小学生時代から数々のトーナメントやタイトルマッチでアマチュアのタイトルを総なめにし、今春の高校入学と同時にプロデビューを果たした聖☆羅。長い手足を利したムエタイスタイルで、早くもプロで2勝を飾っている。RENAや神村エリカの活躍で盛り上がりを見せる女子立ち技格闘技界で、彼女が目指す道とは？（取材日：2012年8月2日）

PROFILE 聖☆羅（せいら） 1996年12月15日、埼玉県出身 身長165cm、体重55kg 2009年11戦11勝、2010年6戦6勝、2011年6戦6勝とジュニアアマチュア大会で驚異的な勝率を誇る 2012年4月15日、高校進学と同時にREBELSでプロデビュー 同年7月21日、デビュー2戦目にして初の国際戦に挑みソン・ヒョギョン（韓国）に判定勝ち M-1ジュニア－40kg王者 M-1ジュニア－50kg王者 J-GIRLS U-15ミニフライ級トーナメント優勝 戦績：2勝無敗 クロスポイント大泉所属

■男の子と試合をするのが普通でした

ーージュニア時代から有名な聖☆羅選手ですが、格闘技は何歳から始めたんですか？

「4歳からです。最初はグローブ空手でした。幼稚園生の時に私は泣き虫だったので強くなりたかったのと、お兄ちゃんが習い始めたのでおまけみたいな感じで一緒に入りました」

ーー自分から格闘技をやりたいって言ったんですか？

「いいえ、お母さんに薦められました」

ーー始めてみてどう思いましたか？

「最初はずっと泣いていました。“もうやめたい”って（笑）。初めは無理やり習い事をさせられている感じでしたね」

ーーいつから楽しくなってきたんですか？

「小学校に上がって試合に出るようになってからですね。勝つと嬉しくて」

ーー女の子の対戦相手なんていたんですか？

「いませんでした。男の子と試合をするのが普通でしたね。それくらいの年代でも男の子とでは威力が違うので痛かったです」

ーー聖☆羅選手はムエタイスタイルですよね？　なぜそうなったんですか。

「小学校の高学年の時にムエタイのジムに移ったんです。そこでタイ人コーチに教わるようになってからですね。技が全然違ったので凄く勉強になりましたし、変わりましたね。私の先生はクンタップ・ウィラサクレックさんでした」

ーーウィラサクレック軍団として日本で活躍した選手ですね。

「クンタップさんが凄く一生懸命に教えてくれたんです」

ーーアマチュアでは何試合くらい経験したんですか？

「数えたことはありませんが、70試合くらいだと思います。大体60試合くらいは勝っています」

ーー凄いですね！　ベルトは何本獲得しましたか？

「3本です。凄く嬉しかったですね。自分がチャンピオンになれるなんて思っていなかったので、自分でビックリしました」

ーー聖☆羅選手は蹴りが得意なイメージがありますが、それは昔からですか？

「パンチは昔から苦手でした。逆に蹴りしか出来なかったという感じです」

ーーサウスポースタイルですが、元々左利きなんですか？

「いいえ、違います。元々は右利きで、今のクロスポイント大泉に移籍してから山口元気さんに言われてサウスポーに変えたんです。それまではオーソドックスでやっていました」

ーーそうなんですね。なぜ変えたのでしょう？

「山口さんに“サウスポーの方がいいよ”と言われたからです。身長が高いのと、左で蹴るのが得意だったのでサウスポーの方が左を活かせるからと言われました。今ではサウスポーの方が自分的にもしっくりきますね」 ・・・

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