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王座陥落の寺地拳四朗「今は何も考えられない」試合中の”迷い”も語る

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2025/07/31(木)UP

顔を腫らしながら戦った寺地

 7月30日に開催された『U-NEXT BOXING.3』(横浜BUNTAI)の[WBC・WBA世界フライ級タイトルマッチ]では、王者・寺地拳四朗(33=B.M.B)が挑戦者リカルド・サンドバル(26=米国)に判定1-2で敗れ、王座から陥落した。寺地は5Rに右ストレートでダウンを奪ったが、挑戦者の右をもらう場面も目立った。

【フォト&動画】寺地がダウン奪取!相手はコーナーに吹っ飛ぶ

 寺地は試合後の会見で、この先について「今は何も考えられない」とコメント。さらに、試合中に「足を使うか、行くのか、ずっと迷っていた」とも明かした。

 試合は序盤から、寺地のジャブやワンツーの打ち終わりに、サンドバルが右を合わせる場面が目立った。5Rには寺地が強烈なワンツーでダウンを奪ったが、その後も挑戦者の勢いは止まらず、右クロスを入れていった。
 判定は1-2(112-115, 114-113, 110-117)で、寺地にとってはまさかの敗戦となった。

 寺地は会見で試合を振り返り、「サンドバルが強くて崩し切れなかった。崩せれば良かったが、なかなかできず。打ち終わりにもらったり、先にもらったり。向こうの方が上手だったかな」と、サンドバルの強さを認めた。

右のパンチを放つサンドバル

 試合後半には、寺地の左目周辺が腫れはじめた。サンドバルの右を受ける場面が増えたが、寺地は「どっちで行くのか悩んだ。やっぱり行くのか、足を使うのか。多分ずっと迷ってた」と語る。
 加藤健太トレーナーも「ラウンドを重ねるごとに“迷った”というのが強かった。サンドバル選手がリングの中でコントロールする力が上回っていた。打って打たれてだけではない、リングの中での支配感を出されたのが敗因だったかな」と、迷いが主導権を握れなかった要因だと分析した。

 陥落直後の心境として、寺地は「悔しさはあります。今は何とも言えないかな」と語る。
 寺地は今年3月のユーリ阿久井戦後、「(スーパーフライ級2団体王者の)ジェシー“バム”ロドリゲスと戦いたい」と語っており、今回の戦いの前にも「階級を上げることも考えている」と明かしていた。
 今後の展望を問われると、「今は何も考えられないですかね」と言葉を残した。

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