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【NJKF】国崇、再戦を制しラジャダムナンランキング入りへ

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2012/11/04(日)UP

 


▲ラジャダムナンスタジアムランキング戦で勝利した国崇(左)

 11月4日(日)岡山・山陽ハイツ体育館にて、NJKF・拳之会主催興行『KICK TO THE FUTURE 8』が開催された。

 昨年4月の同所での大会以来で、8回目を数える拳之会主催興行だが、今回のメインは地元の雄・WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーバンタム級王者・国崇がラジャダムナン・スタジアム同級ランキング入りに挑む一戦となった。国崇は今年一度同スタジアムのランキングに入ったものの、8月にタイでエーカデット・モークルンテープトンブリーに敗れ、ランク外となっていた。今回は再度のランク入りと悲願のタイトルマッチへの足がかりのため、そのエーカデットを迎えての再戦。地元でリベンジを期して臨んだ。

 蹴り主体のエーカデットに対し、国崇は一度対戦して勝手が分かる強みからか、1Rからハイをスウェーでかわしてみせる。すかさずローを入れると、場内からはどよめきが起きた。スウェーを連発していた国崇だが、1R中盤にはハイをヒットされ、エーカデットはそこからすかさずヒジ。だが国崇も終盤には得意の左ボディを決め、距離を詰めてパンチ。

 2Rにはパンチの相討ちで、3Rにはローでエーカデットがややひるむ場面が見られ、国崇はヒジにパンチ、左フックと畳みかけるが、エーカデットも接近戦に持ち込むとヒザを連打。

 4Rに入ると早々に国崇がバックスピンキックをヒット。だがここからエーカデットは組んでくるようになり、ヒジ・ヒザを細かく入れ始める。国崇は左フック、ボディ、ローで応戦。エーカデットはブレイク時などレフェリーの指示に従わないとしてイエローカードを提示される。終盤、国崇はエーカデットのヒジにより、左の小鼻あたりをカット。

 5R、なおも組んでこようとするエーカデットに、国崇は左フック、ボディを入れる。ヒジもヒットし、エーカデットも小鼻のあたりをカット。終盤には国崇がコーナーに詰めてパンチでラッシュ。大接戦の中で5R終了のゴングが鳴らされた。

 判定は三者とも1ポイント差、さらにスプリットという僅差の中、軍配は国崇に! 最後のポイントが読み上げられた瞬間、国崇は前のめりに泣き崩れた。

「試合に向けてコンディション調整がうまく行かず、地元でランキング戦ということもあってプレッシャーがあり、思うように動けなかった。判定の時点では負けたと思った」と、試合後の国崇。

 1Rのヒジで左顔面の感覚がなくなり、カットされたと思ったという。だが地元の応援団が大きな声援を送り、リングサイドでは妻子も見守る中で粘り強く闘い、接戦を制してみせた。

 この勝利によってラジャダムナン・スタジアムのスーパーバンタム級ランキング返り咲きは確実となった。さらに、会場を訪れていたタイの有力プロモーター・アンモー氏は、国崇のタイトル挑戦を確約。日本人最軽量のラジャ王者誕生へ、国崇が集大成の闘いへと臨む。

 またこの日、大きく会場を沸かせたのはセミに登場した大樹。21歳、11戦目の新鋭が大ベテランのアトム山田に挑んだ。7月、地元・松山での引退セレモニーで突如、「まだ試合がしたい」と現役続行を宣言したアトムは持ち前の力強いパンチと変則的な動きで攻めるが、大樹はパンチのコンビネーションからローで応戦。大樹がやや押される場面も見られたが、3Rにはヒジを決めてアトムを大流血させることに成功。

 ドクターチェックがかかるもストップにはならず試合は延長に持ち込まれる。延長Rには大樹もアトムのヒジでカットしお互いに大流血の壮絶な試合となったが、先にカットしていたアトムの出血がひどく、試合はストップ。DEEP KICKなどの舞台で諦めない闘いを続けて常に客席を沸かせていた大樹が、ベテラン越えに成功した。

 
ニュージャパンキックボクシング連盟/拳之会
「KICK TO THE FUTURE 8」
2012年11月4日(日)岡山・山陽ハイツ体育館

<全試合結果>

▼メインイベント(第8試合) ラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級ランキング戦 3分5R
○国崇(拳之会/WBCムエタイインターナショナルスーパーバンタム級王者)
判定2-1 ※50-49、49-50、50-49
●エーカデット・モークルンテープトンブリー(タイ/ラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級10位)

▼セミファイナル(第7試合) 交流戦 58kg契約 3分3R延長1R
○大樹(ARENA/NJKFフェザー級5位)
TKO 延長R1分19秒 ※ヒジによるカットのため
●アトム山田(武勇会/元WMAF世界スーパーフェザー級王者)
※本戦判定は1-0(29-28、29-29、29-29)

▼第6試合 ヘビー級 3分3R
○白神昌志(拳之会/NJKFヘビー級10位)
KO 3R3分 ※パンチ連打
●ファビアーノ(M-FACTORY)
※ファビアーノは3R、右フックでダウン。

▼第5試合 48kg契約 2分3R
○勝山舞子(上州松井ジム)
KO 3R52秒 ※バックブロー
●恵(日進会館)

▼第4試合 70kg契約 3分3R
○櫻井 博(多田ジム)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-27
●渡部剛和(拳之会)

▼第3試合 73kg契約 3分3R
○山口正泰(勇健塾)
KO 2R2分50秒 ※右フック
●武士(拳之会)
※山口は1R、右フックでダウン。

▼第2試合 56kg契約 3分3R
○ 勇次(TEAM武装)
判定3-0 ※30-28、30-28、30-27
● ☆エース☆(TEAM KENNY)
※☆エース☆は1R、右ストレートでダウン。

▼第1試合 55kg契約 3分3R
○拓馬(日進会館)
判定3-0 ※三者とも29-28
● みーつーアツキムエタイ(アツキムエタイジム)
※みーつーは3R、右ストレートでダウン。

▼NEXT LEVEL第8試合 西日本代表決定戦 60kg契約 3分2R延長1R
○北野克樹(誠至会)
判定3-0 ※20-18、20-18、20-19
●小椋光人(拳之会)
※北野が60kg級西日本代表として、来年2月NJKF後楽園大会でのNJKFアマチュア王座決定戦出場権を獲得


▼NEXT LEVEL第7試合 西日本代表決定戦 65kg契約 3分2R延長1R
○松原覚得(誠至会)
KO 1R59秒 ※左ミドル
● 立花雄飛(空修会館)
※松原が65kg級西日本代表として、来年2月NJKF後楽園大会でのNJKFアマチュア王座決定戦出場権を獲得

▼NEXT LEVEL第6試合 ジュニア王座決定戦 -55kg契約 2分2R延長1R
○西田京介(勇健塾)
判定2-0 ※20-20、20-19、20-19
●平野大稀(拳之会)
※西田が初代王者に。

▼NEXT LEVEL第5試合 50kg契約 2分2R延長1R
○ 木梨歳子(拳之会)
延長判定2-1 ※10-9、10-9、9-10
●若松ちづる(ARENA)
※本戦判定は1-1(20-20、20-19、19-20)

▼NEXT LEVEL第4試合 ジュニア 52kg契約 2分2R延長1R
○平野凌我(拳之会)
判定3-0 ※20-19、20-18、20-18
●石上錬弥(闘神塾)

▼NEXT LEVEL第3試合 ジュニア -45kg契約 2分2R延長1R
○田内文太(岩崎道場)
判定3-0 ※20-19、20-18、20-18
●井田 樹(アツキムエタイジム)

▼NEXT LEVEL第2試合 ジュニア 42kg契約 2分2R延長1R
○黒田勇斗(隆拳塾)
判定2-0 ※20-20、20-19、20-19
●木山泰希(TEAM武装)

▼NEXT LEVEL第1試合 ジュニア 60kg契約 2分2R延長1R
○畑 祐真(拳之会)
判定3-0 ※20-19、20-18、20-18
●為房凛太郎(TEAM北斗)

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