RENAを絞め落とした浅倉カンナのチョークスリーパー秘話=12月度ベストファイターインタビュー
■女子格レジェンド・藤井恵との稽古が連続一本勝ちにつながった
大みそかの試合までは11戦して3勝が一本勝ち。決して多い方ではないが、この大一番の舞台でいきなり2連続一本勝ちを飾れたのはなぜなのか。
「2試合とも一本で極められたのは嬉しかったですね。やっと練習の成果が出せたなって思いました。練習では一本取ることが出来ていたんですが、やっぱり試合と練習は別もので。今回はフジメグさん(藤井恵=日本女子格闘技界のレジェンド的存在で26勝のうち19勝が一本勝ちという極めの強さを誇った)のところに出稽古へ行って、いろいろアドバイスをしてもらって、それで思い切って極めに行くことができましたね。あと、準決勝で一本取れたから決勝でも思い切っていけたというのもあったと思います」
RENAからは試合直後に「必ずやり返す」と告げられた。
「それ、本当に言われてビクッとしました。笑ってごまかしましたね。もうやったじゃん、って感じでした。でもいつか絶対にやらないといけないと思うので、頭に入れておかないとですね。今回勝ったからと言って、私が女子格闘技を引っ張っていくとはまだ言えません。元々RENAさんがいてこそなので、そこは変わらずだと思います。ただ、自分もRENAさんと同じように世間に広めて行ければって想いはありますね」
明けて2018年。チャンピオンとして迎えた新たな年、1月8日には成人式に出席した。公約として掲げていた、振り袖姿にチャンピオンベルトを持っての成人式だった。
「注目度は抜群でした(笑)。知らない子からも“スゲェ”みたいな感じで言われましたし、“あっ、RENAを絞め落とした人だ”って言われたりもしました。でも、まだそこまでチャンピオンになった実感はないんですよね。無事試合を終えたという実感の方が大きくて。自分はまだまだこれからですし、まだ伸びるところもたくさんあると思っているので、今年もチャレンジャーとして貪欲に行きたいと思っています」
次の試合は5月6日(日)マリンメッセ福岡で開催されるRIZINが濃厚。だいぶ試合間隔が空いてしまうことになるが、「でもその分、いろいろな練習が出来るので楽しみですね。苦手な部分を克服したりとか、今までと変わらずこつこつとやっていくって感じです」と、その期間で自分を伸ばすことが楽しみだという。
今年の目標についても「大きい目標ではないですが、1試合1試合勝っていくことです。これから対戦相手も強い人になっていくと思うので、さらにレベルアップして今年も無敗で行きたいですね」と、これまで通りにこつこつと積み上げていきたいと話す。それはなぜか。チャンピオンになった今だからこそ見える、強くなるための秘訣だからだ。
「今回の試合で、今までなかなか結果が出なくても続けてきて、努力が結果につながるんだなって自分が一番よく分かりました」
努力は自分を裏切らない。自分がどれだけ努力したのかを一番知っているのは自分だ。地道に努力して積み上げていくことこそが、成功への近道なのだと浅倉は身をもって知ったのだ。
●受賞者・浅倉が喜びを語る
今回のベストファイター受賞について浅倉は、「本当に嬉しいです。ありがとうございます。こういう賞に選ばれるようになったんだなって思いました。なかなか結果も出せなかったので、まさか自分がって感じです」と語った。
なお今回受賞した浅倉には、イーファイトより記念の盾と、ゴールドジムからアルティメットリカバリーなどのサプリメント3種類が贈られる。
浅倉にサプリメントの利用方法について聞くと、「実は今まで全く飲んでいなくて、最近になってプロテインを飲み始めて通常体重が増えました。どのサプリが自分にとっていいのか、これから試してみようと考えていたところです」と答えた。
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