日本人唯一人のONE世界王者・猿田洋祐、海外で勝つには「平常心が大事」=2019年1月ベストファイターインタビュー
■世界の強豪を相手に長く防衛していくことが今後の目標
ONE2度目の参戦で世界王座まで一気に上り詰めた猿田。海外での試合もONE初参戦のアレックス・シウバ戦が初めてだった。海外で勝つためにはどんなことが必要と猿田は考えているのだろうか。
「環境も違うし、計量の仕方も違う。トラブルもけっこうあるし、もちろんリカバリー食は持って行きましたが食事も違う。日本とは全然違います。そこで勝つにはメンタルとか精神的な部分が大きいんじゃないですかね。試合もそうですが、平常心を保てるかじゃないですか。海外でもいつも通りに出来るメンタルが大事」
その強いメンタルをどう養うのかと聞くと「毎日ハードに動くことじゃないですか。自分は(格闘技以外の)仕事もしていて、仕事でも練習でも常に毎回全力を出してやっているので、その積み重ねだと思います。それで自信を持って試合に臨みます」と答えた。
チャンピオンベルトを持って凱旋帰国した猿田は、12月15日に開催された修斗の大会でリングに上がり、ONE世界ストロー級王座に2度就いている内藤のび太との対戦をぶち上げた。
「自分は元々、修斗では一階級上のフライ級でやっていて、そこからストロー級に落としたのはのび太選手と戦いたいって理由もあったんです。フライ級の選手とは一通りやっていたので、やるなら下の階級で、その時にのび太選手は修斗で無敗のチャンピオンだったので、そういう選手とやりたいって。
それでストロー級に落としたんですが、そのタイミングとほぼ同時にのび太選手が王座を返上してONEに行ってしまったんです(笑)。のび太選手がONEに行って自分が修斗ストロー級のベルトを獲って、また僕がのび太選手を追いかけてONEに行ったみたいなストーリーがあって、どこかで必ず交わりたいと思っています。出来ればONEの日本大会で、ベルトを懸けてやれれば一番盛り上がるんじゃないですか」
また、SNSで「ストロー級はONE王者が世界一です」と発言したところ、RIZINにてパンクラス・ストロー級王者の砂辺光久をKOしたDEEPストロー級王者・越智晴雄(34=パラエストラ愛媛)が「世界一は自分です」とSNSでメッセージを送って来た。
「僕は全然、組まれれば誰とでもやります。でもとりあえずONEに来てくれないと無理ですけれどね。僕は1カ月1試合ペースの短期間できつい相手とやっている。2人ともそんな簡単に勝てる相手ではないですからね。それで結果を残したのは“自分が世界一”との自信になっています」
次戦は4月頃になる予定で、初防衛戦となる。「今度こそは本当にフィニッシュしたい」と完全決着をつけて防衛に成功したいと猿田は意気込む。
「自分は本当に相手を選ばないで誰とでもやるので、決まった選手とやります。アレックスでもパシオでものび太でも。もしくはUFCのフライ級がなくなったので、選手がONEに来て階級を落としてストロー級にする選手もいると思う。そういう強い選手、世界の強豪を相手に長く防衛していくことが今後の目標です。一階級上にはデメトリアス・ジョンソン(元UFCフライ級王者で史上最多の11度防衛に成功した)がONEに来るので、階級を上げてドリームカードに挑戦できるくらいの知名度になりたいと思っています」
現在、日本人ONE王者は猿田ただ一人。今後さらに激戦区となっていくであろうストロー級で、内藤のび太の防衛回数「1」を超えることが当面の目標となる。3月31日(日)東京・両国国技館に日本初上陸を果たす『ONE』は日本のみならず世界的にも注目度を高めており、猿田にかかる期待は大きい。ますますの活躍が期待される。
●受賞者・猿田が喜びを語る
今回のベストファイター受賞について猿田は、「毎月トップ選手が選ばれているじゃないですか。そこに自分が選ばれたのは光栄ですし、名誉なことだと思います。本当に嬉しいし、これが初めてですがこれから何度も選ばれるようにさらに頑張っていきたいと思います」と語った。
なお今回受賞した猿田には、イーファイトより記念の盾と、ゴールドジムからサプリメント3種類が贈られる。
猿田にサプリメントの利用方法について聞くと、「普段はプロテインとBCAAをとっていますが、試合前は風邪予防としてマルチビタミンを飲んでいます。追い込みが始まったくらいの試合1カ月前から朝と夜に飲むようにしています」と答えた。
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