【月間ベストファイター・1月】那須川龍心、1R KO勝利で14連勝!兄・天心と築く「内側を繋げる」パンチの極意
■ 兄弟だから通じる“感覚の言語”
しかし、その内容は一般的な技術指導とは全く異なる。「『こう打つんだよ』とかじゃなくて、『相手がちょっと緩んでるのここだよね』とか、『相手がフッて浮いた瞬間のここだよね』とか」と龍心は説明する。「『ここのポジションでワンツー、フック打つ』とか、そういうのは一切やったことない。多分、周りには理解できないと思います」と笑う。
なぜこうした抽象的なやり取りが成立するのか。「兄弟で感覚が似てるし、遺伝子が一緒。だからすぐ入ってくる」と龍心。
■ イメージと体を繋げる「言われなくても一生忘れない」
この1年の成長について「外の人間にワーって言われて変わったわけじゃない。自分の内的要因、頭の中でしっかり結びついた」と語る。内的要因とは何か。「メンタルもそうですし、自分の考えと、自分が考えて打ってる体、そこが繋がった感じがする」という。
イメージと動きの一致。「自分の中でイメージした動きをすぐできる。足が速いとかそういう運動神経じゃなくて、そういう能力が高いんだと思います」。そして「人から言われたことってすぐ忘れちゃうけど、自分の中で納得した動きって、言われなくても一生忘れない」と語る。
■ 体の中心を取る—どの体勢からでも倒せるパンチ
具体的に意識していることを聞くと、「体の中心を取って、いかにバランスよくやるか。グッと下に根を張りすぎず、浮きすぎず、上下をしっかりイメージしてやってます」と答える。
この1年で特に変わったのは、どの体勢からでもパンチを打てるようになったことだ。「どこの軸でも打てるように意識する。どの体勢でも倒せるパンチっていうのは意識します」と龍心。
前に出ることへの恐怖について「入る分、怖さもあるし、もらうリスクもある。そこをどう取るか」と語るが、その恐怖を乗り越え、自信を持って踏み込めるようになった。
■ 1分で読めた展開「何をしてきてもこっちは対応できる」
今回の試合でも龍心は早期に勝負を決めた。「最初の序盤に展開が読めたんで、そこをついていった」という。「相手が何をしてきてもこっちは対応できるなと。パンチ力とか全部読めたんで、これ以上、先の展開は無いなと。あとはいかに入り込むかが勝負だなと」と振り返る。
どのくらいで読めたのか。「最初の1分ぐらいで。いつもそんな感じですね」と涼しい顔だ。
■ 「今、全部繋がった」すべてが好調の理由
龍心は現在、かつてないほど好調だという。「今まで会長に言われてたことが今全部繋がってる。だから今何言われても全部できるっす」と自信を覗かせる。「迷いもあるけど、なんで迷ってるのかがわかりやすくなった。あとはそこを直すだけ」と語る。
龍心に憧れてキックを始める人へのアドバイスを聞くと「とりあえず基礎をやり込めとしか言えない。基礎って地味でつまんないけど、結局そこが一番大事」と答えた。
■ 次戦は王座決定戦、2階級制覇へ
龍心の次戦が決まった。3月28日、両国国技館の『RISE ELDORADO 2026』で長谷川海翔とスーパーフライ級王座決定戦を行う。花岡竜が返上したベルトを懸けた一戦だ。
長谷川について「お互いやることが似てるタイプ。互いの距離が一緒」と分析する龍心。「ここで負けてるようじゃ花岡選手に勝てないし、なめられちゃう。しっかりKOして、花岡選手に下剋上を叩きつけたい」と語り、「疑問が残るような終わり方をしたくない。わかりやすい勝ち方でしっかり勝ちたい」と圧倒勝利を誓う。
内側を繋げ、イメージと体を繋げ、今すべてが繋がった19歳。勝てば2階級制覇。3月、両国で証明する。
■ 那須川龍心がベストファイター受賞の喜びを語る
今回受賞した龍心には、イーファイトから記念の盾が贈られ、協賛のゴールドジムからサプリメントも提供される。龍心がベストファイターに選ばれるのは、24年11月の数島大陸戦以来、1年2カ月ぶりとなる。
このインタビューは、RISEの年間表彰式『RISE’s PRIZE 2025』の直後に行われた。龍心は「嬉しいし光栄です」と喜びつつも、「今年は(RISE’s PRIZEの)MVPを取れなかった」と悔しさものぞかせた。24年はRISE’s PRIZEでMVPに輝いた龍心。「26年はイーファイトさんのベストファイターだけでなく、RISE’s PRIZEのMVPも取りたい」と、両方の頂点を狙う意欲を見せた。
コンディショニング面では「ビタミンC、B、マルチビタミン。ビタミンは大事です」と、派手さより基本を重視。パンチの“伸び”も、生活も、積み上げてきたものが形になっているようだ。
(取材/文=遠藤紘史、編集=イーファイト編集部)
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