2025/06/17（火）UP
（最終更新：2025/06/19 15:28）

王者ノーマン（左）に挑む佐々木尽

　6月19日（木）東京・大田区総合体育館にて開催されるプロボクシングイベント『WBO世界ウェルター級タイトルマッチ』の試合前記者会見が17日、都内にて行われた。
　会見にはWBO世界ウェルター級王者ブライアン・ノーマン Jr.（米国）とWBO同級2位・佐々木尽（八王子中屋）が出席し、意気込みを語った。

　佐々木は戦績19勝（17KO）1敗1分の元WBOアジアパシフィックウェルター級、OPBF東洋太平洋ウェルター級王者。
　前戦では上記2つのタイトル防衛戦として、坂井祥紀と対戦。力強い打撃を当て続けた佐々木が判定勝利を収め、防衛に成功した。

　対するノーマンは戦績27勝（21KO）無敗2無効試合のWBO世界ウェルター級王者。前戦では初防衛戦として当時WBO同級6位のデレク・クエバスと対戦。3R2分59秒にTKO勝利を収め、初防衛に成功した。

　両者の対面はノーマンが初防衛戦を終えた直後、佐々木が挑戦状を手渡して以来となる。

　佐々木は「やっぱりここまでやって来たのも今回歴史を動かす為だなって思う。ノーマン選手を見て思ったのが、チャンピオンなのに日本に来て対戦してくれることに感謝したい。日本にベルトを置いていってくれてありがとうと伝えたいです。ここで勝つのは僕なので絶対にこのベルトを離さないです。ノーマン選手がベルトに見えてしょうがないですね、ノーマン選手が欲しくてたまりません。絶対に勝ちます」と力強く意気込んだ。

　対するノーマンは「この試合は最高の一戦になると思います。佐々木尽選手という日本からの最高の選手と戦うことはうれしいです。19勝1敗17KO、このレコードを見ただけでも自分たちの試合がアクション満載の激しい試合になることが予想できます。自分自身も日本に来て、日本が大好きになりました。皆さんのために戦いたいと思います」と激闘になると宣言した。

　13日、佐々木はノーマンの公開練習を見て「勝てると思いました」とXにて投稿。その根拠を聞かれると「公開練習を見て厳しいなという声が多いんですけど、それがめちゃくちゃ嬉しい。（佐々木が）勝った時にそっちの方が盛り上がる。勝率は正直試合っていうのは半々くらいだと思うんですけど、今の自分の実力からして客観的に見て8-2くらいで自分が勝つなって思ってます」と大きな自信を持っているようだ。

　「8-2で勝てる」という発言を聞いたノーマンは「それだけかよっていう思いもあるが、自分と試合することを1つの大きなものとして乗り越えたいという旨を話してくれた。そういったことを正直にさらけ出して喋ってくれるというところをとてもリスペクトしています」と本音と同時に佐々木を評価した。

　試合2日前に互いにコンディションを確認することができた両者だが、19日はどのような試合を繰り広げてくれるだろうか。

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