■第2章 ワールドカップに向けて島本兄弟が強化していくこと
――次は、4月13、14日リトアニアで開催される『ワールドカップ』出場が決まっています。
「日本はアウェーで勝てていないので、絶対に僕らがとって全階級制覇を目標に頑張らないといけないですね」
――今大会で見つけた課題があれば、ワールドカップに向けてどういう取り組みをして臨みたいと思いますか。
「だいぶ自分の理想としている試合運び・組手に、前回大会よりも近づけていると思いますので、もっとスピード、パワー、テクニックを磨いていかないといけないと思いました。もうあと5カ月ぐらいしかないですけど、外国人選手に負けたくないので徹底的にやりたいと思います」
――スピード、パワーを付けていくための具体的なトレーニング方法を教えていただけますか。
「スピードは常に“意識”してやっています。一本でも二本でも、突きだったら突きを多く出せるように意識します。パワー面では、今までウエイトトレーニングはしてなかったんですけど、今年の6月ぐらいから、パワーアップすることを重点に置いてトレーニングしてきました。今回の全日本大会で試してみて、成果が出なかったらやめようと思っていたんですよ。でも、試合をしてパワーアップしていたのを実感したので、僕らのやり方は合っていたなと。なおかつスピードも落ちずに付けられたので、このまま続けようと思いました」
――ウエイトトレーニングはどういうことをやっていますか?
「僕らの体型だと普通は100kgのバーベルを担ぐと思うんですけど、基本的に30kgのバーベルを20回5セット、スクワットは40kgでやっています。20回を素早くやるのを意識してやります。これは全て兄と二人で話して決めたものであって、誰かに教わったわけではありません。完全に自己流です。フィジカルトレーナーがいると一番いいんでしょうけど、メニューは自分らで考えましたね。一時期は重い物を持って筋肉を付けようとしていたんですけど、そうしたら組手がうまくいかなかったり逆に力んでしまったりしました。それでウエイトを止めていたのですが、発想を変えて軽いもので回数を重ねてやろうと試したらいい方向に出ましたね」
――最後に、ワールドカップに向けて力強い意気込みをお願いします。
「小さい頃から世界チャンピオンになることが夢だったので。重量級は必ず僕がチャンピオンになります。最終目標はもちろん無差別級の全世界大会で優勝することですけど、とりあえずワールドカップで重量級のチャンピオンになって、全世界大会では外国人選手をバンバン倒していきます」
――意識する外国人選手はいますか?
「挙げたらキリがないですね。重量級の出場メンバーは濃いですから。とにかく外国人選手に負けない体とスピード、テクニックを身に付けたいです」
- 1
- 2
- ≪ 前のページへ
- 次のページへ ≫
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!