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【RIZIN】メイウェザーvs那須川「競技という次元ではなかった」(榊原委員長)

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2019/01/01(火)UP

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「非難は当然あるでしょう。それは最初から分かっていたことです」と榊原委員長

 12月31日(月)さいたまスーパーアリーナにて開催された『RIZIN.14』の全試合終了後、榊原信行RIZIN実行委員長が記者会見を行った。

 メインイベントで行われた、プロボクシング5階級制覇フロイド・メイウェザー・Jr(41=アメリカ)vs RISE世界フェザー級王者・那須川天心(20=TARGET/Cygames)は初回2分19秒、メイウェザーが3度のダウンを奪って那須川をTKOした。

 前日計量ではメイウェザーが66.7kg、那須川が62.1kgで両選手の体重差は4.6kg。計量後のリカバーで試合当日のメイウェザーの体重はおそらく70kgを超えていただろう。一方、那須川の本来の試合時体重は57.15kgで、62.1kgというのは通常体重に近い。

 この体重差が試合内容に大きな影響を与えたことは間違いなく、これほどの体重差・体格差で試合をさせたのは危険、平等性に欠けたマッチメイクではなかったのかとの質問が飛び、榊原委員長は次のように答えた。

那須川をダウンさせ、笑顔を浮かべるメイウェザー PHOTO=(C)2015 RIZIN FF

「競技をやる気は全く無いんです。競技化していけばいくほどつまらないものになると思っているので、それはほかのプロモーションに任せます。天心もリスクをとったし、プロモーターも批判されるリスクをとりました。そこで生まれた作品を見て皆さんがどう思ったか。どう皆さんの心に届いたのか。階級に守られるのは競技。その枠を超えた、次元を超えたチャレンジでした。こういう結果も含めてリスクを恐れずにチャレンジしたこと、今回起きたことからいろいろなことを学んで次に生かしていけるようにしたいと思いますが、今回のことを受けてRIZINを競技化しようという気には1ミリもなっていません」と、これは競技から逸脱した試合だったとの回答。

「ボクシングをする気はなかったんです。天心とメイウェザーが向き合うのに、ボクシングに近いルールになっただけで、これは果し合いなんですよ」と、そもそもこの試合はボクシングではなく“果し合い”だったと説明した。

PHOTO=(C)2015 RIZIN FF

 その結果から、「この禁断の果実をかじったことで、天心にどんな想いが去来するのか。僕は天心をキックボクシングの中にとどめておきたくないと思っています。もしかしたらボクシング転向を早いタイミングでするかもしれない。そういう気付きが天心にも生まれると思うので、その想いを汲み取って新しいチャレンジを天心と出来ればと思っています」と、那須川天心という逸材がこの先どうするのかを見てみたいと語った。

 また、こんな体重差のある試合をやるべきではなかったとの声が多数あがっているとの問いには、「僕はやってよかったと思う」と真っ向から反論。

PHOTO=(C)2015 RIZIN FF

「そういう人はボクシングを見てください。最初から競技という枠に収めようと思えば見られないものをやろう、ということだったんですから。メイウェザーとやれるという時にそのチャンスをつかむかつかまないのか、僕はやれるチャンスがある時につかみたかった。そこでメイウェザーとやるのは天心しかいなかったですし、天心もやってみたかった。その想いがある。競技という次元ではない。非難は当然あるでしょう。それは最初から分かっていたことです」と、批判は覚悟の上だったとした。

 しかし、安全面を全く考慮していなかったわけではない、とも。

「とはいえ、無謀なチャレンジはするべきではないので、ギリギリのところを攻めたいと思っています。今回で言えば体重差のハンディを埋めるために天心8オンスとメイウェザー10オンスのグローブハンディをつけましたが、本当はメイウェザーにもっと重いオンス(のグローブ)をはめるべきだったのかなとは思います。グローブハンディが充分であったかは別ですが、ルールの中でもここまでせめぎあって話してきた中で、もっと天心に寄ったルールにもってこれればよかったというのは僕の偽らざる心境です」と、メイウェザー陣営との交渉で那須川にもう少し有利なルールにしてあげたかった、と話した。

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