■第2章「全く新しいK-1だと思って見て下さい」その真意は?
ーーEPの立場から言いにくいかもしれませんが、今回の優勝候補は誰になりますか?
「誰が優勝するか分からないですね。アメリカ人選手は生で見たのがまだ1試合ですし、どれくらいやるのかはまだ未知数ですから。そこで予想を裏切るようなファイトをしてもらいたい。そこは期待しています」
ーー魔裟斗EPはアメリカ人選手への期待が大きいようですね?
「アメリカ人選手は初めて見る選手たちじゃないですか。今までのK-1とは全く違うので、アメリカ人選手が活躍してくれるとこれから先がやりやすい。ニュースターに飛び出して欲しいですからね」
ーーいま「今までのK-1とは全く違う」と言われましたが、どう違うのでしょうか?
「出場選手を見てもらえれば分かる通り、若くて新たな選手がたくさん出場します。そこが全く違いますよね」
ーーK-1という名前でルールも変わらないけれども、中身は全く違うと?
「そういうことです。詳しい人は今回のメンバーも知っているでしょうけれど、詳しくない大多数の人はミルコ以外知らない選手ばかりでしょう。実際、僕も最初はあまり分からなかったですから。K-1はK-1なんですが、全く新しいものだと思って見てもらいたいです」
ーー上原vs天田という日本人対決が組まれていますが、あえて日本人対決にしたのはなぜなんですか?
→上原(左)と天田(右)が開幕戦で対戦する
「本当は4人トーナメントで日本代表を決めたかったんですが、日本人のヘビー級選手は少ないですからこういう形になりました。日本大会ですから日本人対決を組みたかったというのもあります。2人は以前も対戦していて天田選手が勝っていますが、上原選手も成長しています。先日の試合を見ましたが、天田選手も頭がよくなっていますね。計算しながら戦っています。僕が現役の頃の天田選手は、試合前にえらく緊張していましたけれど、先日見たらリラックスしていてさすがベテランだと思いました」
ーーいまノッている上原選手とはいえ、油断はならないぞ、と。
「この試合もどっちが勝つか分かりませんよ。僕は本当にそう思っています」
ーースーパーファイトの注目カードはどれですか?
「梅野源治選手には期待しています。この試合は、梅野選手がどんな倒し方をしてくれるかな、ということですね。僕は勝つのは当たり前だと思っていますから」
→K-1ルールに初挑戦するムエタイ世界王者の梅野
ーー全体的に見て、思ったよりも日本人選手の出場が少ないですね?
「ヘビー級のベスト16ですから、日本人が2人以上入ることはないでしょう。スーパーファイトに関しても、これは日本でやる大会ですが、世界という枠の中で行われるひとつの大会として日本がある、という位置づけなんです」
ーーああ、イメージとしてはF1グランプリと同じですね。世界を転戦して、日本で開催するからと言って日本人ドライバーが多く出場するわけではない、という。
「そうです。そのイメージで新しいK-1を見てください」
ーー今回の日本大会でファンにどういうことをアピールしたいですか?
「とにかく会場に来てくれたお客さんに、”K-1ってやっぱり面白いね”と言って帰ってもらえるようなマッチメイクにしました。面白さは保障します。本当に面白いですよ」
ーー日本大会が終われば、12月8日にはギリシャ・アテネで『K-1 RISING 2012 World MAX Final 8』もあります。こちらの準備も着々と進んでいるんですか?
「僕の中では5月に行ったスペイン大会(MAXのFINAL 16が行われた)が終わった時点で、大体のマッチメイクは出来ています。目の前で試合を見ているので、この選手とこの選手を戦わせれば面白い試合になるだろうな、という組み合わせは考えてあります。ただ、今は目前の日本大会のことしか頭にないので、動くのはこれが終わってからですね」
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