【月間ベストファイター・4月】伊澤星花がプロ６戦目にしてRIZIN女子スーパーアトム級王座を獲得、その強さとは！？

■子どもたちに伝えていきたい「夢の準備」

腕十字を極めて一本勝ちした伊澤（2021年6月／©️DEEP）

　東京学芸大学教職大学院生の肩書きも持ち、現在は自身の経験も踏まえ「幼少期の遊びや運動の経験が高校時代にもたらす影響」をテーマに卒業論文に取り組む。卒業後は格闘技を生活の主軸に置きつつ、子どもと関わるような活動をしていきたいとも思っている。

「実は学校で講演みたいなこともできたらなぁとも思っていて。総合を始めてから、夢をもって頑張っているということが自分のなかではすごく大きくて。小さい頃から夢がある人って意外と少ないと思うんです。私も、もともとは流れに任せて育ってきた感じでしたから」

　柔道もレスリングも、両親に勧められるまま、気づいたら始めていた。

「始めてからは、『強くなりたい！』という意志があったわけではないのに、目の前のことをやっていたら結果が出て、やめるタイミングもなくなって。だから、大学院に入る年に総合格闘技をやると決めて、初めて夢ができたという感じなんですね。
本当に、夢っていつできるか分からない。だからこそ、そのための準備をつねにしておくことが大事だなというのが自分の中にあるんです。子どもたちの前で話す機会があったら、そういうことも伝えたいなって思ってます」

「総合格闘技で世界一になる」という生まれて初めて抱いた夢をエンジンに、伊澤星花の快進撃はこれからも続いていくのだろう。

■伊澤星花が受賞の喜びとサプリメントの活用法を語る

伊澤星花

受賞の喜び
「とても光栄な賞をいただけて嬉しいです。ありがとうございます」

サプリメントについて
「以前はそこまで食事面や栄養面を気にしていなかったのですが、MMAを始めてからは身体づくりの面で取り込む栄養素などを気にするようになり、サプリメントを使うようになりました。ふだん摂っているのは、練習後のプロテインと就寝前のマルチビタミン。お気に入りはビーレジェンドのもので、プロテインにしても『抹茶のチャチャチャ風味』とかネーミングセンスが抜群なのでどうしても気になって、よく飲んでいます！」

（取材＝藤村幸代／編集＝イーファイト）