10月14日(日)東京・両国国技館で開催される『K-1RISING 2012 WORLD GP FINAL 16』(ヘビー級トーナメント開幕戦)。新生K-1となって初の日本での開催となる今大会の見どころを魔裟斗エグゼクティブプロデューサーが語る。さらに、今後のK-1の方向性や日本格闘技界の現状をどう見るかなど、いま魔裟斗に聞きたいことを全てぶつけてみた!(取材日:2012年9月25日)
PROFILE |
■第1章 魔裟斗が最も注目している選手と対戦カードは…
ーー新生K-1初の日本大会の対戦カードが決定しました。魔裟斗エグゼクティブプロデューサー(以下EP)がマッチメイクされたということですが、どのようなカードになったと思っていますか?
「基本は噛み合うかどうか。この組み合わせなら盛り上がるいい試合になるだろうな、ということを想定して組みました」
ーー新生K-1のマッチメイクに関しては、完全に魔裟斗EPが主導権を握ってやっているのですか?
ーー特にオススメのカードは?
「第1試合のラウル・カティナス(ルーマニア)vsベン・エドワーズ(オーストラリア)ですね。これは激しい打ち合いになるだろうなと思っています。あと上原誠(士魂村上塾)vs天田ヒロミ(デジタルスピリッツ)、ザビエル・ビグニー(アメリカ)vsザビット・サメドフ(アゼルバイジャン)。この2試合はKOで決着がつくだろうと予想しています。
お客さんが何を見たいかと言えば、やはり倒し合いだと思います。一番見て楽しかったなと思えるのは、そういう試合ですよね。非現実的じゃないですか。人がバタッと倒れるのは格闘技ならではの醍醐味だと思うので、それを見せたいというのがあります」
ーーどちらが勝つにしても、KO決着になるであろう組み合わせを意識してマッチメイクしているんですね。
「そうです」
ーー日本のファンが注目しているのは、2008年12月31日以来の日本での試合となるミルコ・クロコップ(クロアチア)だと思いますが、魔裟斗EPから見て現在のミルコはどんな感じでしょう?
「5月のスペイン大会で9年ぶりにK-1へ戻ってきましたね。試合を見る前は正直なところ”もうトシだろう”と思っていたんです。しかし、ハイキックのキレ味は全く衰えていませんでしたし、総合格闘技をやっていたからK-1時代より身体がかなり大きくなっていました」
→2008年大みそか以来の日本での試合となるミルコ
ーーK-1の試合から離れていたブランクは感じさせましたか?
「いや、以前と変わらないですね。パンチからハイキックにつなげる戦い方は昔のミルコのままでしたよ。僕はもっと衰えていると思っていたので意外でした。今回対戦するランディ・ブレイク(アメリカ)は24戦24勝(12KO)で負け無しですから、面白い試合になるんじゃないですか」
ーーブレイクは9月8日のUSA大会前に、魔裟斗EPがイチオシにあげていた選手でしたね。
「はい。映像で見た限りではボクシングテクニックが凄く高かったんですけれど、ロスの大会で実際に見たらあまりパンチは出していませんでした。だから、僕が映像で見たランディ・ブレイクを僕はまだ生では見ていません」
ーーパンチを温存したんですかね?
「ロスの大会ではあまりいい試合が出来ませんでしたね。ただ、戦績と映像を見る限りでは、ポテンシャルはある選手だと思います」
ーー今回のヘビー級GPに出場する選手たちの特徴はありますか?
「ファイタータイプでアグレッシブな選手が多いです。いろいろ資料が来た中で選んでいったら、こういうふうになりましたね。今回の大会は初期のK-1に近いイメージだと思ってください。初期のK-1ってKOが多かったイメージが凄く強いんですよ。それに近い大会になると思いますね。日本のファンは知らない選手が多いでしょうけれど、そこで”こんな凄い選手がいるんだ””こんな面白い選手がいるんだ”と思ってもらえればいいですね」
ーーその中でも魔裟斗EPはザビエル・ビグニーに注目しているようですね。
→魔裟斗が注目している2メートルの長身を誇るビグニー
「面白い選手だと思いますよ。まだ若いので粗いですが、ノビシロが凄くあります。どの程度伸びるかなって楽しみがあります。もしかしたらあまり伸びない可能性もありますが、伸びて欲しいですね。彼は人間的にも普段はとても大人しいのに、リングに上がると全然人格が変わってしまう。まさに気は優しくて力持ちっていうタイプです」
- ≪ 前のページへ
- 次のページへ ≫
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!