。一体なぜ!?(取材日:2012年6月17日)

PROFILE
闘魔(とうま)
1987年11月3日、東京都出身
身長171cm
2009年4月26日、R.I.S.E.大森大会の吉野幸喜戦でプロデビュー
2009年9月27日、J-NETWORK新宿FACE大会でアウトサイダー常連選手の内藤裕からKO勝ち
2010年6月20日、J-NETWORKで山野寛之から判定勝利し、J-NETWORKスーパーフライ級次期王座挑戦権を獲得
2010年8月22日、J-NETWORKスーパーフライ級タイトルマッチで王者ウエンツ修一を破り、新王者になった。
2010年11月14日、リングネームを闘魔に変更し、M-1スーパーフライ級王者関正隆に挑戦し、5RTKO勝ちで2本目の王座を獲得。
2011年1月23日、REBELS.6でのWPMF日本スーパーフライ級王座決定戦でウエンツ☆修一と対戦し、判定勝ちで3本目の王座を獲得。
2011年10月2日、WBCムエタイ興行で幸二郎を破り、4本目となるWBCムエタイ日本バンタム級タイトルを獲得
2011年11月13日、M-1で伊東拓馬から判定勝ちし、5本目のWPMF日本バンタム級タイトルを獲得した。
2012年1月22日、「REBELS.10」でヒジなしのIT’S SHOW TIMEルールに初挑戦。出貝泰佑に判定で敗れた。
戦績:14戦9勝(2KO)4敗1分
新宿レフティージム所属

■第1章 ヒジなしルールにこだわる理由

――試合が近づいてきました。現在のコンディションはいかがでしょうか。

「今は減量中です。今の体重は58~59kgぐらいあって契約体重を55kgに上げたのでいつもよりは苦しくないですね」

――ブログを拝見しましたが、ラーメン店「ばかたれ」(東京都調布市仙川町1-21-24)で働いているそうですね。減量中に飲食店で働いていると辛くなりませんか(笑)。

「自分もラーメンを食べたいので、お客さんに対してかなりイライラしてます(苦笑)。地元にあるラーメン屋で、よく酔っ払って行ってた店なんですよ。そこの店長が元プロボクサーということで仲良くなったので、『働かせてよ、金髪でもいいの?』と言ったら『おお、いいよ。履歴書もいらないから』って(笑)。ノリでその店で働くことになりました」

――そんな軽い動機で働くことになったんですね(笑)。それでは本題に入ります。次戦はIT’S SHOW TIMEルールで元NKBバンタム級王者・野呂裕貴選手と対戦することになりました。

「最近の試合映像を見たんですけど、特に何も感じませんでした。大丈夫だと思うのでサクッと倒しますよ。前回(出貝泰佑戦)は変な試合をして負けてしまったので、これから闘魔の逆襲が始まりますよ。ヒジなしでも面白い試合が出来るというのを見せてやろうと思います」

――これまでヒジありルールの試合をしてきたのに、なぜ今ヒジなしルールなんでしょうか。

「それを聞いちゃいます?? 何かそっちの方が流行りそうじゃないですか(笑)」

――アハハハ! 転向の動機が軽過ぎないですか?

「やる分にはヒジありルールの試合の方が全然面白いんですけど、何も格闘技のことを知らない人が観た時に首相撲の攻防とかわからないじゃないですか。どうしてパンツ一丁で抱き合ってるの?みたいな(笑)。そんなのは、やはり流行らないのかなと」

――え~っ、ヒジありルールで五冠王にまでなったのに(笑)。いつからそういうことを考えるようになったんですか。

「常に感じてましたよ(笑)。俺の試合の場合はヒジありでも一般の人は楽しめると思うんですよ。だけど、僕は流行に乗ってしまったというわけです(笑)。この前の試合を観に来てくれた友達は『何でヒジを出さないの?』って言ってましたね。自分のいる55kg 級と言えば、これから流行りそうじゃないですか。RISEチャンピオンのKENJI君とかそうですけど、55kg級には選手が揃っています。そこに俺がいた方が絶対に盛り上がるし、俺がいないと盛り上がらないでしょう。

  IT’S SHOW TIMEにも55kg級はあるし、そこに狙いを定めたら一番世に出るチャンスがあるのかなと。KENJI君と話してたんですけど、今“打倒ムエタイ”とか言ってる場合じゃないよねって。みんな“打倒ムエタイ”とか言っているけど、日本のキックボクシング自体が流行ってないのに、そういうことを言っている場合なのかなと思っちゃいますね。今、格闘技のマニアにしか観ていないところでやっていても盛り上がらないじゃないですか」

――ご自身が得意としていたヒジがないということで戸惑いはなかったですか?

「やっぱりありますよ。この前の試合でも『今ヒジを出せば絶対に当たるな』とか思ってしまいました。ルールがルールなんで、やるしかないなと割り切りましたけど。今では練習内容も変えてやっています」

――練習内容も以前とは違いますか?

「全然違いますね。ヒジありの試合とヒジなしの試合の違いをわからない人はいると思いますけど、テニスとバトミントンぐらい違うんですよ。いや、サッカーと野球ぐらい違うものかもしれません。スパーリングではヒジなしでやっていますけど、試合になると全然違うんだなと感じました。前回の試合では、首相撲からのヒザ蹴りは積極的なものに関しては大丈夫と言われていたんですけど、すぐに止められてしまったのでヒザはないものだと考えてます」

――ヒジなしルール路線に行ったとしても、これからタイトル防衛戦もあるんですよね?

「それは…その時になって考えますよ(笑)」 ・・・

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