【8月・ベストファイター】DEEP新王者となった川原波輝、格闘技で生きていく覚悟と練習量が強さに、サーフスケートやUFCゲームもプラス
■“自分との戦い”に勝ち続けることが自信に変わる
19年は越智戦、征矢戦と敗北が続き苦しい時期となったが、その中で得た気づきがある。
「拳を剥き出しで殴り合う恐怖であったり、金網に閉じ込められていろんなプレッシャーの中で戦うとか、そういった部分での戦いになってくる訳ですけど、そういう自分自身の心の戦いに勝てないとそもそも始まらないというか。やりたいことを出されへん選手って多いじゃないですか。僕自身もRIZINで自分を出せなかったし、同じ過ちはもう2度と繰り返したらアカンと思ってます。すごく勉強になりました」
様々なプレッシャーや状況に飲まれず、自分自身を発揮する。そのために川原が辿り着いた境地はシンプルだ。
「やっぱり練習量だと思うんですよね。結局自信がつくまで相手よりやれば。“負けるか、お前よりやってんねんから負ける訳ないやんけ”というのを持って行けたら強いと思います」
そのために1日3~4回の練習を積み、アメリカにも渡って強豪たちとのスパーリングで実力を磨いてきた。
「練習っていうより『自分との戦い』です。朝起きて“走りに行くの嫌だなぁ”がもう自分との戦いなんです。それの繰り返しですね。それで勝ち続ける。それが自信に変わるっていうことに気づきましたね」
1年半を経て得た越智戦のリベンジはそうした日々の積み重ねの上にあった。
■「ONEストロー級王座を獲りたい」
世界を目指すと公言する川原、今後はストロー級が充実するONE Championshipに狙いを定めている。
「今のところONEが世界一と言われているので、そこで(王座を)獲りたいです。獲れる自信もあるし、チャンスさえくれたら獲れると思います。その先もイメージしてるし、超面白い案を考えてます」
とかく派手な言動で目を引く川原だが、そこにとらわれ芯の部分を見誤ってはならない。越智戦の後、勝利に浮かれることなくさっそく伊豆大島へ合宿に出向き、9月10日に都内で行われた『Road to ONE』での猿田洋祐vs内藤のび太戦でも、欠場が出た場合スクランブル発進があるかもしれないと試合直後にも関わらず練習を積んでいたという。
「今はそういうことがあり得ますから。そこはもう神様のアレ次第やし、とにかく準備して、準備を怠ったら勝てないです。全ては準備です。チャンスはいつでも掴めるようにしておかないと、それがファイターなんだなって」
思い切りよく、伸び・キレのある打撃と、一本負けのなかった越智を捕らえた極め。川原は「世界で勝つって絶対両方(打撃と寝技)必要ですよね。まだあんまり見せたくなかったんですけど」と話して笑う。次戦は未定も、広がる今後が楽しみだ。
■受賞者・川原が喜びを語る
今回の受賞について、川原は「本当にいい賞を頂けてありがとうございます。今後も川原波輝をよろしくお願いします。もうバンバン宣伝してください(笑)」と語った。
今回受賞した川原には、イーファイトから記念の盾と、ゴールドジムからサプリメント3種類が贈られる。
写真=(c)DEEP
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