
『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント』に出場が決まり、いよいよMMA復帰を果たすシウバ。トーナメントはシード枠扱いで12月29日の準々決勝からの参戦となる。シウバはなぜ日本のリングでの復帰を望んだのか? そして、5月の交通事故のこと、年齢を重ねて変わったトレーニング方法などを聞き、最後にはRIZINに提案したいというプロジェクトの構想も話してくれた。
PROFILE ヴァンダレイ・シウバ Wanderlei Silva 1976年7月3日、ブラジル出身 |
■自分が優っていると思う部分での勝負に持ち込む手段が「戦略」
ーー今回、『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント』への参戦が発表されました。階級制が当然のMMAにおいて、あえて無差別級で戦うことにどんな意義を感じているのですか?
「まずは、日本に帰って来られてまた日本で試合が出来ることを凄く光栄に思うし、とても嬉しいということを伝えたい。そして、無差別級トーナメントは世界で最も過酷で危険なトーナメントになるという確信が私にはある。それに参加すること、そこで世界中から集まった猛者どもとしのぎを削り合うことが自分へのチャレンジなんだ」
ーー日本の武道である空手や柔道には無差別級があるのですが、自分よりも身体の大きい相手と戦うためには何が必要だと思われていますか?
「どんな相手に対しても、その対戦相手に合わせた作戦をしっかり練ることが勝利への秘訣なんだ。あとはその作戦に沿った練習をすれば対応出来るようになる」
ーーシウバ選手の場合、その作戦はどのようにして練るのですか?
「当然、対戦相手によって戦略は変えるけれども、基本的なことは自分が相手よりも優っている部分で勝負するための戦略を考えるということ。それが打撃か寝技かは相手によるが、自分が優っていると思う部分での勝負に持ち込む手段が戦略だと私は思っているんだ」
ーーそれはシウバ選手が自分で考えるのですか?
「いや、チーム全体で考える。試合が決まれば数カ月前からコーチと一緒に練っているよ」
ーーシウバ選手自身も相手の試合映像を何度も見て研究するのですか?
「何度も繰り返して見るよ。どんな選手にも必ず癖があるので、その癖を見極めてそこを狙っていくような戦略を立てている」
ーー2006年に開催されたPRIDE無差別級グランプリでは、準決勝で敗れて優勝なりませんでした。
「勝つ自信は常に持っているし、今回は自分が間違いなく優勝すると思っているよ」
ーーミルコやヒョードルなど、かつてPRIDEで一緒に戦ったファイターたちもRIZINに集まってきていますが、嬉しいという気持ちはありますか?
「榊原サンが格闘技界に復活してくれたことに、もの凄く感謝している。榊原サンは選手の扱い方を非常によく知っているプロモーターなんだ。選手たちを尊敬し、選手たちに“自分たちは大切にされている”と思わせてくれる。
そこが素晴らしいところだと思うし、今現在、MMAがこれだけ世界で人気のあるスポーツになっているのも、全ては榊原サンがPRIDEを始めて火を点けたからだということを私たちは忘れていない。そのことに感謝し、みんなが戻ってくるのだと思うよ」
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