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”知っていた?”今流行りのオープンフィンガーグローブ試合、各団体のルールの違いは?

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2025/07/23(水)UP

キック界に広がるオープンフィンガーグローブマッチ

 昨今、国内外の打撃格闘技団体で、“オープンフィンガーグローブ(OFG)”――総合格闘技などで使用される指先が開いたグローブ――による試合が流行している。国内ではRISEをはじめ、KNOCK OUT、シュートボクシング、Krush、海外ではONEのムエタイが先駆けとなり、Karate Combatも採用している。実は、一口にOFGルールといっても、各団体によって細かい違いがあるのだ。

 日本国内では、2021年5月、他団体に先駆けてRISEがOFGルールを導入した。

 その理由を伊藤隆代表に聞くと、「山口兄弟(裕人、侑馬)のような闘争心がありアグレッシブだが、まだ伸びきっていない選手たちに刺激を与えるために始めた。しかし、そこで台頭したのが、当時伸び悩んでいたYA-MANだった」と、可能性を広げるための試みであったと語る。

 OFGルールの特徴としては、つかみができるのが一番の特徴になると思われたが「アームブロックをしても(グローブの)隙間からパンチが入ってしまうこと。フックも、側頭部にヒットさせることができる。通常のグローブとは全く異なるものになる」とし、もはや別競技であると話す。

 さらに「グローブでのブロックに頼れないため、防御技術が向上する。通常のグローブルールに戻った際にも、ディフェンス力が上がっているという利点がある」と、競技全体の底上げにもつながるという。

 海外では、ONEが2016年からムエタイルールにおいてOFGを使用しているが、「ムエタイの場合は掴みがあるため、確かにOFGの方が適している。しかし打撃のみのルールでもOFGは十分に有効だ。今後はRISEでもスポット的に実施していきたい」と、継続的に取り組む姿勢を示した。

 以下、各団体のルールの違いや導入の背景を説明する。


■RISE

 国内では2021年5月(YA-MAN vs 山口裕人)と、比較的早い時期に採用。

 ルールはワンキャッチ・ワンアタック制で、基本的にはRISEルールに準拠する。
 3分3Rで行われるが、2023年にYA-MANが王者となった-65kg王座決定戦では延長無制限ラウンド、また同年11月に行われたYA-MAN vs 朝倉未来戦では延長なし、KO決着以外はドローなど、試合ごとに細かな差異がある。

 女子マッチも行われている。

【動画】朝倉未来、YA-MANの剛腕に沈む!


■KNOCK OUT

 “UNLIMITEDルール”として2023年11月に導入開始。

 ルールは、立ち技だけでなく、寝技やグラウンド状態での打撃も認められる。投げやサッカーボールキック、パウンドも許可されており、MMAファイターにも適応しやすいスタイルとなっている。

 実際、2024年6月にはRIZINファイターの倉本一真が、KNOCK OUT-REDライト級王者・重森陽太を投げ技で圧倒し、TKO勝利している。

 山口元気代表によると「テイクダウンが取れたり防げて、打撃も強い選手を作ることで、RIZINやUFCの王者を輩出したい」とキック選手によるMMA対応を目指す考えもある。

 試合は多くが3分3R、延長1Rで行われる。

【動画】王者・栗秋が一撃失神KO!相手はうつ伏せ”大の字”


■シュートボクシング

 23年4月から開始。
 グローブ以外は従来のルールと変わらず。パンチ・ヒジや蹴りなどの打撃に加え、立関節技、投げ技が認められるもの。
 シーザー武志会長によると、85年の団体創立時から投げ・絞め・関節技がやりやすいようにOFG使用を考えていたと言う。
 掴み、投げの際のケガ防止のため、親指部分が取り外してある。

【動画】王者・佐藤が投げ飛ばされからの逆転KO勝利!


■Krush

 2025年6月の『Krush.177』で、ミドル級ワンマッチなどで初実施。

 ルールはK-1ルールに準拠し、つかみ・ヒジ打ちは禁止されている。

【動画】打ち合いの一瞬で豪快KO!相手は大の字


■ONE(ムエタイ)

 2016年からムエタイルールにおいてOFGを採用。

 ヒジあり、首相撲、投げなど伝統的なムエタイルールに準拠。ラウンド数は3R~5Rで、タイトルマッチは5R制。

 女子マッチも行われている。

【動画】ダブルノックダウンからの”逆転”KO!日本のホープ睦雅が悔しい敗戦


■Karate Combat

 2018年の設立当初からOFGを使用。
 打撃、投げ、寝ている相手への打撃攻撃が認められる(絞め・関節技禁止)

 ラウンドは3R~5Rで、タイトルマッチは5R制。

 女子マッチも行われている。

【動画】わずか4秒!ヘビー級戦士、右フック一撃で轟沈


 一口に“オープンフィンガーグローブルール”といっても、これだけ多様な違いがある。全体的には、従来のキックボクシングよりも国内ではKOなどダメージが大きく、海外では試合展開のスピードが速い傾向にある。

 ルールの違いによる試合展開の変化にも、今後注目していきたい。

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