【MA日本キック】交流戦6番勝負はMAの4勝!大将戦では武田一也が清水武を下す
MA日本キックボクシング連盟
「BREAK-17~Khaos~ 交流戦6番勝負」
2011年9月25日(日)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00
▼スペシャルメインイベント7(第9試合) 交流戦6番勝負 大将戦 70kg契約 3分5R
○武田一也(JMC横浜/MA日本スーパーウェルター級王者)
判定2-0 ※49-49、49-48、49-48
●清水 武(藤原/WPMF日本スーパーウェルター級王者)
各団体の強豪をMAのトップファイターが迎え撃つ交流戦6番勝負、その大トリとなる大将戦でMA対WPMFの王者対決が実現した。
武田は今年3月の王座決定戦で廣虎に勝利し、今回が戴冠後初の試合となる。対する清水は6月に貴之ウィラサクレックを下して王座戴冠。8月の藤原祭りでマット・テーチャカリンを倒し、初のタイ人越えも果たした。
1R、ガンガン打ち合う両者。清水は前に出てワンツーを出すと、武田はモロに食らい顔を跳ね上げる。冷静に凌いだ武田は持ち直し右ミドルの連打を見せる。
2R、武田はワンツーから右ミドル。清水は距離を潰してパンチを当てながら首相撲を仕掛ける。離れる武田は右ミドルを当て、清水はジャブで突き放す。
3R、お互いにパンチを出して接近戦でもつれる展開。武田はロープ際に追い込んでパンチ連打も、清水は組み合ってのヒザ。4R、武田はワンツーからヒザ、 ワンツーから右ミドルと手数の減らない攻撃。清水も応戦するようにパンチを返す。お互いに至近距離でもつれるような打ち合いを展開する。
5R、まるで根性ファイトともいえるぶつかり合いを見せる両者。近距離でガツガツもつれるような打ち合いをする。
「技術も何もなく気持ちのぶつかり合いだった。気持ちだけは負けないと思っていたので、ここで負けたら気持ちで負けたことになる」と意地を見せる武田。清 水もガチガチの打ち合いに応戦したところでゴング。僅差の判定で武田が勝利し、6番勝負はMAの4勝に終わった。
試合後、武田は「練習したことが全然出せなくダメな試合でしたが、勝ちは勝ちなので今度はWPMFのタイトルマッチをやらせてもらいたい」と清水が持つベルトを懸けてのリマッチをアピールした。
▼スペシャルメインイベント6(第8試合) 交流戦6番勝負 副将戦 60kg契約 3分5R
○町田 光(橋本道場/MA日本スーパーフェザー級王者)
判定2-0 ※49-49、49-48、49-48
●岩井伸洋(NJKF・OGUNI/元NJKFフェザー級王者、NJKFスーパーフェザー級3位)
今年5月、RIOTを左フック一発でKOし、MA王者となった町田。戴冠後初戦となったデンサイアム・ルークプラバーツ戦では敗れてしまい、それまでの9連勝はストップ。今回が再起戦となる。
今回の相手、岩井は元NJKF王者。2008年5月以来、約3年間勝ち星から遠ざかっていることから、町田は「素敵な引退試合になるように自分が沈めてやります」と挑発的なコメントを残している。
1R、序盤から岩井が素早い仕掛け。サウスポーの構えから左ミドル、右フックと連打で攻める。町田は左手でしっかりとガードを保ちながら前に出てはフック、ローを返す。すり足で体を振りながら前に出る“キモい”ムーブを見せた町田はパンチの連打。
2R、岩井は右ジャブ、左ミドル。町田も右ミドルを素早く返す。組み合う展開になると、町田がうまくこかしを見せる。
余裕が出てきたか、町田は腰に手を当て、刀を抜くようなポーズからパンチ(居合いパンチ)を出すトリッキーな攻撃を見せる。
3R、町田がミドル、テンカオ、そしてワンツーをクリーンヒット。コーナーにつめてパンチの連打も見せる。お互いにミドルの蹴り合い。接近戦ではフックを交錯し互角の展開。4R、岩井の左ミドルに、右フックを合わせる町田。
組み合いになると、町田はうまくこかしてもつれても上を取る。岩井はテンポよく左ミドル。町田も右ミドルからフックと両者は手数を出し合う。
5R、スピードある打ち合いを見せる両者。残り時間30秒のところで、町田は居合いパンチ、更には居合いバックブ ロー。そしてラッシュを仕掛け連打を出し切ったところでゴング。判定2-0の僅差で町田は勝利したが、納得のいく試合内容でなかったのか肩を落としたまま リングを降りた。
▼スペシャルメインイベント5(第7試合) 交流戦6番勝負 三将戦 62.5kg契約 3分5R
○水落洋祐(はまっこムエタイ/元全日本フェザー級3位、WPMF日本スーパーフェザー級2位)
KO 5R1分39秒
●梶田義人(武勇会/MA日本ライト級王者)
7月の大江和也戦では2RKOで勝利し、MA日本ライト級王座初防衛に成功した梶田。今回の対戦相手の水落は、今年に入って2度対戦している藤牧孝仁と同門。藤牧とは1勝1敗と引き分けており、梶田は“打倒はまっこムエタイ”なるか。
1R、両者はパンチを得意としているだけに激しい打ち合い。水落は右ローも交ぜて応戦する。梶田は強烈なワンツー。
さらに右ストレートを叩き込むと、水落はいきなりダウン! 立ち上がる水落に対し、梶田はラッシュを仕掛けるが仕留めきれない。
2R、水落は右ローからパンチにつなぐ。コーナーに詰めてラッシュを仕掛けると、梶田はもらってしまい押されてしまう展開に。王者ピンチ! 3R、水落が変わらず右ロー連打。梶田はローカットしないために徐々にダメージを蓄積していく。
完全に足の止まった梶田に対し、水落のパンチがヒットする場面が目立つ。
4R、梶田はローのダメージを隠すようにいきなりパンチのラッシュを仕掛ける。コーナーに詰められた水落だが、 離れては右ロー、的確にパンチを返していく。打ち合いを避けるように組み付く場面が多くなった梶田を、水落が力ずくで倒したところでゴング。ペースは水落 が握ったまま。
5R、もはや棒立ち状態となり前に出られない梶田に対し、水落はアッパー、左右フック、ローで追い込む。コーナーに追い詰められた梶田にダウンカウントが入る。
再開後、梶田は踏ん張るような態勢から右ストレート。水落が連打を見せ、梶田が防戦一方となる。レフェリーが即座にストップし、水落のTKO勝利となった。
▼スペシャルメインイベント4(第6試合) 交流戦6番勝負 中堅戦 67kg契約 3分5R
○中澤 純(ワイルドシーサー群馬/MA日本ウェルター級王者)
TKO 4R28秒
●島 一生(TARGET/元ラジャダムナンスタジアムスーパーウェルター級9位、WPMF日本ウェルター級5位)
今年7月、僅か11戦目でMA日本ウェルター級王者に輝いた中澤が、チャンピオンとしての第1戦に臨む。対する島はタイでデビューし、ラジャダムナンスタ ジアムでランカー入り。その後、日本に戻りレベルスやM-1といった様々なリングに上がっている。この一戦が31戦目にあたり、中澤のキャリアの約3倍!
1R、ボディをえぐるような独特な左右ミドルを出す島。中澤はステップインしながらワンツー。
右ローからパンチにつなげるが、島はテンポよく左右ミドルを当てていく。打ち合いの中、島の右ストレートがクリーンヒットし、中澤がダウン! 立ち上がっ た中澤に対し、島が飛びヒザを見舞い追加のダウンを奪う。一気にピンチに追い込まれた中澤。
2R、変わらず島がミドルを飛ばす。中澤はフックからストレートと重いパンチを返していく。コーナーに追い込まれた島だが、テンポよくミドルを返す。
中澤は右ローを当てていくと、島の足が止まる場面も。3R、中澤は右ローを連発させると、島は遂にダウン! 何とか立ち上がる島だが、ローの集中砲火を浴 び2度目のダウンを喫してしまう。島はパンチを返すのみで、中澤はパンチからローと上下に散らす攻撃。
4R、中澤が右ローを当てると、島はもはや倒れる寸前。立っている状態がやっとの島に対し、中澤が右ハイ。そして右ローを出すと島はダウン。ここでレフェリーがストップし、中澤がTKO勝利した。
▼スペシャルメインイベント3(第5試合) 交流戦6番勝負 次鋒戦 スーパーフェザー級 日韓国際戦 3分5R
○RIOT(真樹オキナワ/MA日本同級1位、元MA日本バンタム&フェザー級王者)
KO 4R1分12秒
●裵承竜(=ベ・サンリョン/韓国/ChokMuDojo/KBA韓国Jライト級王者)
MA3階級制覇を目論むも、5月のスーパーフェザー級王座決定戦で町田光にわずか92秒でKO負けしたRIOT。再起戦となった7月「琉球かきだみし」の リョウ・ペガサス戦では判定勝ちを収めた。今回の対戦相手のサンリョンはオーソドックスで20戦18勝という高い勝率を誇る韓国王者。
1R、サウスポーのRIOTが左ミドル。このラウンドは様子見のように深入りはしない。左ミドル、奥足への左ローを中心とした攻撃で前に出る。サンリョンも単発のパンチを返すのみ。
2R、RIOTは変わらず左ミドルと奥足への左ロー。サンリョンはパンチ連打で前に出ると、RIOTはヒジを合わせる。RIOTは左ハイをクリーンヒッ ト。3RもRIOTは同じ戦法。RIOTのローで徐々にサンリョンの体が流れるようになる。サンリョンは韓国ファイター特有のタフネスぶりを発揮し倒れ ず、パンチを返す。
4R、RIOTは左ロー。コーナーに一気に詰めると左ハイ、テンカオ。たまらずサンリョンは倒れ、そのままKO勝利。マイクを握ったRIOTは「町田にリベンジするので応援よろしくお願いします」とアピールした。
▼スペシャルメインイベント1(第4試合) 交流戦6番勝負 先鋒戦 スーパーバンタム級 3分5R
○梅原タカユキ(TARGET/WPMF日本同級1位、RISEバンタム級6位)
判定3-0 ※三者とも49-48
●宮元啓介(橋本道場/MA日本バンタム級1位、K-1甲子園2009ベスト8)
9戦9勝無敗の宮元は序盤から重みのある攻撃。テンカオ、前蹴り、左ボディとキャリアのある梅原を追い込む。
しかし、後半になると、梅原は徐々に持ち直し反撃。4Rには梅原のヒジで宮元はテンプルをカット。最終ラウンドには首相撲で優位に立ちヒジも入れていく。宮元は最後にラッシュを見せる。梅原が僅差で勝利した。
▼第3試合 スーパーライト級 交流戦 3分3R延長1R
○浅瀬石真司(NJKF・東京町田金子/NJKF同級8位)
判定3-0 ※30-28、30-28、30-27
●豪鬼(ワイルドシーサー群馬/MA日本同級4位)
▼第2試合 バンタム級 交流戦 3分3R
○ハリィー永田(はまっこムエタイ)
判定2-0 ※29-29、29-28、29-28
●渡部 博(士道館・ひばりヶ丘)
▼第1試合 2011MA日本ライト級新人王トーナメント準決勝 2分3R
○ブラックドラゴン(村上塾)
判定3-0 ※30-28、30-29、30-29
●AK2(ワイルドシーサー群馬)
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