【月間ベストファイター・4月】伊澤星花がプロ6戦目にしてRIZIN女子スーパーアトム級王座を獲得、その強さとは!?
毎月イーファイトが取材した大会の中から決める格闘技月間ベストファイター賞。2022年4月のベストファイターは、4月17日(日)に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナで開催された『湘南美容クリニック presents RIZIN.35』の「RIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチ」で浜崎朱加(40=AACC)に判定勝利し、第4代王者となった伊澤星花(24=フリー)に決定した。(2022年5月27日UP)
PROFILE 伊澤星花(いざわ・せいか) レスリング、柔道、女子相撲で実績を残し、2020年10月にMMAデビュー。ARAMIを下して、11月にSAKURAを圧勝。12月に本野美樹から判定勝利。昨年6月に本野を破って、わずか8ヶ月でDEEP JEWELS王者となった。大晦日に『RIZIN.33』のノンタイトル戦で、当時王者の浜崎朱加と対戦し大金星をあげた。 今年4月の『RIZIN.35』にて浜崎のタイトルを懸けたダイレクトリマッチに勝利し、プロ6戦目でRIZIN王座を戴冠。 |
選考理由
1、日本MMAのトップを走ってきた浜崎を相手に2連勝
2、プロ6戦目にしてRIZIN王者に!無敗記録を更新
3、DEEP JEWELS、RIZINの2冠達成
選考委員
格闘技雑誌Fight&Lifeとイーファイトの全
受賞された伊澤選手には、ゴールドジムより以下の賞品(アルティメットフレキシジョイントUC–Ⅱ 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アミノ12パウダー 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。
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贈呈:ゴールドジム
ベストファイター記念インタビュー
伊澤星花のRIZIN初登場は、衝撃の一言に尽きた。昨年の大晦日の『RIZIN.33』に参戦した伊澤の相手は、「日本人初のMMA世界王者」の称号を持ち、すでに10年以上日本人無敗を続けるRIZIN現王者、浜崎朱加。ノンタイトルではあったが2Rにグラウンドでのパンチとヒジの連打でレフェリーストップを呼び込むという、文句のつけようのない勝利をあげたのだ。
初出場でいきなり大金星をあげた伊澤はその4ヵ月後、RIZINのベルトを懸けて改めて浜崎とのダイレクトリマッチにのぞみ、判定でまたしても勝利。超新星はDEEPJEWELSストロー級王座とRIZINスーパーアトム級王座、2本のベルトを肩にかけ、さらにその輝きを増すこととなった。今回の受賞インタビューでは試合中の心境や戦略はもちろん、急成長の理由についても自己分析してもらった。
■準備は万全。それでも王者のカリスマ性に引き込まれかけた
前回の初対決を踏まえ、浜崎が得意とするアームロックや腕十字に対する逃げを繰り返し練習してきたという伊澤。もはや取られようがないというほど自信を深めていたが、それでも王者が漂わせる空気にはただならぬものを感じた。
「前回、大晦日で戦ったときは、私のことも『ポッと出だし』という感じで特に警戒もしていなかったと思うので、本当の強さは出ていなかったのかなと思うんですが、今回は何よりもフィジカルの変化を感じて。計量のときから身体を作ってきているなと。(コンディションを)しっかり試合に持っていく力があるなと思いました」
入場時にも、その「何か」を感じたという。
「自分が先に入場して、浜崎さんの入場を待っていたんですが、『気にしないぞ』と思っていても、やっぱり音楽だったり入場のしかただったり、『ああ、すごいカッコイイな』って思ってしまって。やっぱりそういう力、カリスマ性みたいなものがあるんだなって」
だが、試合では王者に臆する場面は皆無。反対に1R、2Rとも伊澤が積極的にテイクダウンを狙っていき、そのままペースを握る場面が目立った。
「よかったのはテイクダウンに行けたのと、そこからつなぎながら攻められたところです。ただ、自分がどこからでも極められるという自信があるので、逆にポジションが悪くなっても取りに行ってしまった。それで、1Rも2Rも下から極めにいこうとして立たれてしまいました。しっかり自分がいいポジションを取り続けながら極めにいくというところに、もうちょっとこだわりをもってやっていきたい。そこが改善点ですね」
グラウンドの展開が多かったものの、打撃力の高い浜崎に応戦するシーンや、右ストレートから組み付き、そのままテイクダウンに持ち込むシーンなど、一連の攻めの中に打撃を効果的に挟む場面も少なくなかった。アームロックや腕十字の対処と共に、今回は打撃にも重点を置いたという、その成果が試合に現れた形だ。
「打撃練習に関して、今まではがむしゃらに一生懸命やっているという感じだったんですけど、今回の試合に向けてはしっかり頭を使って、スパーリングごとに目的をもって練習するように意識しました。最終的にはタックルに行ってしまいましたが、ストレートなどは入っていたので、そこは練習が活きていたのかなと思います。打撃でも当てられるようにはなってきているので、そこから極めまでいけるような決定力をつけていきたいと思います」
▶次ページ:「やっぱり女子格闘技を盛り上げていきたいと思っているので、そのためにはトーナメントが盛り上がるなって」
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